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ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

北野天満宮「曲水の宴」で詩歌を披講 平安の絵巻を楽しむ

2023-03-20 14:38:21 | 伝統文化

 

この3月11日に天満宮の総本社 北野天満宮の菅原道真公の祭神の地で、「和魂漢才」の精神を旨とした特別な和漢朗詠形式で行われた「曲水の宴」。詩歌や諸芸能を披露する、平安絵巻の世界を楽しむかの如しの催事であった。

もともとは、古代中国で行われていた上巳(桃の節句)の祓で、三月の最初の巳の日に水辺で体を清める行事として行われていたのが、宴の形式で日本に伝わったとされている。

 

 

 

詩歌披講の前に、曲水の宴は遥か遠くになり、その名残も絶えてしまっている。巴という字のように曲がりくねった川で風流韻事を好んだ魏の文帝を想って雅な遊びを楽しむ、という「花時天似酔」が朗詠され、和歌・白拍子舞が披露された。

そして、漢詩を詠む詩人と和歌を詠む歌人等がそれぞれの想いを綴った詩歌を詠む曲水の宴のクライマックスに。それぞれが詠んだ詩歌を披講し、その詩歌に込められた思いを解説した。

 

 

 

 

 

道真公は、ご存じ「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」という有名な歌がある。大宰府へ左遷される寂しさとこの地の名残惜しさをこの歌で表している。その道真公の思いをこのような曲水の宴でいまに伝えられているのも、また風流である。

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 資料参照/ 曲水の宴パンフレット

 

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春の舞 上七軒「北野をどり」が先陣をきる」

2023-03-13 10:44:11 | 伝統文化

京都には5つの花街がある。春本番を迎えるなかで、花街がそれぞれ継承する伝統技芸の一つである「舞・踊り」の公演が行われる。

ちなみに祇園甲部は「都をどり」、宮川町は「京おどり」、先斗町は「鴨川をどり」、祇園東は「祇園をどり」(秋のみ)、そして上七軒は「北野をどり」など、それぞれの花街を代表される舞が披露される。

 

 

 

先日、北野天満宮へお参りさせていただいた帰りに、上七軒歌舞練場添いの小路を歩いた。歌舞練場の土塀に紅梅が咲き誇っていた。梅が散りしおれ、桜が咲き乱れる頃に、北野天満宮のお膝元で花街燈火を絶やすことなく灯し続けられている上七軒の「北野をどり」が行われる。

今年は3月20日から4月2日まで、黒裾引姿に揃えた芸妓さんと色とりどりの鮮やかな衣裳の舞妓さんの演舞が楽しめる。

 

    2023年の北野をどりのポスターより

 

ちなみに各歌舞会の日程

■北野をどり/3月20日~4月2日 上七軒歌舞練場

■都をどり/4月1日〜4月30日 祇園甲部歌舞練場

■京おどり/4月1日~4月9日 京都芸術劇場 春秋座

■鴨川をどり/5月1日~5月24日 先斗町歌舞練場

■祇園をどり/毎年11月 祇園甲部歌舞練場

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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今日は、梅と桜のはざまに咲く「桃」が主役 

2023-03-03 11:03:27 | 伝統文化

 

今日は3月3日、「桃の節句」。
節句は、中国の暦法で定められている「季節の変わり目」のことをいう。

雪の中で香を放つ「梅」、春のにぎわいを感じさせる「桜」。

冬から春へ移ろう、ちょうどその変わり目に咲く「桃」を節句と称した。

 

梅、桃、桜はなかなか見分けがつきにくい。桃は、花弁の先が少し尖っている。ちなみに梅は丸く、桜はハート形。桃は、梅と桜の狭間に咲くので馴染みが薄いのかもしれない。

女の子の健やかな成長を祝い雛人形を飾るのは、桃の節句の大切な行事。一般の家ではその風習も残念ながら薄らいでいくが、地域によっては町をあげて雛人形を飾り、日本の古きよき伝統文化を守っているところが随所に増えている。伝統を受け継ぎながら新しい雛祭りの風習が生まれてくることを期待している。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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いまに継承される祇園の「手打」の儀式 【八坂神社新嘗祭Ⅱ】

2022-11-26 14:38:53 | 伝統文化

 

「手打」と聞けば、誰しも「そば」を想像するが、今回は、そばの話ではない。

400年以上前の京都で行われていた歌舞伎役者と劇場との間の契約締結のための調印式のことが手打といわれていた。その手打が少し形を変え、いまも祇園のしきたりの一つとして脈々と継承されている。

