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湘南センチュリー・ライド顛末記

2008年08月13日 14時06分34秒 | 健康

センチュリー・ライド(century ride)とは、1日で100マイル、すなわち160km、自転車で走ることです。

6月に2度、100km踏破を成し遂げていたので、次は、センチュリーだと思って準備をしてきました。

100kmまでは、そこそこの装備と体力と心構えで走りきれると思いますが、それ以上走りきるためには、相当な準備が必要です。

結論から言えば、その判断は的中。100kmまではすいすいと走りきったものの、それから60kmの長くて辛かったこと。事前の準備をきちんとしておいたおかげで何とか乗り切れました。

さて、当日の昨日。朝4時起床。外を見ると、まだ真っ暗。昨日の東京の日の出が4時57分ですから、夜明け前の暗闇です。

朝食を済ませ、ジャイアントOCR3と装備の最終チェックを行い、身支度をしていたら、予定よりも23分遅い5時23分のスタートとなりました。

ただ、5時の時点ではほとんど真っ暗でしたので、このくらいのスタートが妥当なところだったでしょう。それでも、ヘッドライトを点滅させながらの走り出しです。

嬉しいことに、曇り空。気温もそれほど上がりそうではありません。雨は降らず、それでいて気温も上がらなければよいのだがと念じていました。

コースは、途中まで前回の鎌倉行きと同じ(「ゴウ先生、湘南アタック成功」をご覧ください)。新目白通りを抜けて皇居を右手に内堀通りを東京タワー下を経由して、国道15号線に乗ります。そして、横浜からは国道1号線、鎌倉街道と走り、原宿から鎌倉に入り、相模湾に出るコースです。

ただ、最終目的地は決めていませんでした。小田原まで国道134号線から国道1号線(西湘バイパスは自転車は走行不可)を走るという計画はあったものの、そこから熱海に向かうかどうか、折り返すかはその時の状況で決めようと思っていたのです。

横浜を過ぎたあたりで雨がぱらつきます。ですが、パラパラ程度。これならよいかと先を進めます。しかし、鎌倉につくと、路面がびっしょり。よいタイミングで雨を避けたのだと嬉しくなりました。スリップしそうな路面には閉口しましたが。

そうして、スタート後2時間31分後の7時54分に鶴岡八幡宮へ到着。ここまでのペースは前回の6月16日の時とほぼ同じです。

そこから前日の花火大会の後片付けをしている由比ガ浜へ。そこでトイレを済ませ、5分ほど休憩をしたら、すぐに国道134号線を西へ出発です。

前回死ぬほど怖かった七里ガ浜のワイヤー・ガード・レールの道を、今回も震えながら走ります。

今回は江ノ島へは渡りません。そのまま西へ西へと走ります。

そして、問題の湘南大橋。前回はこの橋の3分の1も行かないところで、高所恐怖症のために渡ることを断念し、引き返してきたのでした。

今回もこの橋を迂回しようかと思ったのですが、別の橋も怖そう。エエイガママヨと渡り始めました。ただし、前回は片側1車線の車道を走って車に煽られたのも恐怖心を増長した原因でしたので、今回は歩道橋を渡ります。

長くて怖くて、視線はただ自転車の前10メートル程度のところにしか置けません。周りの風景も何も目に入る状態ではないのです。

ですが、何とか完走!思わず右手でガッツポーズです。

134号線から1号線へ。西湘バイパスに眺望のよさを取られますが、仕方ありません国道1号線をさらに西に下ります。

途中唐ヶ原のあたりで目標の半分80kmを通過。時に9時5分。まずまずのペースです。汗はものすごいですが、疲れはそれほどありません。

そして、小田原市内に入ると、トイレの表示があるローソンで休憩。この地点で97kmほど。10時ちょうど。悪くないペースです。

クラインのバイクに乗った学生らしき10人くらいの集団がアスファルトの上でくたばっています。どこから来たのでしょう。ちょっとみっともなくて、不気味な光景でした。

ローソンで水分を補給します。2リットルのミネラル・ウォーターをボトル2本に分け手入れます。ここまででボトル2本、1.4リットルほど飲んでいますが、もっと飲まないといけなかったかもしれません。

小田原市内を抜けて、真鶴道路に入ります。すごい混雑です。ですが、敵はそれではありませんでした。断崖絶壁の道路。七里ガ浜も湘南大橋も何とか制覇してきましたが、ここはだめ。アップダウンが続き左右に折れ曲がる道を走っていたら、どこかで海に落ちそうな気がしてきます。この道を行くのは断念。

