京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

咲いた咲いた、赤、白、黄色、黒、青

2009-08-19 | インポート

 東山に青蓮院というお寺があります。

 歴史も古く、格式も高いお寺で、すばらしい庭園もあります。

 そしてここにあるクスノキは、京都市の天然記念物に指定されています。

 非常に大きなクスノキで、見上げると圧倒される感じです。

 京都は今、夏真っ盛りという暑さの中にあります。

 暦の上ではもう秋なんですけど。

 そんな暑さの中、京都散策などするのは、大変。

 そんな時、この青蓮院の前を通りかかると、ほっとします。

 クスノキが日陰を作ってくれているのです。

 壁の白と影の黒、そのコントラストが印象的な光景を演出しています。

 夏の強い日差しこそ、このコントラストをより強調するわけです。

 夏だからこそ楽しめる風景の一つだと思います。

 さて、この青蓮院ですが、もう一つ有名なものがあります。

 それが不動明王像で、国宝に指定されています。

 青不動と呼ばれる、大変由緒正しい絵です。

 この秋、これが一般公開されます。

 青蓮院にての公開は史上初めてのことといいますから、この機会を逃したくないところです。

 9月からのことですので、夏の日陰のコントラストは見ることができないでしょうけど。

”あいらんど”