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片岡秀太郎も、人間国宝に

2019年07月23日 05時38分07秒 | 歌舞伎
これも、ファンにとってはうれしいニュースでした。
 
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 文化審議会(佐藤信会長)は19日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に歌舞伎脇役の片岡秀太郎さん(77)=本名・片岡彦人=や、歌舞伎音楽竹本の竹本葵太夫さん(58)=本名・柳瀬信吾=ら7人を認定するよう、柴山昌彦文部科学相に答申した。人間国宝は116人になる。

 片岡秀太郎さんは、1941年に13代目片岡仁左衛門の次男として生まれた。46年に初舞台を踏み、56年に2代目片岡秀太郎を襲名。高度な技法を体現し、上方の趣が不可欠な役や義太夫狂言での女形や老女役などに非常に秀でている。父と弟の15代目片岡仁左衛門さんも人間国宝になっている。

 竹本葵太夫さんは、79年に国立劇場の伝統芸能伝承者養成「歌舞伎音楽(竹本)」研修第3期生となり、同年に初舞台。国立劇場の研修修了生の人間国宝は初めて。

 このほか、人形浄瑠璃文楽太夫の豊竹咲太夫さん(75)=本名・生田陽三=、長唄三味線の杵屋勝国さん(74)=本名・牟田口照國=、長唄鳴物の藤舎名生さん(78)=本名・中川勳=、琉球古典音楽の中村一雄さん(73)、講談の神田松鯉さん(76)=本名・渡邉孝夫=が選ばれた。

 重要無形文化財「組踊」の保持者団体である伝統組踊保存会(沖縄県浦添市)の構成員に12人を追加認定することも答申。また、文化財の保存に不可欠な「選定保存技術」の保持者として、美術工芸品錺金具製作の松田聖さん(57)を認定するよう求めた。 

片岡秀太郎 人間国宝に認定、「重要無形文化財保持者」…弟の仁左衛門に続き

人間国宝に認定された片岡秀太郎=大阪市内

(デイリースポーツ)

 歌舞伎俳優の片岡秀太郎(77)が19日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。歌舞伎俳優としては2016年の中村東蔵(81)以来で、15年には弟の片岡仁左衛門(75)が認定されている。

 内示を受けた秀太郎はこのほど、大阪市内で会見。02年に亡くなった母親から「あなたはいろんな賞に縁遠いけど、人間国宝にだけはなってほしいわね」と言われたと明かし、「あかんと思ったけど、もらいました。(吉報に)泣きました。いただけると思ってなかった」と感激した。養子の片岡愛之助(47)らにも伝えていないと明かし、「早く言いたいです」と笑った。

 大阪府出身で、上方歌舞伎の人気が落ち込んだ時期も乗り越えてきた。1946年、5歳のとき片岡彦人の名前で初舞台を踏んだ秀太郎は「5歳で名子役と言われた。『名子役は大人になったらあかん』というのが耳に入ってきて、あかんのかと思ってたら、こうなって良かったと思う。間違ってなかった」と力を込めた。

 故・七代目大谷友右衛門(四代目中村雀右衛門)、坂田藤十郎(87)らからの指導に感謝する77歳は「若い人が育ってる。この人たちにがんばってもらうため、引退しないで脇に出たい。出てれば注意できる」と後進の育成に尽力することを誓った。

片岡秀太郎が人間国宝に認定「若い子を育てたい」

重要無形文化財保持者に認定された片岡秀太郎 【報知新聞社】

(スポーツ報知)

 片岡秀太郎(77)が19日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。父の13代目片岡仁左衛門、弟の15代目片岡仁左衛門に続き、親子2代、3人目の認定となった。大阪市内で会見し「私事ですけど、私の母が『あなたはいろんな賞には縁遠い。人間国宝にだけはなって欲しいね』と言って死にましたのが平成14年。『お母さん、私もうあかんと思っていたけど、もらえました』ってそれで泣きました」と、喜びを語った。

 秀太郎は5歳だった1946年、本名の片岡彦人として京都・南座で初舞台を踏んだ。「当時、名子役と言われたんです。“名子役は大人になったらダメになる”というジンクスを子ども心に聞いておりまして、なんとかええ役者として残りたいなと思っておりましたら、やっぱりあかんかな。そんな時に知らせをお聞きし、間違ってなかったと思っています」と笑わせた。

 上方色の強い女形として活躍し、「心中天網島・河庄」の小春、「封印切」の井筒屋おえん、「廓文章」吉田屋女房おきさなど上方世話物のほか、時代物の大役「菅原伝授手習鑑 道明寺」覚寿、「輝虎配膳」越路を得意とする。「私は女形でしたから、父から直接手とり足とり教わったことはございませんが、普段の生活の中で芝居を教えていただきました」と、感謝した。

 今後については「引退しないで、脇に回って、若い子を育てたい。若い子が聞きに来てくれることがうれしい」と、後進育成に力を入れることも誓った。

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秀太郎が演じる女房役や老婆役は、実に柔らかくてリアルで、観ていると胸に熱いものがこみ上げ、おもわず「松嶋屋!」と声をかけてしまいます。人間国宝になるだけの価値は十分にある人です。

個人的な想い出としては、2年前でしたか、国立劇場に仁左衛門の芝居を観に行ったときに、幕間に隼町のコンビニに弁当を買いに行った途中で、国立劇場に向かうひとりで歩いていた秀太郎とすれ違ったことです。一瞬目と目が合うと、じろりとにらまれました。その迫力たるや、とても75歳の老人とはおもえませんでした。舞台で見せる柔和な姿が、芸によるものだと感心させられたほどです。

これからも、この人が出る舞台は、できるだけ観ておきたいと考えています。ぜひ優秀な後進を育ててください。


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