しかし、伊豆行きは魅力的。小田原駅まで戻って、輪行して伊東くらいまで列車で行って、そこから海岸線を登ってこようかと思いはしました。そうすると、海側のレーンを走らずにすみますから。

ですが、実際に小田原駅へ行ってあきらめました。人がどっさり。これから伊豆へ行こうとする人が多いのです。東京方面からもいっぱい乗ってくることでしょうし。

というわけで、小田原折り返し。国道1号線を鎌倉へ向けて引き返します。

途中二宮のセブンイレブンで小休止。11時前のことです。110kmちょっと走っています。この辺で、太陽が顔をのぞかせ、気温がうなぎのぼりになっていることを体感します。

軽い熱中症になっていることを知り、ロートの速冷という熱冷却シートを買い込んで、額と首の後に貼り付けます。これの気持ちよいこと、気持ちよいこと。ボーっとしていた頭がすっきりしてきました。

それまでに、ソイジョイ2本を休むたびに食べてきましたが、それだけではさすがに空腹です。とはいえ、固形物を食べられる状態ではありません。バナナ味のジェルを買い込み、カルピスウォーターといっしょに流し込みます。

下半身も相当な疲れ。もってきていたピッピエレキバンを大腿部、臀部、下背部に貼ります。速冷のように即効性はありませんが、過去の経験から頼もしい味方であることは十分に知っています。

そして、またもや湘南大橋。さっき通った橋ですが、恐怖心は消えません。それでも他を迂回する体力もなく、目を点にしてひたすら走ります。

渡りきったときには、行くときよりも興奮しました。大声で、“I made it”と叫んだのでありました。

12時39分。140km突破。辻堂を過ぎた松波という交差点です。ここまでで7時間16分経過。ヘロヘロであることはいうまでもありません。

江ノ島の公衆トイレで用を足します。ごった返した界隈は、オジサンローディがうろちょろする雰囲気ではありません。さっさと後にします。

由比ガ浜からいったん鎌倉駅へ行き、帰りの列車を確認します。この時点でちょうど150km。あと10km走ったら、センチュリー達成です。迷わず、逗子・葉山を目指すことにしました。

前回は、134号線を走ろうとしたためにワイヤーガードレールの恐怖におののき悪夢を見てしまました。ゆえに、今回は、国道111号線という内陸の道を選びます。

途中トンネルが3つあってアップダウンがきつめなので、相当よれよれです。 ですが、知らない道ですから何となくワクワク。逗子駅前をすぎて、トンネルを抜けたところで、155kmオーバー。ここから鎌倉駅に戻れば、160kmオーバーは間違いありません。

そして、引き返していたら、1時51分。とうとう160kmを超えました。若宮大路に出るちょっと前のところです。ほっとしたら、自転車に乗ったままこける、立ちゴケをしそうになりました。

あとは、鎌倉駅へ行って自転車を分解し、輪行するだけ。そして、1時56分、駅到着。もう走る必要はありません。

ですが、疲労感はすごかった。15分もあればできるだろうと思ったら、脳みそまで疲労しているせいでしょう、手順が悪く30分近くもかかるありさま。

額から落ちる汗を拭い去りながら、まあこんなものでしょうと思いながら、ゆっくりやさしく自転車を扱いながら輪行袋にOCR3を入れたのでした。

もちろん、乗るのはグリーン車、ひとりビールで祝杯を挙げたのでした。

全走行距離: 162.68km
走行時間: 6時間36分52秒
平均速度: 24.5km/h
所要時間: 8時間33分

(今回役に立った装備に関しては、これから裏ブログに紹介していこうと思います。どうぞお楽しみに!)

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1 コメント

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感動しました。 (2点@虎ノ門)
2008-08-14 00:13:18
写真と記事を拝読し感動しました。僭越ながら、有言実行の格好良さと、限界近くまでご自身を追い込みながらも、きっちりと調整をされ、そして目標を達成するという達成感に金メダルのニュースの感動を遥かに超えるものが胸にこみ上げてきました。

仕事はかなり厳しい状況ゆえ、職場でもうだつの上がらない状況ですが、今後はつらくなった時にこの記事を読ませていただき自分にも活を入れさせていただくようにします。

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