いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
過去の記事は随時掲載していきます。
以前読んで下さっていた方、ありがとうございます。

現役ラガーマン2

2011-04-04 02:21:01 | 男の生き様

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先日書いたラガーマンから返事がきた。

「ちょっと覚えていないです。」

もう、5、6年は経つので無理はない。会ってもいないし、関東と関西でその後連絡も取っていない。

「でしょうね。会ったことはないですから。」

予想していた返事だったが、「すみません。」とか「ごめんなさい。」の一文が無かったのが哀しかった。

携帯アドレスは忘れてしまったが、アドレスに変わったキーワードが入っていたのを、覚えている。それも伝えてあるので、嘘を付いているとはさすがに思わないだろう。そうは思うが正直、「はじめまして。」とメールした方が良かったのではないかと段々思い始めてきた。メールをした事に後悔はないが、もっと考えて送るべきではなかったか。

顔画像を送ってみたが、やはり覚えていないそう。さすがに、「すみません。」の一言が添えてあった。

自分は25の時と今と、恐らく大幅に変わったのではないだろうか。もうこれ以上、話が続かない。これで終わりでもしょうがない。このままメールを続ける術がもうない。

「了解です。じゃ、これから新しく仲良くして下さい。よろしくお願いします!」

返事は来なかった。

その日、何となく歯を磨いて、何も考えないようにして寝た。

3日経って返事が来た。遅くなってすみません、というメールだった。関西に来た時は連絡して下さい、と、彼の携帯アドレスが書いてあった。それからは毎日ではないけれど、よくメールでやり取りをしている。「好き」というのとは違うが、いつか会えたらいいなと思える人が増えてよかった。
(mixi日記2010年01月17日より抜粋)

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現役ラガーマン1

2011-04-04 02:17:44 | 男の生き様

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大昔のある日、掲示板を覗くと現役のラガーマンが載せていた。真っ黒に焼けた顔に短い髪、マッチョな体。年はまだ20代前半だった。ダメ元でメールを送ると返事が来て、今いっぱい来てるから遅くなってごめん、との事だった。凄く優しくて、いつもメールをくれて、本当に好きだった。でも、きっとタイプじゃないし、会ってもくれないだろう。自分に自信がないが故に、どうしても「会いたい」とは切り出せなかった。自分は細くてカッコ良くもないし、SEXの経験もほとんどない。ゲイのスタートラインにも立っていない存在だ。だから、諦めよう。嫌われたくはない一心で、自分にこう言い聞かせた。

「嫌われたら100%会ってはくれない。だから、これでいいんだ。」

もう彼の事を思い出すこともなく、数年が過ぎた。
今日ネットを色々見ていると、見知らぬ男性を見つけた。ラグビーを長年やっている様子だ。日記には教えているチームのことや移動中のバスからの風景などなど、人柄が伝わる文章がほのぼのと伝えられている。何ページも読み進んでいくうちに、何かが心をかすめていった。

「何だろう?」

どこかで聞いた話や、誰かに似ているような、懐かしい感じだった。何かは分からなかったが、きっとオレが知っている誰かなのだろうという予想はできていた。そして、あの彼だったことがようやく分かった。

「久しぶり、元気?」

もう2度と会うことはないと思っていた。いや、会ったことすらまだないが、永遠に会うことはないのだと思っていた。そんな彼が普通に大阪にいる。あの頃だったら大阪を理由にまた会うのをためらっただろう。でも今は違う。距離もそうだが、自分に対する自信が違う。オレはオレなりの大きな山の頂上を目指して生きてきた。彼と比べる必要もなく、堂々とお茶でも何でもすればいい。体自体も彼に100%負けるワケでもない。彼よりまだ細かったとしてもバランスの良さでもチ○ポのデカさでも勝負するところはいくらでもある。こう思える自分になれたことが、大きいのではないか。

「今度こそ会おう。あの時とは違って。」

そう思って、メールを送った。
(mixi日記2010年01月08日より抜粋)

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電車が来るまでに

2011-03-28 02:20:32 | 男の生き様

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「明日、出て行くわ。」

「分かった。」

同棲していた彼とケンカが絶えず、オレは出て行くことにした。5年前の話だ。もう別れてもいいやと思う気持ちと、まだ別れなくてもいい、という気持ちのせめぎ合いに耐えかねて、一旦オレが出て行く、という結論を出した。

