京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

森永ミルクキャラメルは100周年

2013-05-11 | インポート

 かつてイギリスに、The Beatlesというバンドがあった。

 ……まあ、誰でも知っているだろうが。

 このThe Beatles、昨年結成50周年を迎えた。

 いや、しかし、結成50周年って、どこ起点?という疑問を、ふと持つ。

 調べると、1962年「Love Me Do」でのデビューのようである。

 いや、それ、デビュー50周年でしょ。

 良く知っている4人の編成になったのはその前年で、The Beatlesのバンド名を使用し始めたのが、その更に前年だ。

 ……何の話やら。

 

 今年結成から150年を迎えたグループがある。

 もちろん、ロックバンドではない。

 泣く子も黙る壬生浪、新選組である。

 新選組の結成を、いつとするかでは、いろいろ意見が分かれることだろう。

 江戸から浪士組の一員として上洛した近藤勇らが、他の者が江戸に帰るのに反して、京都に残ることにした時点か。

 会津藩より新選組の名を頂いた時点か。

 まあ、どちらにしても、同じ年のことなんだが。

 

 ということで、今年は京都でも新選組関係のイベントが!……特に目立って行われない。

 いやいや、幕末が舞台の大河ドラマの中では新選組が大活躍!……しない。

 大河ドラマでは、斎藤一だけはクローズアップされているが。

 何しろ斎藤一という隊士は、新選組の主要メンバーの中で、もっとも長く生き延びたうちの一人だ。

 何しろ大正まで生きていたのだから。

 そのくせ、謎が多い。

 大正4年まで生きていたが、まともな顔写真も残っていない。

 出自も不明。

 それだけに、新選組の物語、ドラマの類では、いいように使われる。

 何という便利屋。

 

 さて、それはともかく、新選組の活躍の場は、何と言っても京都。

 壬生寺辺りは、連日修学旅行生や一般の観光客が訪れる。

 他にも、島原の角屋、三条小橋西の池田屋跡、山南敬助らのお墓がある光縁寺などが人気スポットだ。

 それから、西本願寺が屯所にもなっているし、高台寺の塔頭、月真院は、伊東甲子太郎らが新選組を離脱して結成した御陵衛士の屯所。

 ああ、本当にきりがない。

 ということで、結成150周年を記念して、新選組旧跡巡りに興じてはいかがだろうか。

”あいらんど”