ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ル・ウーラー(5月)27日 ヤウム・ル・イスナイニ(月曜日) |
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昨日は仕事から帰ってきた後、風呂に入りながら『恋するアラブ人』を読んだ。
自分が、音楽や詩について詳しくないのがちょっと残念だ。わかっていればおもしろさ倍増なんだろうなあ。
アラブの詩がたくさんでてきたが、やはり日本語に訳すと魅力がよく伝わらないようだ。もっとアラビア語を学んで、原文で、そして「音」で聞いてみたい。
さて、第1章・第2章ともいうべき、「アラブ人のこだわり」「恋するアラブの男たち」もよかったが、自分なりに印象に残ったのは「アラブは歌う」のパート。
178ページからの「モアッズィンの条件」は、ルクソールの夜を思い出した。
昔、エジプト旅行で、カルナック神殿の「音と光のショー」とやらを見ていたら、突然、あちこちからアザーンの声が響き始めた。
正確に言えば、響いていない。みんなてんでバラバラにがなっているだけ。
湾岸戦争のとき、テレビに映し出された、アメリカ軍の攻撃の光を思い出した。
こう書くと、気分を害するエジプトの方やイスラム教徒もいると思うけど、あのアザーンは美しくない。むしろ攻撃的な雰囲気すらある。
あんなに各地でやらなくていいから、静かな夜に、だれかひとりの美しい声が響き渡って欲しい。
思うことはいろいろあるけど、あとは感想の断片。
25ページ14行目:「ビーア(環境)」ってアラビア語の使い方、日本語の「天然(ボケ)」という言葉の使い方に似ている…かな?
174ページ10行目:アラブ人も、人に焦がれて自殺するんだ。イスラムでは自殺は大罪なのに。
188ページ16行目:カリーマさんも「イスラム原理主義」という言葉使うんだ。
198ページ11行目:「アラブの女性は、毅然としているからこそ美しい」と言う文章、著者のカリーマさんご自身を思い出しました。