次の日、ヤマトが大量に段ボールを届けてくれた。荷物を梱包して、発送するために。彼は部屋で大音量で音楽を聴いていて、時折、PCをカタカタ打つ音が聞こえてきた。

荷物をまとめる。ただそれだけのことが、なかなかできなかった。でも、しなければならない。出て行くと決めたのは自分なのだから。

雲が動いて窓から日差しが差し込んできた。服を畳みながら見上げると、いつもの景色が目に入った。彼と一緒に住んでいる間ずっと見てきた景色だ。もう、見る事はないのかもしれないと思うと、一筋の涙がこぼれた。

一緒にいた頃は、ケンカばかりしていた。
別れてからは、彼と過ごした楽しい場面ばかり思い出す。
好きだったから。その気持ちに嘘はない。

ヤマトがまた来て、全て運んでくれた。
そして、オレも家を出た。

電車が来るまでが長く感じた。
なぜこういう時に電車はすぐ来ないのだろう。

電車に乗ると他には誰もいなかった。静かな空間に、ガタゴトという音だけが響き渡る。そういえば彼がノーテンキに音楽を聴いていてくれたおかげで、オレが泣いたことは気付かれていない。もし横にいたら、もし音楽を聴いていなかったら、確実に気付かれただろう。

でも、と疑問がよぎる。ではなぜ、最後の日に彼はあえて違う部屋にいたのだろう。なぜ、大音量で音楽なんか聴いていたのだろう。そして、なぜオレはその不自然さにその場で気付かなかったのだろう。彼もきっと泣いていたのだ。

電車が来るまでに気付いていたら、あの景色を今も毎日見ていたのかもしれない。

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元彼

2011-03-28 01:02:59 | 男の生き様

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何年も前に、バカみたいに毎日ヤリ続けている男がいた。聞けば、大好きだった相方と別れて、そうなってしまったという。見ていて思ったのが、恐らくまだ前の彼氏のことが好きなのだ。だから次の相手など探せるはずもなく、何もかも分らなくなって、ただSEXをしている。過食症でもギャンブルでもなくSEXに走った意味は、人恋しいから。誰かと一緒にいたい。でも、誰とも付き合うつもりはない。なぜなら前の彼氏が好きだから。できることなら前の彼氏ともう一度付き合いたいんでしょう?

最初、彼のことを不誠実だと思っていた。付き合う気もない相手と連日SEXをしているのだから。でも違う。誠実だったから、大切なものを失った現実が受け入れられなくなってさまよっているのだ。付き合っていた当初、彼は浮気すらしなかった。別にSEX好きでも、不誠実な人間でもなかった。なのに、こうなった。心に空いた大きな穴を、人は何とかして埋めようとするのだなあ。その損傷が大きければ大きいほど、過激な行動を起こすのかもしれない。

なぜか、友人だった彼の事を、急にふと思い出した。

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Fallen Too Far

2011-03-25 16:01:35 | 男の生き様

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「いろんな男と会ってきたわよ。」

最近知り合ったバブル世代の女性を誘って、皆で食事に出掛けた。

「私、金のあるイイ男が好きだったからさw」

彼女が今のオレぐらいの年の頃、男の人と一緒に食事をするだけでお車代といって10万円くらい貰うこともあったそうだ。ウリ専なら泊まりで50万円くらい払ってくれる客が結構いたと、別の人から聞いたことがある。

「クラブでね、あ、私の時はディスコかwちょっとイイ男がいてさ、声掛けただけで友達の分まで飲み代全部払ってくれたのよ。今じゃそんな男絶対いないわよねw」

銀行で皆お金を借りて株や不動産を買い漁っていたそうだ。それが1週間後には値段が高騰して、売却する。日本で最も万札が使われたとも言われる時代に、彼女は永遠の恋をした。

「本当に好きな人ができたの。これだ、って思ったわ。今までにはない気持ちになって、ずっと一緒にいたくて、本当に優しくなれるの。今までで一番カッコよくなかった男だったのに。」

彼にプロポーズされ、バブルの女は承諾した。

「一緒に彼の両親の所に挨拶に行ったら結婚を反対されたわ。後日聞いた話では、あんな派手な女はやめてくれって言われたそうよ。何日も泣いたわ。今じゃこんな鬼ババアだけど、あの頃は意外と純粋だったのよ。」

