室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

サロンで聴くバイオリン協奏曲シリーズ

2009-03-26 11:30:06 | Weblog
バイオリニストの小笠原伸子さんの”バイオリン協奏曲シリーズ”のピアノ伴奏をずっと務めさせて頂いております。

昨日はその5回目。改装して素敵になった、関内の彼女のサロンで、メンデルスゾーンとチャイコフスキーの、2大バイオリン協奏曲という名曲を、休憩を挟んで続けて演奏しました。

メンデルスゾーンはピアノ楽譜のページにすると35ページ、約25分弱。チャイコフスキーは51ページ、38分位。演る方が気力体力が必要なのは勿論のこと。聴かされるお客様の方も、2~5メートルの距離で発せられる”気合い”を受け止めるのに、相当の気力体力を要したことと思います。


小笠原伸子さんは、お名前のとおりの天然の伸びやかさと、本質を捉えて地道な継続を怠らない真面目さとを、絶妙なバランスで持ち合わせているバイオリニストです。

こんな大胆な企画をして、平気でぺろりと暗譜してちゃんと演ってしまうのです。9月に必ず続けているバッハの無伴奏バイオリンソナタ&パルティータ全曲リサイタルもそうです。必ずやり通し、やり遂げる、しなやかな強さがスゴイといつも感心します。


写真は、演奏後のティータイム。
いらして下さった方お一人お一人に、感想など和気藹々と語って頂いています。
ちょうど、このサロンの改装工事を請け負った会社の社長さんが立ってお話していらっしゃるところです。何人もの方が「前回来たときより、すっかり綺麗になって驚いた」とおっしゃたので、社長さんも嬉しそうでした。