いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
過去の記事は随時掲載していきます。
以前読んで下さっていた方、ありがとうございます。

オンラインゲーム

2018-01-29 22:49:17 | 日記
「オレが守るから下がってて」

「はい」

彼女は、100 VS 100 のバトルが売りのゲームでソロで戦っていた。実はオンラインゲームは初めてだった。マウス操作も慣れておらず中々敵を倒せない事が多かった。スキルや戦略は頭に入れていたが、指が追い付かないのだ。向いてないのかな、とも思ったが好きな世界観のゲームだったので、気を取り直してモニターを眺めていた。

「こっちに来て、回復するから」

「いつもありがとうございます」

初心者ギルドに入ってみた。ゲームよりもギルドでチャットをしているのがまた楽しかった。毎日ログインしているとこんな仮想空間でも友達ができてくる。意地悪な人もいれば面倒見がいい人もいて個性があった。ゲームだから楽しまなくちゃと気楽に勝ち負けを楽しんでいたが、チームプレイである以上上級者が彼女のような初心者のサポートをしてくれて成り立っているのだと少しずつ分かってきた。私がもっと上達すればギルドマスターは楽になるんだわ。そう思うと彼女は真剣にゲームに取り組んだ。

「オレ、違うギルドに行こうと思うんだ」

一番話しかけてくれた男性ユーザーがギルド移籍をすることになった。もっとガチなところでやっていきたいと。心に一筋の風が通り抜けていった。どうでもいいと思っていたゲームの世界で、私自身が少しずつ真剣に取り組むようになっていって、楽しいと思うようになった今、彼が抜ける。フィールドでよくフォローしてくれた事が思い出される。気付いたら彼女も彼の後を追って移籍することになっていた。

中級のギルドに2人で移籍した。人間関係ができていたからアウェイの環境の中でも2人の息はぴったりと合っていたと思う。しかしそんな楽しい日々も長くは続かず、彼は段々とログインをしなくなっていった。スマホゲームをよくやっていたから分かる。もう彼はこのゲームは続かないだろう。なら私が、そう決心し彼女はトップギルドの1つに移籍することになった。

罵倒や煽りを受け、たかがゲームで何をここまで、と思う毎日だったが我慢した。しかしギルドチャットでは名指しで罵倒されるようになり、とある負けた試合では私のせいだと古参の1人から非難された。私とは一緒に出撃したくないと言うのでそれではチームとして成り立たないので私がギルドを抜けることにした。何か情熱というかゲーム愛みたいなものはもう消えてなくなっていた。思えば初心者の私がよくここまで来たものだ。マウス操作もよく分かっていなかったのに今では攻略サイトが作れる程だ。上位ギルドでは通用しなかったが、自分のせいだけでもなかったと思いたい。またソロに戻ってしまったが、時々知らない人達に戦場で声を掛けられるのでさみしくはなかった。また昔のギルドに戻ろうとは思わない。色々な事を思い出しながらプレイしていると、1人で始めたゲームだったのに孤独を感じた。

「オレが守るから下がってて」

あの彼は、結局ログインしなくなって引退した。大学生だったのだろうか、それとも社会人だったのだろうか。もし実生活で出会っていたら、ゲーム以上の何かが始まっていたかもしれない。

君と一緒にいたい

2018-01-27 04:40:04 | 日記
恋愛ではない部分で繋がっている相手とは、こちらの感情の起伏がない分、長く付き合っていけるように思う。ノンケなんかがそうだ。好きになってはならない相手を好きにならないし、なっても理性で諦められるということだ。それは、哀しい物語だとも思う。本当であれば誰を好きになってもいいはずなのに、それが叶わない人生を歩んできたから、そうなったのだ。そんなに好きではない相手と毎日楽しく過ごしているとも言えるかもしれない。

誰かを好きになる事は、とても苦しい。誰も好きにならない人生であれば、もっと自分のキャリアを追えたと思う。誰かと初めて待ち合わせた日、結局上手くいかないまま終わったとしたら、その帰り道にこう思うだろう。出会いなんか求めていなかったら、今日こんな無駄な時間を使わなかったはずだ、と。1人で強く生きていけるはずなのに、なぜか相手を求めてしまう。上手くいかなかったのに、またいつか、誰かを探してしまう。人はもし物質的なモノ全てを手に入れたとしても、最後に求めるのは一緒にいてくれる誰かなのかもしれない。

恋愛が始まった時、いつも思う。ああ、いずれ終わるのだろう、と。好きだけど終わる、終わるべくして終わるようなそんな予感がいつもしていた。今度こそとは思わなかった。地震が起きたら頑丈な家屋が簡単に倒壊するように、抗えないもののようにいくつもの恋愛が崩れ去っていった。でも思う。誰かを好きになれる人生で良かった、と。