いまに伝わる「手打」は、京都の限られた地域、つまり祇園という場所で慶事の伝統的儀式として長い間続けられている。江戸時代に入り、歌舞伎の顔見世の招き看板も上がり、歌舞伎役者などが芝居小屋入りするのを迎えて、馴染みの人々が盛大に「手打」を行っていた。
これが、いまの祇園の芸妓さんの「手打」の元になっている。芸妓さんの「手打」は舞ではなく儀式のひとつとして継承されている。 

その「手打式」は十数人の芸妓さんが黒紋付姿に、笹りんどうの紋の手ぬぐいを細長くたたんで頭にのせ、紫檀の拍子木を打ち鳴らしながら舞台上がっていく。その中に「木頭」とよばれる人が音頭をとり、それにあわせ芸妓さんたちが唄を歌いながら登場する華やかで雅やかな儀式である。

 

このたびの「八坂神社新嘗祭」の奉納では、井上八千代さんの倭人奉納の後に手打式が行われた。黒紋付姿の芸妓さんの一糸乱れない、舞殿までの歩く姿がひときわ目立った。そして柏子木の音が騒めく境内を一瞬に静寂の世界へいざなった。

 

 

 

 

 

 

 

リポート&写真/  渡邉雄二

 

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懸装品や錺金具に数々の生き物が飾られている 【祇園祭】

2022-07-21 15:49:20 | 伝統文化

    大船鉾の軸先に飾られる竜頭が大丸京都店のウインドーにディスプレー

 

祇園祭の前祭の山鉾巡行が17日に行われ、後祭に引き継がれた。その後祭の山鉾建てが18日から行われ、本日21日から23日までが宵山。そして24日はクライマックスの山鉾巡行。11基が御池通から河原町通を南下し四条通を巡行し、また、傘鉾や馬長稚児、児武者などは四条通を巡行し八坂神社へ。

24日は還幸祭として3基の神輿が四条御旅所を出発し八坂神社に還幸し、神霊を本社に戻す。そして31日に八坂神社で疫神社夏越祭が行われ、鳥居に大茅輪を設け、参拝者は茅輪をくぐり、厄を祓い護符を授かる。この夏越祭を最後に1カ月の行事が終了し祇園祭の幕が下ろされる。

 

三年ぶりの山鉾巡行ということで、大丸京都店では、京都新聞の協力のもと、祇園祭をより

知っていただこうと懸装品や錺金具などに施された動物をパネル展示で紹介。その写真(パネルを複写)を紹介する。

動く美術館と称される山鉾を飾る「懸装品」は祇園祭の見どころひとつである。京都の絵師が下絵を手掛けた懸装品や、海外から伝来した織物など数多くの装飾品を飾り、それぞれの山鉾が競うかのように飾りたてる。

 

その中には、たくさんの生き物が存在し、その数130種類以上といわれている。めでたさを象徴する鳳凰や龍といった空想上の珍獣たちが飾られている。それらは山鉾ならではの豪華絢爛の装飾に一役を担っている。それを楽しむのも祇園祭である。

 

 

大丸京都店に展示されていたものを改めて紹介する。

  • 蝙蝠 木賊山

木賊山の欄縁金具には黒漆仕上げの蝙蝠。金の雲の中を舞い幸福を呼ぶ縁起物とされている

 

  • 鶴 放下鉾

屋根の下の欄縁金具には鶴が飾られ、めでたい縁起物として飾られている

 

  • 蟷螂 蟷螂山

からくり仕掛けの蟷螂は愛嬌たっぷりに飾られている

 

  • 虎 保昌山

円山応挙の下絵で虎が2匹刺繍されている

 

  • 飛龍 太子山

飛龍の錺金具は迫力がある

 

  • 鶏 函谷鉾

関所・函谷関で斉の君子孟嘗君が家来に鶏の鳴声をさせ開門させ難を逃れた故事にまつわり鶏を刺繍に

 

  • 兎 月鉾

屋根の下の欄縁金具には神聖なものの象徴として兎が飾られている

 

  • 鷹 鷹山

200年近くぶりに巡行復帰。懸装品は新調し鉾の名前にちなんで鷹が刺繍された

 

  • 鳳凰 長刀鉾

鳳凰は空想上の生き物で縁起物として数多く使用されている

 

  • 麒麟 山伏山

鳳凰と同様に、空想上の生き物として多く刺繍に使用されている

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 写真/ 大丸京都店で展示されてあるパネル展示を撮影  資料/ 京都新聞祇園祭特集 

 

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