室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

不死身

2009-03-14 18:32:33 | Weblog
今月も、北海道に縁のあるお酒好きの名士の会「東京道産酒の会」に伺いました。

今回は、なんと200回目だそうで、その記念に鏡開きがあったり、利き酒大会も今までに優勝して『関白殿下』の衣装をお召しになったことのある方による”グランド・チャンピオン大会”が行われ、予想どおり決着が付かず『三人優勝』になったり、盛り上がりました。

メインゲスト・スピーカーが、元日本丸の船長さんをしていらした橋本進さんという方で、かつては世界の半数近くを占めていた日本の船舶も衰退の一途を辿っていて残念、というお話をしていらっしゃいましたが、海の話題に合わせて、海関連の曲などを演奏しました。

もうお一方、重要な出席者がいらっしゃいました。会の代表世話人の安田道夫さんです。
昨年の秋に「医者にあと3ヶ月ですな、と言われてすでに2ヶ月過ぎまして・・」とおっしゃって、皆さん心配していらしたのですが、お元気にお姿を見せてくださいました。

安田先生は、元札幌高検検事長で現在88歳。色々な癌を克服していらして、以前も「諦めてはいけない。気力ですよ。」とスピーチなさったのがとても印象的でした。今回は、代表世話人としてのご挨拶で、「会が長く続いたのは、『東京砂漠』のオアシスの役割を果たしてきたから」と矍鑠とおっしゃいました。

久しぶりにお会いした安田先生は、写真のように(見えにくいけれど)あごにおヒゲを生やしていらして、よく似合っていらしたのと、お具合がすぐれない状況の中にあって、新しい試みを始める遊び心を持っていらっしゃることが、とてもカッコいいと思いました。

北海道新聞のホームページにも、道産酒の会の記事が掲載されています。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/152589.html


さて、道産酒の会が行われる開場にピアノが無いため、いつも車でクラビノーバを運搬しているのですが、この日はヤラレました~、”ねずみ取り”

家から5分もしない制限速度60キロの道路で、目の前にいた”装甲車?”のような車を嫌って、隣車線のまま先に行って、早く距離を空けたいと思って、アクセルを踏み込みました。ちょうどお天気も良く、空もきれい。「気持ちよいドライブは久しぶりだなー」と思っていたら、向こうに通せんぼする人がいます。あらっ?工事かしら?

次の瞬間、やっと”ねずみ取り”に気がついたのでした。あ~あ、人生2回目です。

以前やった時は、大変腹が立って、「これにサインしないと逮捕されるんですか? 私よりスピード出していた車はつかまえないんですか?」とけっこう楯突いたりもしたんですが、今回は不思議と腹が立たない。何かの”警告”か・・と受け止めていました。

きっとこの”警告”のお陰で、大事故に遭わずに済むのかもしれない・・。これからは、制限速度を良く見て、せいぜい10キロ程度に押さえよう・・と思うなんて、私もオトナになったんでしょうか?

警察官の態度も「花粉が入るといけませんので、窓をお閉め下さってけっこうです。もう少しだけお時間よろしいですか? はい、先に免許証をお返しします。 ちょっと記入しづらい場所ですけど、一番下の欄にご署名お願いします。」これって、銀行の窓口かクレジットカードでの買い物か?と思うような丁寧さ。

ゴールド免許なので、本来2点減点のところを、3ヶ月無事故無違反で過ごせば減点は無いそうです。「ついでに罰金も許して・・」と心の中で願ったけれど、それはダメ。あ~あ、やっぱり腹が立ってきたー!