組み込まれたエンジニア

我輩は石である。名前はまだ無い。

誰も知らない男

2005-03-27 11:42:49 | Weblog
先日の出張のときに飛行機の中で読むために買ったブルース・バートンの「誰も知らない男」を完読。
この本はナザレのイエスを扱ったもので、アメリカで20世紀にもっとも売れた本ということらしい。
しばらく前に読んだリー・ストロベルの「ナザレのイエスは神の子か」がむなしい言葉の羅列であったのに対し、「誰も知らない男」は少なくとも私には説得力を感じさせる魅力があった。
またマンガネタで恐縮だが、三原順の「はみだしっ子」でアンジーが牧師に「イエスは笑ったことがありますか?聖書に一度でも出てきますか?」と質問し、牧師は「いや」と返答するシーンがあるのだが、バートンは「笑わないイエス」というのは神学が与えた「神の子羊」のイメージからくるだけで、本来のイエス像とはかけ離れていると看破する。

実は、この本は80年も前に書かれたビジネス書なのであるが、内容に古さを感じさせない。