「四谷怪談 お岩の亡霊」

「俳優　佐藤慶」 「四谷怪談　お岩の亡霊」1969年　大映　監督：森一生 子供のころの夏休みテレビで見た「四谷怪談」はこれでもなかった。 と、なると仲代達也版か、若山富三郎版かな。 佐藤慶の伊右衛門はあくまで悪人に徹していて亡霊にもひるむところを見せない。 「男の悪と女の業の対決」と嘯き、あだ討ちに来たお袖に対して「首が飛んでも動いてみせる」と、もうラストのあたりは怪談というよりもアクション . . . 本文を読む

佐々木護 「笑う警官」

笑う警官 (ハルキ文庫)佐々木 譲角川春樹事務所発売日：2007-05ブクログでレビューを見る» 「佐々木護の作品は面白いぞ」との評判なので、これ読んでみた。 例によって映画化されている作品。映画の方はまったく観る予定がないので（何だか大層、評判悪いですね）劇場公開日の14日に購入。 北海道県警を舞台にしたベタベタのエンターテイメント。 そのまんま映画にしても面白くなるのが当たり前な . . . 本文を読む

「親」

第10回東京フィルメックス 「ニッポン★モダン１９３０～もうひとつの映画黄金期」 「親」1929年　監督：清水宏　大久保忠素 伴奏：柳下美恵 捨て子だった少女が実父と再会するメロドラマ。簡易保険局の宣伝映画として作られたが、情感に満ちた演出が見もの。 30分程の無声映画。 自分が捨て子だという事を隣室の両親の会話から知ってしまった年頃（17歳くらい）の娘がどういう反応を示すか・・・ そ . . . 本文を読む

「超兵器Ｒ1号」ギエロン星獣

コンプリートにいったい何年かかるねん。と遅々として進まない「ウルトラセブン」 今年から廉価版が出たのでVOL.7から乗り換え。 「超兵器R1号」 一足先に観ていたHero-Nが「ちょっと可哀想だったよ」との感想。 はて？そんな内容でしたっけ？記憶をたどってもギエロン星獣のキャーキャーうるさい鳴き声くらいしか憶えてない。 当時、星人中心のウルトラセブンでは貴重な怪獣らしい怪獣に喜んだ割りに落胆した . . . 本文を読む

「CURE」

「洞口依子映画祭」 「ＣＵＲＥ」1997年　監督：黒沢清 被害者の体がXの字に切り裂かれるという猟奇的な連続殺人を捜査する刑事の前に、記憶を失った若い男の存在が浮上する。その男に関わった者は、マインド・コントロールされるように自らの心の底に潜んだ不満や憎悪を噴出させ…。 黒沢清の名を世界に広めた作品だそうである。いくら世界に広まっても私は知らんので新鮮な気持ちで観さしてもらったが・・・・これ . . . 本文を読む

「探偵事務所５ マクガフィン」

「洞口依子映画祭」 「探偵事務所５〈マクガフィン〉」デジタル素材2007年　監督：當間早志 探偵事務所５ 5から始まるコードネームを持つ探偵が活躍するシリーズの1作。探偵515は、幼いころの記憶をなくした絵本作家・成子と知り合う。彼女の記憶探しの旅につき合う515だったが、やがて“MacGuffin”というキーワードにたどり着き…。 ご本人からコメント＆リンクをいただき舞い上がり、当初予定 . . . 本文を読む

「ピリペンコさんの手作り潜水艦」

山形国際ドキュメンタリー映画祭市民賞受賞 「ピリペンコさんの手作り潜水艦」2006年　ドイツ　監督：ヤン・ヒンリック・ドレーフス、レネー・ハルダー 「ウクライナの草原地帯で自作の潜水艦を作り上げた男に密着したドキュメンタリー。ウクライナの小さな村で年金生活を送る62歳のピリペンコの夢は、自力で作った潜水艦で黒海に潜ること。貯めた年金を切り崩しては古い部品を買い集め、30年に渡って独学で潜水艦を . . . 本文を読む

平野啓一郎 「顔のない裸体たち」

顔のない裸体たち (新潮文庫)平野 啓一郎新潮社発売日：2008-07ブクログでレビューを見る» 大阪から帰りの新幹線の中で読了。手頃な中篇。 1975年生まれの京大出芥川賞作家。初めて読む。　 作家の想像力を追い越してしまった現代日本の性における現実。出会い系サイトを通じたセフレ、素人のネット投稿画像（動画）を題材にドキュメントタッチで描く。 ミッキー＆ミッチーなる中学教師・吉 . . . 本文を読む