新卒者

2018-01-24 13:14:18 | 日記
まだ若いその男性は体育会出身だった。スーツを着て営業マンをしていた。就職するというのは大変な事だな、と事あるごとに感じていたが、まさかこんなにすぐ退職するとは思っていなかった。

大学時代の後輩とは仲が良かった。後輩も就職してサラリーマンとなり、会えばお互い仕事の愚痴を話した。時々会って食事をしていくうちに後輩の見た目の変化にすぐに気付いた。どんどんマッチョになっていったからだった。聞くと、スポーツクラブに通い始めたとのことだった。途方もなくイケメンでありながら体は細かった後輩。同じ部活で知り合った。体だけが自慢のマッチョな先輩は、絶対的に格下だった後輩が体を鍛え始めた事に動揺した。

後輩がコンテストに出場して入賞した。それを知り、激しい嫉妬に襲われた。後輩であり友人がこうしてinstagramで華々しい大会写真を掲載しているのを苦々しく見つめていた。何も成し遂げていない自分。そもそも何も目指してもいない人生だ。なりたかったのかどうかも分からないサラリーマンになって、日々過ごしている。マッチョでイケメンだと大学時代は言われていたが、有名選手でも何でもない自分が世間で話題になる事などない。あくまで身内内でチヤホヤされていたに過ぎないのだ。しかし後輩は違う。有名選手でも何でもない存在だったが、こうして有名になっていった。今や体は自分よりもマッチョだ。おめでとうと思ったし、凄いと尊敬もした。だが許せなかった。くやしかった。彼がというよりは自分に対してかもしれない。ただただ面白くなかった。

「トレーニングを本格的に始めることにしたから、時間あまりないよ。」

ずっと付き合っていた彼女とは疎遠になっていった。週末はデートしていたのに、トレーニングをしたいと思ったからだ。心が明らかに離れていった。女性が好きだし、女性とSEXしたい。でも、トレーニングの方を優先したい。自然な流れで彼女と別れ、会社も退職した。トレーニングを安定してする為には残業が多い正社員生活は邪魔だった。学生時代のようにアルバイト生活を始めたものの一気に貯金は底をついた。

元々マッチョだった彼はあっという間に現役時代の体に戻すことができた。顔も後輩ほどではないが世間ではイケメンの部類だ。割と自由に時間はあるので夏は海に行ったりジム帰りにタンクトップで街中をふらふらしているとたまに色々な人から声を掛けられた。変な勧誘や体目当ての痴女みたいなのが大半だったが、その中でも有名なクラブ関係者には連絡先を渡した。そして、いつしか女性向けというかノンケの普通のクラブイベントにスタッフとして不定期で働くようになっていた。

何人かの後ろで賑やかしとして半裸でステージに上がるようになった。パフォーマーという程でもなかったがマッチョな若い男が脱いでいるだけで話題にはなった。手が空いている時は観客がいるエリアに行ってもいいという事になっていたので半裸でふらふらしていると、気さくに客から声を掛けられちょっとした有名人の気分に浸れた。半裸でマッチョを誇示する事でチヤホヤされる。服を着ていたら普通の男だが脱ぐと女性が群がりシャッターを浴びるのだ。instagramでいつも脱いで自撮りを上げている男達の気持ちが少し分かる気がした。

「夢、というのは特にないですけど、マッチョにはなりたいですね。」

若くてマッチョで純粋な彼が多くの人に愛されて有名になっていく気がした。

診察

2018-01-21 14:13:23 | 日記
その男は中学校から帰宅するといつものスポーツクラブに向かった。夕食を済ませてから行くので館内は割と混んでいた。いつものアナウンスや洋楽のBGMが流れる中、水着に履き替えると上下ジャージに着替えてストレッチエリアに移動した。某大学の体育会系大学生が大勢アルバイトしているジムでプールのコーチも皆大学生だった。中学生の彼にとって大学生は大人であり遠い存在だった。鍛えていてカッコいいのもあって憧れた。

選手コースと一般コースとあり、彼は一般コースだった。選手コースというのは幼少時から選手を目指す者達が対象で中学から入るようなところではなかった印象だった。何なら幼少期から選手コースに入っていたら人生が違っていたのかなと思ったこともあったが、選手がコーチに怒鳴られている過酷な練習風景をいつも見ていたので、入らなくてよかったとも感じていた。一般コースは更に上級、中級、といった風に細かく分かれて練習するのだが、ジムの方針で全員一同に介してストレッチを受けることになっていた。なので、本来であれば全く接点のないコーチや会員とも毎晩顔を合わせることができた。着替えはジムロッカーの方が設備が整っていてほとんどの大人がそこで着替えていたが、高校生未満とプール会員はプールの更衣室やジャグジーしか入館が許されていなかった。ロッカーで何となく大勢と一緒になる普通のジムと違い、プールの更衣室は3人くらいしかいつもいなかった。1人は泳ぎが上手いおじいさんで、もう1人は娘さんがいる50歳くらいの話好きの医者だった。全コースを通して中学生は彼だけであり、その上は23歳くらいの社会人元スイマーという状況で、彼は大勢から可愛がられた。

