第55回東京都視聴覚教育研究大会に参加

今日は午後から出張させていただき、江戸川区立清新第一小学校で開催された「第55回東京都視聴覚教育研究大会」に参加しました。

参観した授業は3年生の国語。「情報リテラシー」をテーマにした授業でした。
授業をしたのは日頃お世話になっている江戸川区のH先生。清新第一小学校の先生ではないのですが、出前という形で研究のための授業を提供してくださいました。

今回の授業は、自分の持っている情報を、情報の受け手(相手)に分かりやすく伝えていくためにはどうしたらいいのかを身につけることがテーマでした。
まず自分の宝物を見やすい写真に撮る。ピントやアングルにも注意をしながら、一番効果的に見えるように撮影する。
次にその写真を紹介する文章を考える。その時に相手に「分かりやすく伝える」ことができているかどうかを判断しながら書いていくことをねらいとしていました。


私が感じたことは、文章を書くときにはやはり「相手意識」を常に持っていることが大事だということでした。

これまで私も「学校ホームページ」に力を入れて東京都の小学校を代表する学校サイトを作ってきた中で、子ども達にも情報発信をたくさんさせてきました。

心に平和のとりでを築く

6年生の1年間情報発信をしてきたこと

鮭とば作りデジタル感想文集

最近も「ユニバーサルデザイン」について調査し考察したことを情報発信させました。

香取小子ども情報局

どこのだれが見るか分からないインターネット上に情報発信をしていくことで、可能性としては人類65億人すべてが見るかもしれないという高次元の「相手意識」を常に持ち、さらに無責任な文章は発信できない、自分の文章に責任を持つという情報発信の基本を指導していくことができるのではないかと仮説を立て、実践しています。


さて、今回の研究会ではメディア教育開発センターの堀田龍也先生が講師として最先端の情報を講演してくださいました。下記画像がその講演内容を書きとめていったマインドマップです。

「新学習指導要領と教育の情報化」


新学習指導要領を「情報教育」という視点から分析・解説してくださった講演はとても分かりやすく、小学校現場で取り組んでいかなくてはならない指導事項をしっかりつかませていただきました。
特に、今回の学習指導要領改訂では、情報化社会への適応をするために変更された点が非常に多くあることを具体的に示してくださいました。

ひとつだけ紹介しておくと、これまで中学校の指導内容として扱われてきた「キーボードタイピング」や「インターネット検索」に代表される基本的な技術は、小学校段階での指導内容に変更されたので、もし小学校教諭が「自分はパソコン指導はできない」という理由で手を抜いた場合、その学級の子ども達は中学の授業についていけなくなるケースが出てくる。小学校で身につけておかなくてはならない情報技術が身についていないので、中学での学力が保障できないということになりかねないということ。

ということは、家庭単位の問題としても、もうパソコンがないと学校の授業についていけなくなる時代が来るかもしれないということです。


半年前の情報がすでに古い知識となってしまう高度情報化社会に入った人類です。情報を自分が有利になるように、また他人にも有利になるように使えれば、自分の世界が変わる時代です。学校の教員は自分の殻を破る必要に迫られているように思えてなりません。
人にやらせるのではなく、まずは私自身が率先して新しいものを吸収し、子ども達の確かな生きる力を引き出していけたらいいなぁと講演を聴きながら感じました。

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