JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「空の大怪獣ラドン」

2023-01-12 | 映画(DVD)
「午前十時の映画祭」

「空の大怪獣ラドン」1956年 東宝 監督:本多猪四郎 4Kデジタルリマスター版

九州・阿蘇。坑道内で炭鉱夫たちが次々と水中に引き込まれて惨殺される連続殺人事件が発生。ある夜、遂に姿を現したその犯人は、体長2メートルを超える古代トンボの幼虫メガヌロンだった。炭鉱技師の河村(佐原健二)は、自衛隊とともに坑道内に逃げ込んだ怪物を追うが、機関銃掃射の衝撃で落盤が発生、生き埋めになってしまう。後に河村は記憶喪失状態で発見されるが、その頃、世界各地で正体不明の超音速飛行物体が目撃されていたー。

14年ぶり鑑賞
2023年の元旦1発目に行こうと企んでいたのに、上映時間間違えてた(・・;) 午前十時からだと思うじゃん。
2日、3日と早起き出来ず、止めようかと思ったが正月休み最終の朝に漸く観れた。

自分の中では最も好きな東宝特撮怪獣映画という認識だったのだけれど、今回観たらそうでもなかった。・・・という事が解って良かった。
メガヌロンの件は冗長だし、そこで展開される人間ドラマのレベルも脳内妄想でしかなかったか。
浴衣姿の白川由美を楽しむ。





メガヌロンもラドン1体目、2体目も登場が唐突。
要はウルトラQでも流用された博多の街ソニック・ブームなぎ倒しや西海橋倒壊の迫力シーンが良いというだけだったのか。
しかも、西海橋は見られたが肝心のウルトラQ流用の特撮シーンは睡魔に襲われ見逃してやんの。
阿蘇山噴火口落下のラストシーンは確かに美しいが、2羽の関係性、物語性は脳内で勝手に作り上げただけのものだったのね。

67年前の作品だが、地球温暖化問題が語られている。
出演者の多くは鬼籍に入られてるが現在の温暖化現象を知ったら・・・着実に時は流れているのだな。破滅に向かって?





TOHOシネマズ新宿
2023年1月

「空の大怪獣ラドン」2009年鑑賞分





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2 コメント

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「空の大怪獣ラドン」について (風早真希)
2023-05-21 08:17:04
東宝三大怪獣の地位にありながら、バイプレイヤーとしての活躍が多いラドン。
この「空の大怪獣ラドン」は、そのラドン唯一の単独主演作ですね。

公開は1956年。東宝の怪獣映画第三作目にして、初のカラー映画。
監督は、お馴染み本多猪四郎、特技監督は、もちろん円谷英二、原作は黒沼健という陣容だ。

初期の東宝特撮映画は、原作者に香山滋や中村真一郎など一流の作家を起用しているが、この作品でも黒沼健を起用しているのが要注目ですね。

今ではほとんど知られていない作家だが、SFやミステリの翻訳・著作で活躍し、とりわけオカルト系については、多くの著作を残している人だ。

この原作が功を奏したのか、この作品のストーリーが、なかなか悪くないのだ。
尺は短いものの、阿蘇山近くの炭坑町で起こったトラブルから殺人事件への発展、意外な犯人、そこから、さらに大きな事件へと連鎖し、やがて、ラドンの出現へと繋がる流れは非常に上手いと思う。

しかも、テンポがいいんですね。
ラドンの出現からラストに至るまで、全く間延びすることなく、ピシッと引き締まっている。
観る者を全く退屈させない鮮やかな作りになっていると思う。

舞台を阿蘇山や北九州に絞ったところ、主人公を記者や科学者、パイロットといった怪獣映画に便利な職業にせず、炭坑で働く若者に設定しているところも、ゴジラとは違ったものを作ろうという、作り手たちの姿勢が伺えていいと思いますね。

そのため若干、スケール感に欠けるきらいはあるが、ストーリーという点では「ゴジラ」と比べても遜色がないくらいだ。

ただ欠点もないではない。映像の繋ぎのぎこちなさ、メッセージ性の弱さ。
ラストのラドンの最期のわかりにくさなど。

とは言え、全体的にはよくできた映画であり、飛行する怪獣をどのように表現するかという円谷英二の挑戦は、やはり見どころ満載だ。

個人的には歴代怪獣映画の中でも特に好きな作品ですね。
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Unknown (imapon)
2023-05-26 21:54:20
風早真希様
ラドンに関して詳細なコメント感謝です。
怪獣映画でも好きな映画という認識で再鑑賞したらあれれ?って感じの記事で申し訳ない。お恥ずかしい。
返信する

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