プールは楽しかった。選手を目指していたら苦しかっただろう。休日にスイムキャップを見に近所のスーパーに行ったり、館内で「Tarzan」を立ち読みするのも楽しかった。通っているうちにMサイズの競泳用水着が少しきつくなってきたのが嬉しかった。早く高校生になってマシンエリアも使えるようになりたい。鍛えてカッコよくなりたい。まだ中学生だった彼はそう決心していた。

プールは温水とはいえお風呂とは違う。水から上がれば途端に冷え込む。プールサイドにある温水のシャワーで体を流してから男女共用のサウナで温まってプール会員用の更衣室に戻るのがいつものパターンだった。チン毛は既に生えていて仮性包茎のチ〇ポもジャグジーで温まった後はふやけてちょっと大きくなる。ふやけている状態で競泳用パンツを脱いで着替えているとチ〇コだけは大人だった。勃起したらもっと大きくはなるが、半勃ちにすらなっていない、ちょっと温まって血流が良くなったチ〇ポの時が自然な感じで丁度いいと思っていた。皮の先からちょこっと亀頭が見えて仮性包茎じゃない感じもよかった。着替える時はいったん全裸になるので、皆に見られるのはジャグジー後にしたいと思っていた。

いつものおじいさんが先に帰って、医者と彼は10分くらい話していつも帰っていた。娘の話もたまにしてくれたが、大体は水泳の話でマスターズに出たいとか、君も何か出た方がいいんじゃないかとかそんな話が多かった。割と皆近所なので中学生じゃなかったらご飯とか飲みにとか色々誘われそうな雰囲気は感じていた。たまにお医者さんらしく体の事をアドバイスしてくれたので助かった。

ある時、ちゃんとちんちん剥いて洗ってる?と聞かれて、洗ってますよと答えた事があった。彼が競泳用水着を下ろした姿を観て思いついたようだった。オナニーをよくしていたので普段からちゃんと剥いて洗っていた。話しながら剥いて見せたら、ちょっといい?ごめんね、と言って医者は彼の仮性包茎を指先でぐっと剥ききった。すると垢がたくさん出てきたのだ。ここまで洗わないと。そう言って、医者のおじさんは洗面所で手を洗い、じゃあまたね、と言って先に帰っていった。自分のチ〇コがこんなに汚かったとは思いもしなかった。そして、こんな奥までチ〇コの皮が剥けるのか。ここではなく早く帰って家でしっかり洗おう。何よりじっくり見てみたい。1度ズル剥けになってスースーしたチ〇コを気にしながら帰宅し風呂場でしっかりと洗った。初めて触る亀頭のカリ首の根本をしっかりと洗っていたらすぐさま勃起してしまいその日も射精した。

練習が終わって更衣室に戻るとおじいさんと医者が後からやってきた。3人で話しているとおじいさんが先に帰宅し、2人きりになった。静かになった空間で静かな時が流れていく。中学生の彼は体を拭きながら医者の元へ歩いて行くと、競泳用水着をめくってチ〇コを見せた。医師である男性は当たり前のように彼のチ〇コの皮を剥くと、綺麗だね、と褒めてくれた。そして、なんか診察しているみたいだなと言って笑っていた。医者と患者の様な関係になっていたが、実際は親と子の関係に近かったのかもしれない。


射精管理

2018-01-18 15:47:43 | 日記
その男は女性が好きだった。大学を卒業し、就職した関東での一人暮らしにも慣れてきていた。帰宅すればコンビニ弁当を食べるような毎日で、時々彼女が欲しいと思ったりはしたが、実際はどうでもよかった。顔は男っぽい普通顔にそこそこ鍛えた体は、25歳でありながら童顔にも見えた。ゲイからしてみたらそこそこモテる容姿だが、女性にはあまりモテてはいなかった。学生時代からイケメンとは言い難い自分の容姿のことは理解していた。女性とデートするよりも男友達とゲームやったりカラオケ行ったりしている方が圧倒的に多い学生生活は気付けば終わっていた。

