JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

立川流日暮里寄席 立川左談次追善落語会

2020-03-06 | 落語
立川流日暮里寄席 立川左談次追善落語会
2020(令和2年)3月3日
日暮里サニーホール

久しぶりの落語会
もう家元が亡くなって、左談次も亡くなって、他にも好きな噺家さんの多くが居なくなってしまった。
若手で贔屓にしている落語家さんも居るには居るけど、やはりそれも好きな大御所が居てこそのものであり、落語はもういいかなと思っていたけど、こうしてたまに足を運ぶとやっぱりいいのだな。


開口一番 立川縄四楼 「つる」
立川わんだ 「超・寿限無」
立川志らべ 「長屋の花見」
立川談修 「長短」
土橋亭里う馬 「短命」

中入り

立川談吉 「権兵衛狸」
立川寸志 「大安売り」
立川志ら乃 「真田小僧」

立川わんだってのはブラッCから三四楼を経て昨年真打になった方。で際物的魅力がある人。
ラップを披露してミルクボーイのネタ左談次ヴァージョンと楽しませてからの寿限無。
寿限無の長い名前は落語ファンなら諳んじているだろうが、何度も繰り返される名前呼びの場面、登場人物がよくこんな名前憶えてるなという話ではある。
超・寿限無は繰り返す名前呼びを全部微妙に変えていくパターンで憶えるのも骨だろうがそこがミソだ。やろうとしている事はバカバカしくて良いのであとは何処まで精進できるかなんじゃないだろうか。口ごもるのもある意味リアリティと言えなくもないが頑張って欲しい。

志らべ。まくらで左談次のほろよい日記の一節を紹介。了見に共感できるし、そこが落語家の醍醐味だと言う。

銭湯で上野の花の噂かな
 こころが躍るね
長屋中歯を食いしばる花見かな
 クールなギャグ

佃育ちの白魚でさえも 花に浮かれて隅田川

もう、たんねえっす。

談修師。現在、談吉くんのお師匠さん。間の良い噺家さんでもっと多く高座に触れたいと思ってはいるけどなかなか機会が無い。
ますます腕を上げているようです。まだまだ若いので談吉くんに狙われてる命をしっかり守って長く高座を拝ませてほしい。
左談次師匠から形見でもらった着物が似合ってます。

すぐ下の弟弟子に先に逝かれた里う馬師。ある意味、順番通りの家元の死よりきつかったって。
伊勢屋のお嬢さんは婿さんを3人殺した。
師匠キラー、談吉くんは3人目を・・・・あわわ。
バレ描写がずいぶんとストレートな気が。勘のいい今のお客にはこのくらいやらないと通じない?

中入り後、師匠キラーの談吉くん。贔屓にしてますが観るのホント久しぶり。
談吉の後頭部深川が聴けて観劇。

飛び入りで寸志師が膝に上がる。あまり観たことないがこの方も良いな。
前座から見た憧れの師匠左談次の印象と思い出。本当に高座姿はカッコ良かったもんね。90度の綺麗なL字。座布団はギリ後方に置くべし。
一席終わって扇子をひょいっと後ろ襟に刺して帰っても気障な感じはしなかった左談次師。

一番弟子の左平次が腹くだしで休演。
主任は志ら乃。この方も久しぶりだが、もうすっかり貫禄が付いた。それでいて新鮮な若々しいお兄ちゃん感覚がとても良い。
まずルックスが良い。これ、とても大事。若き談志の面影も見えるし噺に入ると志らくの弟子だなという面も見える。
似ているというのはとても大事で良い事だし、そこに加えオリジナリティも生まれ始めているのかな。
スマフォを高座に持ち込むなんて、もう当たり前の時代なんですね。

それぞれの立場からの左談次の追善。とても良い落語会でした。
勿論、DVDは予約済。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2020年2月27日 カネコアヤノ... | トップ | 「鬼婆」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語」カテゴリの最新記事