人生の強制終了。

人生の強制終了　死について。

人の生とは実にはかないもの。
昨日まで笑って話していた人が今日は・・・


日頃から常に気持ちのどこかに死を意識して生きることが出来るのなら、
日常で起きる不平不満など実にちっぽけなもの、

そして、どーでもいい事やくだらない事に、なんと多くの
時間を費やしていることだろう。

明日もある、明後日もある、などと無意識の中で当たり前の事として
考えているから、何か起きると不平不満で埋まってしまう。

それを明日、いやひょっとしたら１時間後には命がなくなる、
そんな事を考えて過ごすことが出来るのなら、今この時間を
心底大切に過ごすことが出来るのではないだろうか。

もし自分自身の終わりが分かっていたのなら、
どーでもいい事や、その場限りの快楽、単なる自己満足、
そんな事にはきっと目もくれず、以前から分かってはいたけれど
やらなかった事、やれずにいた事、そして本当に大切だと
思えることに時間を使うのではないだろうか。


そんな事は言われなくても分かってる、と言うかもしれないけれど、
でも無意識の中では明日もある、明後日もある、と誰もがきっと考え、
そしてまた後回しになっていく。

無為で無駄な事に時間（命）を費やし、
なにもないまま、また一日が終わる。


繰り返しになるけれど、もし仮に自分に残された時間が
あとほんの少しだと知らされたら、どんな時間の過ごし方をするだろう？

残された時間を悔いの無いように過ごすことは出来るだろうか。
それとも昨日までと何も変わらず、ただ無為に時間を見送るだけだろうか？
もしくは自暴自棄になって暴れるのだろうか？

一人ひとりが常に死を間近に控えたものとして意識して過ごすことが
出来るのなら、人生はもっと丁寧に過ごさなければいけない大切なものだと
きっと誰しも感じるはずなのに。

とある葬儀に出席して。