京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

古に巡る

2010-05-14 | インポート

京都市左京区の銀閣寺(慈照寺)で12日、今年3月末に修復工事を終えた国宝の銀閣(観音殿)がお披露目されたました。

 銀閣は室町幕府の将軍、足利義政が延徳元(1489)年に建立。

東山文化の代表的建築物として有名だが、外壁などの老朽化が激しく、平成19年11月から全面大修復を行われていました。

約30年ごとに行うこけら葺(ふ)きの屋根の葺き替えとともに、柱や壁などの入れ替えや、第2層の潮音閣の内部に黒漆塗りを施したほか、耐震補強を行ったそうで、これで地震にも安心できます。

これほどの大修復は大正初期以来で、第1層から建立当時のものとみられる「仏間構え」(仏をまつる部屋)などの痕跡も見つかったそうで、さらに創建当時、上層部の軒周りに帯状の模様や花柄の極彩色が施されていたことが分かり、寺院の外観に極彩色があるのは当時としても珍しいそうで、また、現在の下層部分の間取りも当時と異なっていたと言うことが分かったそうです。

西の金閣寺のきらびやかな姿と異なり銀閣寺は侘びを思わせる姿であだけに創建当時はどんな姿であったことだろうと様々な思いが巡らされて参ります。

和食仕入担当 上野

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