ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ル・ウーラー(5月)25日 ヤウム・・サブティ(土曜日) |
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久しぶりに東京ジャーミイに集団礼拝に行ってきた。
相変わらず、昼には数百人の信者(ほとんど外国人)が来ていて、イスラムの広がりを感じさせる。
さて、ロビーでたまたま話しかけたトルコ人、ムハンマド氏がとても
イスラム圏では、「ムハンマド」と言う名前が圧倒的に多いので、彼のことを「燃えるムハンマド」と呼ぶことにする。
私がムスリムと知ると、大喜びし、カタコトなのに流暢という、謎の日本語で大いにイスラムを語った。
巨大な体・濃い顔立ち・笑顔・大声・オーバーアクションが
それになにしろ、ハッジであるから気合いの入り方が違う。
「ハッジ」とは、サウジアラビアのメッカへの巡礼を果たした者に与えられる称号である。
「イスラム以外の宗教、みんなウソ! 地獄に行ってファイヤー! ってそんな感じ」
「夜中の2時にズィクル(神の名を唱えること)すると、体スッキリ、頭スッキリ、とても幸せ。ってそんな感じ」
「お酒もダメよ。イブリース(悪魔)が飲め飲め言う。でも飲むと、危ない。死んじゃう。そしたらずっと地獄よ。 ってそんな感じ」
「そんな感じ」が彼の話し方の特徴って感じ。
エキサイトしすぎて、ときどき何を言っているのかわからないこともあった。
「悪いと、左の足から入って、バリバリして、ずーっと行って、頭から、ほわゎゎ~ん、で苦しい苦しい。でも休めない。ちょっと勘弁して。でもダメ。ってそんな感じ」
って、どんな感じかまったくわからないぞ。
一般的な傾向として、トルコ人でこれだけ
イラクでの自爆テロなどを「ジハード(聖戦)であり、あれで死んだ人は天国」と言ってはばからない。
ふつうのトルコ人は、他の宗教の批判をあまりしないし、テロはテロとして反対だし、どちらかというと協調路線だ。
何しろ、イスラム国なのに、EU(ヨーロッパ連合)に加盟しようとしているくらいだから、協調は大切である。
彼につきあっているうちにアスル(遅い午後)の礼拝の時間になり、これは集団で礼拝できた(4人だけだけど)。
それにしても、以前と違うのは、見学者がずいぶん増えたことだ。特に、勉強のために来ている女子大生が増えた(なぜか男子大学生はいない)。
アスルの礼拝後に、燃えるムハンマドが女子大生二人組に声をかけた。彼女たちも大学のレポートの取材で来ていた。
声をかけるのはいいのだが、謎の演説をかました後、「じゃあ説明してあげて」と、こちらに促すのには困った。
あなたの演説の内容を理解して、説明するのって大変なんだからぁ! って感じだ。
他の宗教批判も飛ばしている。
「キリスト教は、ワイン飲んで、歌を歌って、踊って。そんな礼拝無いよ! 神様怒るよ。」
どうやらビデオで『天使のラブソング』を見て怒っているらしいが、そんなに怒るなら見なければいいのに。
そのうち、マグレブ(夕方)の礼拝の時間になると、「あなたたちも一緒に礼拝しましょう」と、女子大生二人を誘い、「一緒にウドゥー(身を浄めること)をしましょう」と言った。
へ? いいんですか? 男性用の洗面所に女子大生二人を連れて行くわ、クルアーンを朗唱しているイマーム(導師)には話しかけるわ、かなり??????だ。
厳しいこと言うわりに、けっこうアバウトではないか。女性と同じ洗面所でウドゥーをしたのなんて初めてである。
礼拝後もお話は続き、夜も7時半近くになり、ようやくお開きとなった。
代々木上原の駅まで、女子大生二人と歩いていると、後ろから燃えるムハンマドが自転車で走ってきた。
信号待ちの時に「近くに私の事務所ある。トルコみやげいっぱいあるよ。寄っていかないか?」と誘っていただいたが、さすがに疲れたので、お断り申し上げた。
それに8時から高円寺のペルシアレストランに行かなきゃいけないしー。って感じ。
久しぶりだったけど、3回もモスクで礼拝できたし、各種参考文献のチェックもできたし、オモロイ(?)人とも会えたし、女子大生二人もとても素敵な女性だったし、私的にはかなり◎な1日だった。
しかし、唯一の不安は、「燃えるムハンマド」が典型的なイスラム教徒として、彼女たちの頭にインプットされてしまうのではないかということである。大丈夫かなあ…?