中国の軍事力と北朝鮮の核兵器にはうんざりさせられますが、それよりも怖いのが中国から飛んでくる「黄砂」かもしれません。
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黄砂翌日は心筋梗塞ご注意 発症が通常の1.46倍に 熊本大など調査
糖尿病患者は1・79倍、高血圧の人も1・53倍
熊本地方気象台のデータを基に、黄砂の飛来した日(41日間)と、発症した日の関係を調べたところ、黄砂飛来翌日は急性心筋梗塞の発症数が平時より多くなっていた。特に慢性腎臓病患者の場合は、翌日の発症が通常の2・07倍に、糖尿病患者は1・79倍、高血圧の人も1・53倍と、高い数値を示したという。
黄砂翌日、心筋梗塞1.46倍=腎臓病患者はより高リスク―熊本大など
熊本大学の小島淳特任准教授(循環器内科)と国立環境研究所などの研究チームは4日、黄砂が飛来した翌日に急性心筋梗塞を起こすリスクが1.46倍になるとの調査結果を発表した。研究チームは「黄砂に付着した大気汚染物質を吸い込むことが発症のきっかけになるのではないか」と分析している。
調査は、2010年4月〜15年3月に熊本県内で急性心筋梗塞を発症した患者のうち、県外在住者らを除いた3713人を対象に実施。熊本気象台による黄砂の観測日の翌日と、それ以外の日のリスク差を計算した。その結果、黄砂翌日の発症者の人数は、それ以外の日の1.46倍になることが分かった。慢性腎臓病の患者に限れば、2.07倍になったという。
小島特任准教授は予防法について、「マスクや空気清浄機でいくらかは防げるかもしれない」と指摘。今後は、微小粒子状物質PM2.5との関係も調査する考えを示した。
国立環境研究所環境リスク・健康研究センターの新田裕史フェローは「公的機関が指針を作るには、さらに知見の蓄積が必要だ」としている。
アジア大陸の砂が季節風で日本に運ばれてくる黄砂が観測された翌日に急性心筋梗塞(こうそく)が発症するリスクが高くなることが、熊本大と国立環境研究所などの研究でわかった。研究チームが4日、発表した。
急性心筋梗塞は、心臓の筋肉に酸素を送る冠動脈が詰まり、突然胸などに激しい痛みが起きる。研究チームは、2010年4月から15年3月末までに熊本県内で発症した急性心筋梗塞の患者3713人のデータと、その間に41日間観測された黄砂との関連を調べた。
その結果、黄砂が飛来した翌日に急性心筋梗塞を発症した人数は、黄砂がなかった日の翌日に発症した人の数と比べて1・46倍だった。また、急性心筋梗塞を発症しやすい要因と併せてみると、慢性腎臓病の人が黄砂観測の翌日に発症するリスクは2・07倍、糖尿病の人で1・79倍、75歳以上で1・71倍だった。
黄砂が急性心筋梗塞を引き起こす仕組みはわかっていないという。熊本大の小島淳(すなお)特任准教授は「黄砂やそれに付着した汚染物質を吸い込むことで、体内で酸化ストレスや炎症を起こすと推定される。もともと心筋梗塞を起こすリスクの高い人は黄砂が発症を引き起こすきっかけになっている可能性がある」と話す。(水野梓)