
明かりの消えることのないプラットホーム
終電からどのくらいの時間が過ぎたのだろう
電車の往来も人影も無く
無言の踏切
まるで止まった時間の中に居るようだ
一体ここはどこだろう
なんだか少し 不安になったよ
明かりが消えることのないプラットホーム
始発電車が入ってくる時間まではまだずいぶんある
眠らない街も少し静かになったこの時間
それでも眠らずに働いている人たちは居る
それでも眠れずに街を彷徨う人も居る
僕は何をしているのだろう
なんだか少し かなしくなったよ
こんなとき 優しい音楽がどこかから流れてきたなら良いのに
聞こえてくるのは国道を通り過ぎる無数の車の音だけ
明かりが消えることのないプラットホーム
やがて動き出す電車に乗り込む人々は まだ眠りの中
どんな夢を見ているのだろう
見上げれば 月はとても綺麗に輝いているから
なんだか少し さびしくなったよ
それでも
少し優しい気持ちになれたよ