いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
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やさしいタチ、やさしくないウケ

2017-04-01 22:53:00 | 日記
20代のその男がジムを出た時、足は発展場に向かっていた。20代というのはSEXをする条件がいくつも揃っているのだから仕方がないことだとも言える。SEXに興味がある、SEXの経験があまりないとカッコ悪い、そもそも性欲が有り余っている。彼の場合は少し違っていて、「ある期間だけSEXをしまくってみよう」という理由があった。

ガタイ系で有名な大久保駅にほど近い発展場に入ると大音量の音楽が流れていた。コーヒーを飲みながら裸でロッカー前に長時間いると、「まだ来ないのか」といった顔をした他の男達が何人も覗きにくるので笑いそうになった。発展場に行ったことは何回もあったが、SEXをしたのはその半分くらいだった。やりに行っているが、相手は選ぶ。中の上くらいだったら、やらずに帰った方がましだ。

極上の男がたまにいるのが不思議だった。なぜこのような男がこんな場所にいるのだろう。タチの目印だったある男性は真っ黒なマッチョで格闘家のように見えた。絵に描いたような理想のタチだと思った。爽やかな細マッチョのウケとやってはシャワーを浴びて、また別の獲物を探している風だった。合計3人くらいとやっているのを確認していたが、まさか話しかけられるとは思わなかった。

「ウケはやらないの?」

「オレ、タチだからw」

「じゃあ一緒にいよう」

彼に個室に誘われた。彼は巻いていたタオルを外すとオレの手を彼のチ〇コに当てて、握らせた。キスだけでいいから、と言われ、ずっと2人でキスをした。抱き合ってキスをして、頭をなでてあげると、出したいから見ていてと言われ、彼は床に射精した。彼の手には指輪が光っていた。

あれこれと要求が多いのがウケ。はっきりしないのもウケ。誘いを断っておいて誘い返すことがないのもウケだし、こんなやつやるだけでいいやと思わせるのもウケ。多くの恋愛でタチから別れを切り出す事の方が多いのではないかと勝手に思っている。

やり目的や発展場というのは本当に面白い。相手の体さえ良ければ本当にどうでもいいからだ。むしろ性格が悪い方が躊躇なくやり捨てられて後腐れなくてよい。乱暴に性処理に使えて便利だろう。そんな事を望んでいない大多数のゲイであれば、誠実な相手と出会いたいと思っているはずだ。そうであれば、やはりフリーの時から誠実に生きていなければ突然には誠実な人間にはなれないのだなあと思う。



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