我が家には2台の自転車があります。そのうちの1台は半年前に長女が乗っているときに後輪がパンクし、そのまま自転車カバーをして庭に放置している状態でした。もう1台は主に私が乗っていましたが、とりあえず長女といっしょに使用することにしました。
ところが、その1台もブレーキのワイヤが切れたため、自転車屋さんに修理してもらいまた。このとき、「自転車1台だと、パンクなど急に壊れた場合に、もう1台ないと困るな」と思い、半年間放置していた自転車を修理しようと決意しました。
実は、パンクで半年間放置していた自転車は、妻が高校時代から乗っていた自転車で、嫁入り道具として持ち込んだもので、簡単に捨てられるものではなかったのです。ただし、妻にはその意識はなかったようですが。
パンクはタイヤが磨り減り、チューブがむき出しになっており、よくぞそここまで乗っていたなと関心するほどです。チューブは複数箇所で穴があいていると予想されるため、タイヤとチューブの両方を交換することにしました。自転車屋さんに修理を依頼せず、自分で修理しようとタイヤとチューブを購入しました。
今までに虫ゴムの交換ぐらいは何度かやっていますが、さすがにタイヤ交換をしたことはありません。実際に修理を始めて気がついたことは、後輪のタイヤ交換は、自転車を分解しないとできないということです。とりあえず、分解できるところまで分解してみることにしました。ネジやボルトは複雑に絡み合っているものの、どんどん外していき、最後はブレーキまたはチェーンのどちらかを外さないとチューブとタイヤは外せないことにも気がつきました。
ブレーキを外して、何とかチューブとタイヤを外し、新しいものと交換しました。これでヤマを超えたと思いましたが、意外とこれからが大変であることを思い知らされました。タイヤにチューブを入れていく作業、タイヤをリムの内側にに押し込む作業がなかなかうまくいかないのです。この作業だけで2時間かかってしまいました。
ネジやボルトを分解する前の状態を思い出しながら付け直し、ブレーキも戻したのですが、ブレーキの効き具合が悪いのです。どうしてもその調整ができず、自転車屋さんに修理した自転車を持ち込んで、ブレーキをみてもらいました。そうしたら、ブレーキのワイヤを押さえるネジが反対に設定していて、ワイヤの押さえが弱かったみたいです。自転車屋さんはサッとネジを付け替えてくれました。
そして、もうひとつのポイントは、一旦タイヤの空気を全部抜いて、バルブをギュウっと押し込み、元に戻したらタイヤに空気を入れることです。これで、バルブ周辺のタイヤとチューブが安定します。これも自転車屋さんに教えてもらい、実際にやっていただきました。
これで自転車修理が完了しました。妻の嫁入り道具の自転車がよみがえったのです。修理に5時間かかりましたが、壊れていたものを修理したというちょっとした誇りを持つことができました。
この自転車はあと10年乗れるよ。家族のみんな大事に乗ってね。