私は飛行機で移動する出張は嫌いではありません。理由はいろいろありますが、一番の理由は、空(飛行機)から見える風景に感動する場面に遭遇することができることでしょうか。
先週金曜日に秋田に出張しました。東京(羽田)は快晴で雲ひとつない天気でした。羽田を離陸して、福島上空までは雲ひとつなく、地上もよく見えていたのですが、山形(米沢)上空にさしかかると、雪雲がびっしりと山形を覆いつくしていました。山形は蔵王、吾妻、飯豊など山々に囲まれているため、そこに雲が張り付いているような光景で、とても不思議で幻想的な光景でした。これが西高東低といわれる冬型気圧配置なのでしょう。この光景を見て、小松左京の「首都消失」を思い起こしてしまいました。その中にいる人たちはどうしているのかと。
いままでにもいろんな風景を見ることができました。いつだったか、うっすらと雪景色の富士山山頂が真下に見えたときは、キャビンアテンダントがその景色がすばらしいと機内放送していました。いままで何度も飛行機に乗っていますが、そのようなアナウンスがあったのは初めてで、キャビンアテンダントも思わず感動しそのようなアナウンスになったのでしょう。
また、熊本出張の時は、東京(羽田)は土砂降りだったのに、熊本に入ると快晴で、阿蘇山からゆらゆらと噴煙が上がっている風景も感動的でした。また、日本は縦に長い国であるとも感じました。
こういう感動する景色に遭遇できるから、出張が楽しめてしまいます。なるべく窓側席を確保し、上空からの景色を楽しんでいます。