その女はSMには興味がなかったが、性的嗜好を辿っていくうちにSMサイトに辿り着いた。彼氏がどうのとか恋愛がどうとか、そういう普通の事とは全然別のところでMの男をいじめたいと思っていた。いじめる、と言ってもやはりSMとは違った。ちょっと触ったり脱がしたり、そういう事がしたいと思っていた。それを問題なく実施する為には、相手もそうされたい側でなくてはならない。過激な書き込みや気持ちの悪い投稿に辟易しながらも、その日もまたお気に入りのSMサイトを閲覧していた。

男は、自分の性欲が異常に強くドMであることに気付いていた。女性に命令されてオナニーを強要されたいと常々妄想していた。SEXをしたいというよりも、女性に管理されたかった。検索サイトで調べるうちにSMサイトに辿り着き、そこで自分の同志のような書き込みを目にしてホっとしたのを覚えている。自分だけじゃないんだ、とか、自分の頭がおかしい訳ではなかったんだ、とか、そんな安心感を得られた。それからはそのサイトに頻繁に書き込み、年上の痴女に勝手にチ〇コをしごかれて射精を楽しんでもらうだけの「出会い」を繰り返してきた。自分のチ〇コがデカいと喜ばれ、何回もイカされたりバイブ扱いされて跨られ、チ〇コにしか用がないと言わんばかりの扱いを受けるのがドMの男には快感だった。動画もよく強要された。知らない女性に勃起した性器の画像や自宅でオナニーをした時に撮った動画を送るのが日常だった。見ず知らずの女性達に自分のチ〇コのサイズやチン毛の生え方、射精する様子を閲覧されると思うと興奮した。

女が帰宅すると、音楽を聴きながらコーヒーを淹れた。いつもの習慣で見ているYoutubeを一時停止すると、別タブでSMサイトを開いていた。

「私も好きね」

にやにやしながら投稿を見ていると、1人の男性の書き込みが目に入った。デカいチ〇コを好きにしていい、そんな内容の書き込みだった。SEXをしたいというのなら理解ができるが、自分のチ〇コを女性に弄ばれたい男性というのはどういった心境なのだろう。実際にいじらせてもらいたいという興味もあったのでメッセージを送信することにした。すぐに返事が来る類のものではないので、またYoutubeの動画を再開した。そのうちメッセージしたことも忘れてお風呂に入ることにした。髪を拭いていると知らない相手からメッセージが届いていた。彼からだった。

「連絡ありがとうございます」

「いえいえ、こちらこそ」

SMサイトには似つかわしくない挨拶のやり取りだったかもしれない。ちょっとした他愛もない話をした後本題に入ると、相手は気さくに返事をくれた。「ちょっと待ってね」そう言うと動画が届いた。ボクサーパンツ一枚で顔は見えない男性が全裸になっていく30秒もない動画だった。「どうだった?」と聞かれたので、大きいですね、と言ったような返事をした。実際に勃起した彼のチ〇コは自慢するだけあって本当に大きかった。これを知らない女性に触らせているのかと思うと興奮した。ダメ元でオナニーしてと送ると、しごくだけならいいよ、射精は直接見て欲しいんだ、と返事が来た。たまたま一人でオナニーした時の動画なら送れるけど、とも。送ってと言うとすぐに動画が届いた。顔は分からないが体はそこそこ良くてあそこが大きい彼。女性限定とはいえ人前で射精ができるのだからノリも良さそうだ。良い人かどうかは分からないが、こうして毎晩やり取りをしていると良い人に思えてくる。好きにはならないが、こうして毎晩やり取りができる相手というのは人生に何人いるのだろう。この日も全裸の動画を進んで送ってくれた。彼の性器の細部まで私は把握できているのだと思うと自尊心みたいなものがくすぐられた。

オレはどうしたのだろう。最近やり取りしている変態の女のコから返事が遅いと催促してしまうことが多くなった。今までそんなことはなかった。こんなSMサイトを信用しているわけではない。都合よく会って射精できればそれでよかった。動画だけ送らされて無視されることもよくあったがそれはそれでいい。そんな事を気にしない者が楽しめるのだ。だから返事がこなければ次に行けばいいし、やった女のコとはそれっきりでも構わない。そう理解できている自分は頭のいい男だと思っていたが、そうでもなかったのかもしれない。なぜかこのコからの返事が待ち遠しい。チ〇コを見せてと言われるのが嬉しいし、いっぱい見て欲しかった。こんな男でも突然にやってくるのだ。誰かを好きになるという事が。好きというにはまだ遠い感情だったが、それでも好きには違いなかった。

ゲイは出会いの総数が少ない。だからノンケは恵まれていると皆思っている。だが、ノンケはノンケで出会いの総数が多いだけで幸せにはほど遠い。選択肢が多ければ多い程、人は迷い幸せを選べなくなっていくのかもしれない。そう思うと、こうした出会いも大切なように思う。