いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
過去の記事は随時掲載していきます。
以前読んで下さっていた方、ありがとうございます。

星に願いを

2006-08-30 03:27:34 | 男の生き様

Ready02

「終電に間に合わないから…。」

せっかくだけど、やっぱり時間がない。あの時、そう返事したのを憶えている。掲示板で見つけたマッチョなバリウケの、まだ見ぬ彼。出会いに不要なのは未練がましい態度だ。オレの代わりはいくらでもいるんでしょう?だったらオレも、あなたじゃなくても構わない、という決断が自分の価値を高める。残念だけど、と携帯を閉じると返事が届いた。

「明日オレ、休みなんだ。泊まっていってくれないかな?」

ドアノブに手をかけると、カチャっと開いた。「やあ。」といった感じで彼が顔を出す。画像通りの33才だった。見ず知らずのオレを招き入れてくれる。

「はじめまして。」

出されたお茶を口に含むと、ラフな姿の彼がキッチンで何かを用意している。体育会系の大学生のようにTシャツ・ボクサー1枚で脚が太い。人懐っこい笑顔が、振り向く。ああ、一晩中彼のケツを掘り続けるんだろう。一生懸命鍛えた体を、オレに差し出して。ラグビーだろうか。それともアメフトだろうか。

「何か食べる?」

「ううん、大丈夫です。」

ありがとう。あなたに会えて良かった。お願い、一晩だけ愛して。いいでしょ?そんな風に願った夜があった。

(mixi日記2006年08月24日より抜粋)

記事一覧


君を祝福する

2006-08-21 11:30:20 | 男の生き様

56803958_169

友人が新しい彼氏を連れて、職場に遊びに来てくれた。同僚達の目には、仲のいい2人がオレと話している、そんな自然な風景が映っていただろう。

「こんにちは。」

「はじめまして。」

別のフロアへ向かっていた2人を後から追って、冷たいミネラル・ウォーターを差し出す。以前も、同じような事をしたっけ。新しい相手ができる度、オレを訪ねて、顔を出してくれる。

いつも完璧な男を連れて来るその友人が、正直羨ましかった。でも嫉妬はしない。オレを信じて紹介してくれているから。大切な人を大切な人に紹介したい、といった主旨のコメントを何かでふいに聞かされて、凄い嬉しかったから。

「今、トレーニングで忙しいんだ。」

そんな話をすると大抵の人間は、トレーニングもほどほどにね、と呆れるものだ。でも彼はこう言った。

「じゃあ、早くカッコよくなってね。」

反射的に少しムっとした顔をすると、友人は慌てて付け足した。

「いや、今でもカッコいいけど(笑)。」

いい男はいい男と付き合って、よりいい男へと磨かれていく。それを羨ましいと思っていたのが過去の自分だとしたら、今は、羨ましいけど頑張ろう、と思える自分だろう。羨ましい程に、悔しいと思った数だけ、自分を磨いて昇華させていく。いいよね、そういうの。

記事一覧