今日、「テレビチャンピオン」という番組で、ミニブタの調教とレースというのを見た。
僕の住んでいる鹿児島では、オンエアの時期にかなりずれがあるので、実際にはいつごろ放映されたのだろうか。僕にとっては発見だった。ミニブタという存在さえ、知らなかった。最近では、ペットとして人気があるらしい。
移動動物園の園長として長年動物の調教に携わってきた人、イノシシの調教の専門家、ミニブタのショーのトレーナーである若い女性の3人が、初めは言うことを聞かず、飼い主をてこずらせているミニブタを一匹ずつ、14日かけて調教し、最後にレースにのぞむ。
番組全体を見られなかったのだが、僕にとってインパクトがあったのは、「ミニブタにも、明らかに気質がある」ということだった。
気質というのは、シュタイナーの人間観の基本で、地水火風の四つの元素で人の体質や気質を見ていく。
地の気質は、「憂鬱質」とも言われ、体型は痩せ型、思索的だが、くよくよと悩んだりする。
水の気質は、「粘液質」とも言われ、体型は丸みを帯びていて、自分に耽溺する傾向があり、食べることが好きである。
火の気質は、「胆汁質」とも言われ、体型はずんぐりしていて、いわゆる「猪突猛進」タイプ、意志の力で障害をはねとばそうとする。
風の気質は、「多血質」とも言われ、体型はすらっとしていて、風のように関心が移ろいやすい。
調教されている三匹のミニブタを見ていて、さすがに悩み多き地の気質(筋張った痩せ型のブタ?)はなかったが、それ以外の気質が見事にあらわれていると思った。
白いミニブタの「チャンプ」は、小さくて愛らしいが、気に入らないことがあるとすぐに人を噛む癖があった。動きはすばやいが、注意力が散漫だった。手押し車に前足をのせて二足歩行で進むレースでは、鼻で押すワザを自分であみ出し、風のように疾走していた。
白黒のミニブタの「ミルキー」は、からだも大きく、すごい力で飼い主をずんずんと引っ張って歩く。苗の新芽が好物で、それを食べているときは、いくら引き離そうとしても、頑としてその場を動こうとしない。ボールをゴールに入れるサッカーの練習では、ボールの前に手をおくと、エサをとられると思って突っかかっていく。でも、トレーナーとともに、大いなる意志の力を発揮して練習に励んでいた。
黒いミニブタの「トム」は、ずんぐりした体型で、最初は周囲の人々に対してまったく無関心だった。おかしかったのは、レースのとき、最初はリードしていたのに、リンゴを食べるところで、後からきたミルキーに追い抜かれたことだ。水の気質は、ゆっくり味わって食べるのが好きなのだ。トムだけは、普段から「水」が大好きだったし・・・。
以前から、動物にははっきりした性格の違いがあると思っていたが、こうした気質の違いを意識したことはなかった。シュタイナーの用語でいえば、動物には、物質の体(地の元素)と生命体(水の元素)に加えて、感覚体(風の元素)がある。人間の場合は、そこにさらに自覚体(火の元素)が加わる。
でも、このミニブタたちを見ていて、動物には「四つの体」(元素)がすべて備わっているのではないかと思うようになった。人間の特徴である、「自分はいずれ死ぬ」という意識や、「自分はどこから来て、どこへ行くのか?」といった自己の運命に対する意識は、いわゆる第五元素(Quintessence)から来ているのではないか・・・。
なんにしても、あのミニブタさんたちは「愛されて」いた。家族からも、トレーナーの人たちからも。食って寝るばかりと思われているブタさんの潜在能力を引き出すのは、人間の子どもと同様、コミュニケーションとか、愛情といったものなんですね。
僕の住んでいる鹿児島では、オンエアの時期にかなりずれがあるので、実際にはいつごろ放映されたのだろうか。僕にとっては発見だった。ミニブタという存在さえ、知らなかった。最近では、ペットとして人気があるらしい。
移動動物園の園長として長年動物の調教に携わってきた人、イノシシの調教の専門家、ミニブタのショーのトレーナーである若い女性の3人が、初めは言うことを聞かず、飼い主をてこずらせているミニブタを一匹ずつ、14日かけて調教し、最後にレースにのぞむ。
番組全体を見られなかったのだが、僕にとってインパクトがあったのは、「ミニブタにも、明らかに気質がある」ということだった。
気質というのは、シュタイナーの人間観の基本で、地水火風の四つの元素で人の体質や気質を見ていく。
地の気質は、「憂鬱質」とも言われ、体型は痩せ型、思索的だが、くよくよと悩んだりする。
水の気質は、「粘液質」とも言われ、体型は丸みを帯びていて、自分に耽溺する傾向があり、食べることが好きである。
火の気質は、「胆汁質」とも言われ、体型はずんぐりしていて、いわゆる「猪突猛進」タイプ、意志の力で障害をはねとばそうとする。
風の気質は、「多血質」とも言われ、体型はすらっとしていて、風のように関心が移ろいやすい。
調教されている三匹のミニブタを見ていて、さすがに悩み多き地の気質(筋張った痩せ型のブタ?)はなかったが、それ以外の気質が見事にあらわれていると思った。
白いミニブタの「チャンプ」は、小さくて愛らしいが、気に入らないことがあるとすぐに人を噛む癖があった。動きはすばやいが、注意力が散漫だった。手押し車に前足をのせて二足歩行で進むレースでは、鼻で押すワザを自分であみ出し、風のように疾走していた。
白黒のミニブタの「ミルキー」は、からだも大きく、すごい力で飼い主をずんずんと引っ張って歩く。苗の新芽が好物で、それを食べているときは、いくら引き離そうとしても、頑としてその場を動こうとしない。ボールをゴールに入れるサッカーの練習では、ボールの前に手をおくと、エサをとられると思って突っかかっていく。でも、トレーナーとともに、大いなる意志の力を発揮して練習に励んでいた。
黒いミニブタの「トム」は、ずんぐりした体型で、最初は周囲の人々に対してまったく無関心だった。おかしかったのは、レースのとき、最初はリードしていたのに、リンゴを食べるところで、後からきたミルキーに追い抜かれたことだ。水の気質は、ゆっくり味わって食べるのが好きなのだ。トムだけは、普段から「水」が大好きだったし・・・。
以前から、動物にははっきりした性格の違いがあると思っていたが、こうした気質の違いを意識したことはなかった。シュタイナーの用語でいえば、動物には、物質の体(地の元素)と生命体(水の元素)に加えて、感覚体(風の元素)がある。人間の場合は、そこにさらに自覚体(火の元素)が加わる。
でも、このミニブタたちを見ていて、動物には「四つの体」(元素)がすべて備わっているのではないかと思うようになった。人間の特徴である、「自分はいずれ死ぬ」という意識や、「自分はどこから来て、どこへ行くのか?」といった自己の運命に対する意識は、いわゆる第五元素(Quintessence)から来ているのではないか・・・。
なんにしても、あのミニブタさんたちは「愛されて」いた。家族からも、トレーナーの人たちからも。食って寝るばかりと思われているブタさんの潜在能力を引き出すのは、人間の子どもと同様、コミュニケーションとか、愛情といったものなんですね。