「ギャング同盟」

「俳優　佐藤慶」 「ギャング同盟」1963年　東映　監督：深作欣ニ 刑務所帰りのヤクザ者が、昔の仲間を集め、彼らの縄張りを奪った組織の会長誘拐を企てる。ボスをかっぱらえ！六人の無法者が向こうみずの強奪作戦を展開。 出所してきた内田良平が迎えに来た参謀役の佐藤慶と昔の仲間のもとを訪ねて大きなヤマを狙うため人集め。このブルースブラザース展開がジョージ川口のジャズを伴いテンポよくてカッコ良い。しか . . . 本文を読む

マイネタ帳（24）立川文都

知りませんでした。快楽亭ブラック師のブログで知りました。亡くなったそうです。 夏ごろブラック師のブログに「文都が癌らしい」という言葉を見つけ驚いたものですが・・・私と同じ年。学年も早生まれで同学年なんですから・・・ 円楽師と同じ日に亡くなられていました。 円生はパンダとともに、円楽は文都とともに・・・ どっちが凄いんだ？ 多才なメンバーの立川流の中にあって上方落語を担当。 出会う機会は少なかった . . . 本文を読む

「帰って来たヨッパライ」

「俳優　佐藤慶」 「帰って来たヨッパライ」1968年　松竹　監督：大島渚 フォーク・クルセダーズのヒット曲をタイトルに引用し、彼らを主演に迎え描かれた喜劇。大学生活最後のバカンスで日本海へ遊びに行った悪友3人組は、海で泳いでいる間に衣服を盗まれ…。 奇しくも佐藤慶特集で先ごろ亡くなった加藤和彦氏を追悼する事となった。 この映画は緑魔子特集、大島渚特集などでかかる度に観たいと思うのだがどうもス . . . 本文を読む

なにわのゴジラ

前代未聞！岡田監督、登録名を一般公募 へぇ～、履正社の岡田ってそんなに期待されているんだ。 しかし、この人の名前、姓が監督と同姓、名前はメカゴジラとして売り出した事のある横浜・佐伯貴弘と一緒ってつくづくニセ物っぽい名前じゃないですか。 そういうわけで登録名を変えるっていうのは賛成ですね。 メカゴジラと同じだったら、やっぱりここは「３式機龍」でいかがでしょうか。・・・没ですか。 ハマのゴジラこ . . . 本文を読む

「ドレミファ娘の血は騒ぐ」

「洞口依子映画祭」 「ドレミファ娘の血は騒ぐ」1985年　EPICソニー　監督：黒沢清 高校時代の先輩「吉岡さん」に会うために東京までやって来た秋子は、彼のいる大学で恥じらい理論の研究家だという平山教授と出会い、ゼミの実験台として招かれる。ピンク映画『女子大生恥ずかしゼミナール』に追加シーンと再編集が施された、とってもオカシな青春ドラマ。 今回のシネマヴェーラの特集はちょっと毛色が違う。やは . . . 本文を読む

佐竹敏之 「大洋ホエールズ誕生前！」

大洋ホエールズ誕生前!林兼商店野球部から大洋漁業野球部まで佐竹 敏之文芸社発売日：2009-07-01ブクログでレビューを見る» 横浜ベイスターズが38年ぶりの優勝を遂げてから早11年が経ってしまった。 あの時、「次の優勝は38年後か」などと囁かれていたが、本当にそのくらい、いやそれ以上に待たされそう・・・ 現存する球団で5年間のサイクルで複数回の優勝、つまり黄金期が無いのはベイスタ . . . 本文を読む

「実録三億円事件 時効成立」

「奇想天外シネマテーク７」 「実録三億円事件 時効成立」1975年　東映　監督：石井輝男 あの昭和の大犯罪、三億円事件をドキュメント・タッチで描いた作品。博打好きで女好きの西原房夫（岡田祐介）は会社の金を横領したのが発覚。情婦の孝子（小川真由美）に救われ同棲を始めるが常に借金に追われ苦しい生活。西原は三億円現金強奪を思いつき孝子と着々と準備を進める。12月10日計画通り現金強奪に成功し、その後 . . . 本文を読む