天下人ならぬ田舎人

いつも故郷を想い、心は永遠に田舎人が、今伝えたいことを伝えます。

情景-人の心を動かす風景

2008-11-24 10:57:00 | 日記・エッセイ・コラム

私は飛行機で移動する出張は嫌いではありません。理由はいろいろありますが、一番の理由は、空(飛行機)から見える風景に感動する場面に遭遇することができることでしょうか。

先週金曜日に秋田に出張しました。東京(羽田)は快晴で雲ひとつない天気でした。羽田を離陸して、福島上空までは雲ひとつなく、地上もよく見えていたのですが、山形(米沢)上空にさしかかると、雪雲がびっしりと山形を覆いつくしていました。山形は蔵王、吾妻、飯豊など山々に囲まれているため、そこに雲が張り付いているような光景で、とても不思議で幻想的な光景でした。これが西高東低といわれる冬型気圧配置なのでしょう。この光景を見て、小松左京の「首都消失」を思い起こしてしまいました。その中にいる人たちはどうしているのかと。

いままでにもいろんな風景を見ることができました。いつだったか、うっすらと雪景色の富士山山頂が真下に見えたときは、キャビンアテンダントがその景色がすばらしいと機内放送していました。いままで何度も飛行機に乗っていますが、そのようなアナウンスがあったのは初めてで、キャビンアテンダントも思わず感動しそのようなアナウンスになったのでしょう。

また、熊本出張の時は、東京(羽田)は土砂降りだったのに、熊本に入ると快晴で、阿蘇山からゆらゆらと噴煙が上がっている風景も感動的でした。また、日本は縦に長い国であるとも感じました。

こういう感動する景色に遭遇できるから、出張が楽しめてしまいます。なるべく窓側席を確保し、上空からの景色を楽しんでいます。


大腸内視鏡検査

2008-11-22 17:53:10 | 日記・エッセイ・コラム

1ヶ月前に大腸内視鏡検査を受けました。
下腹部の痛みに対する検査です。なんとなく腸の痛みではないような気がしてきたのですが、人間ドックの延長の位置付けで、「何か異変が見つかればラッキー」といった軽い気持で検査を受けました。

大腸内視鏡検査を受けるためには、前日の昼食から検査食を摂る必要があります。昼食はチューブ入りのゼリーのみで、間食にビスコやクッキーで、夕飯はおかゆです。当日の朝食は抜きです。

病院に着き、検査室の前で待っていると、2リットルの腸管洗浄剤(下剤)とコップを渡されました。この下剤を2時間かけて飲み干すとのこと。これを飲んで出すもの出して、腸をきれいにしないと検査は受けられないらしい。覚悟を決めて飲み始めました。

当日、検査を受ける他の人たちは、どんどん早いペースで下剤を飲んでいきます。30分で1リットル飲む人もいました。自分が一番遅くて焦りました。「ひょっとして、1時間後に残り1リットルのペースでは、後がきつくなるのか」と疑問を感じながら、飲み干すペースを上げていきました。

下剤を飲み始めて45分後ぐらいから大便が出始めました。それからというものの、トイレに行っては下剤を飲むの繰り返しで、トイレには15回ほど行きました。それにしても、昨日の昼からたいした食事を摂っていないのによく出るものです。下剤の威力に脱帽です。

そして、ようやく大腸内視鏡検査です。本来ならば鎮静剤を注射して検査を受けるようなのですが、初めて検査を受ける好奇心から、鎮静剤なしでどれほど痛いものなのか経験したくて、鎮静剤なしで検査を受けることにしました。

ただし、この好奇心が間違いのもとでした。スコープを入れるためには空気も腸の中に送り込むことになり、大量に空気を送られると、腸がビックリして、それに対抗するため腸を締め付けて阻止しようとするのか、そのときの痛みときたら、ただごとではありません。その痛みをどうすることもできず、鎮痛剤を投与しなかったことを後悔しつつも、「ひょっとしたら、女性が赤ちゃんを産むときの痛みがこんな感じなのか」と、突拍子のないことを思ったりもしました。

検査は15分ぐらいで終わったでしょうか。なんとか、痛みに耐え抜きました。その場で検査した医師から、「問題なし」の言葉をいただき、ちょっと一安心しました。

大腸内視鏡検査を受ける3週間前に、エコー検査を受けており、その検査結果も問題なしで、内科医からは、「下腹部の痛みは結石または胆石の可能性もある(エコー検査で石を見つけることは難しい)」とのことでした。とりあえず、内科的に問題がないならば、石が自然に排出することを期待しながら、様子を見る(放っておく)ことにしました。

それにしても、盲腸ではないかと疑って、検査を受けたものの根本的な原因がわからないままですが、とりあえず”良し”としました。


緑の大地

2008-11-03 14:39:47 | 日記・エッセイ・コラム

長女が夏休みの自由制作として、南陽市赤湯のぶどう園と田園風景を描いた水彩画が第42回神奈川県中学校美術展に出展されました。この美術展は、神奈川県内のすべての国公立、私立学校から代表1名の作品を集め、開催されるものです。要するに、長女は長女が通う中学校の代表として出展されたのです。

美術展の開催場所は、県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)で、家族揃って観に行きました。

長女が描いた絵が額縁に飾られ、他の作品に混じって飾られていました。他の作品も学校の代表としてすばらしいものばかりでした。

長女の話では、めったに褒めない美術の先生が絶賛したそうです。私には何がよかったのか、よくわかりませんが、「すばらしい景色」であるということは先生にも伝わったようです。

絵を紹介するメモが張られていました。先生が書いたようで、タイトルが「緑の大地」で、「ぶどう畑と田園が広がり・・・」とありました。長女の絵を観て、先生がそこまで理解していただけるとは、ありがたいことです。

長女にこの風景を描いてみないかと誘ったのは私です。そして、長女はその景色を観て、「描きたい」と言ってくれました。その景色を思い通りに描くのは、とても難しいと思いましたが、どこまで表現できるか、楽しみでもありました。

実際に絵の題材とした日は、雲が多く、本来ならば、田園(米沢盆地)の向こうに吾妻連峰が見えるのですが、雲に覆われて、ますます描きにくい状況でした。そのような状況で色を使い分けて表現できたと思います。

夏は「緑の大地」ですが、秋になると稲穂が色づき「黄金の大地」で、冬は雪景色の「純白の大地」に変わります。このすばらしい景色とそれに感動して絵を描いてくれた長女に感謝します。

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