お互い別々の人生を歩んで、今ではお互いの子供を交えて毎年家族ぐるみで会っているそう。永遠に彼に恋をした、と彼女は話してくれた。

「アンタもそういう人いないの?好きとかじゃなく、いきなり結婚したくなるような相手よ。波長が合う相手って言ったらいいのかしら。」

男勝りで美しい彼女が、泣いた。どう折り合いを付けて彼と別れたのかは分らない。でも、これで良かったのだと彼女は笑っていた。

「私はできなかったけど、あなたはまだできるわ。」

これは全てのゲイにも言える言葉でもあると思う。

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ベースボールキャップ

2009-05-21 23:40:53 | 男の生き様

ベースボールキャップを買った。いくつも持っているが、全て部屋の飾りになっている。おかしな言い方だが、本当に被ろうと思って買ったのは、先日が初めてだった。

自分は、「できないリスト」というのを頭の中で作っていて、次々と消去、つまり解決していく作業がライフワークとなっている。性格上、何かをやりっぱなしというのができないので、ある意味自分の「片づけリスト」を作ることで、弱点を克服していくのである。

その1つが、「ベースボールキャップを被る」だった。正直どうでもいいことではあったが、同じくどうでもいい「ポロシャツを着る」や「ハーパンを穿く」などがクリアされていっている以上、意外とどうでもよくなくなってもいた。と、何だかよく分からないことばかりを書いているが、要はガタイがよくなった今なら似合うんじゃねえ?ということである。

実際に被ってみると昔ほど嫌な姿にもなっておらず、あっさり解決。ジムトレ後は髪が乱れていたり顔が疲れていたりするので、キャップを被ると誤魔化せてラクだったり。最近はよく被っています。

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70kg台は目前に

2009-05-18 01:50:21 | 男の生き様

171cm・58kg、これは20代前半の頃のオレだ。65kgになることが夢だった。69kgある今、自分はかつての理想の自分になれただろうか。

自分は絶望の中から希望を見出すタイプの人間だと思う。だから、ジムに行くと自分より「上」がいくらでもいて、目標を見つけることができる。仕事は仕事で色々あるが、心が掻き立てられるのは、いつもジムだった。いい男を見て絶望し、努力をする。このプロセスに持っていく為にジムに行っているのかもしれない。いつまでも夢中になれるものが欲しいから。

トレーニングはこのまま現状維持程度にセーブして、仕事とプライベートにもう少し時間を割こうと思っている。そう思えるようになれたことは、過去の自分に自慢していいのかなって思う。

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天使か悪魔か

2009-05-12 00:22:37 | 男の生き様

格闘家みたいなタイプが好きなので、格闘家みたいな男を選んで出会っていたが、オネエっぽかったり、極端に自信がなかったり、と萎える事が多かった。この顔、この体であれば、こういう男であってほしい。そんな理想像が出会いを阻んだ。

カッコいい男達は決まって自分に自信がなく、八方美人で、心が狭かった。綺麗事ばかり口にして、正論ばかりを言っている、融通の利かない男達だ。容姿が美しい男達はこうも程度が低いものかと驚くばかりだった。派手な服で体を強調し、おしゃれな店でばかり食事をしたがる。中には正反対で、ゲイに見られたくないという理由で、目立つ店には行かないという男もいたが、裏を返せばどっちも同じだ。このような男達は遊び友達でいい。付き合う相手ではない。

ちゃんと仕事をしていて、ちゃんと鍛えていて、清潔感のあるゲイの男性と気が合って、話しているのが楽しかったら、ずっと一緒にいたいとオレは思う。それが、オレにとってのいい男。だから、容姿で相手を選ぶことは無意味な行為であると思う。

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ICE CITRUS

2009-04-25 01:00:28 | 男の生き様

本格的に体を鍛え始めたのは3年前、海外の雑誌の切り抜きを持ってよくジムのスタッフさんにフォームを教わっていた。中でも一番親切だった男性スタッフがいて、悪いなとは思いつつも見かければいつも教わりに行っていた。そんなスタッフさんもいつの間にか退職し、自分はこの2年ちょっとの間、別のトレーナーさんに教わりながら、とにかく鍛えて体を変えた。風の便りで、3年前のそのスタッフさんは当時大学生のアルバイトで、就職するので辞めたとのこと。自分はマシンと簡単なダンベルしか使っていなかったから、大学生だった彼から教わった全てが、フリーウェイト中心の今の原点になっている。

先日、スーツの男性がジムの入口に立っていた。ふと見ると、3年前の彼だった。転職して、今度は正社員として、もう一度このジムで働くのだそうだ。懐かしかったし、びっくりしたし、何より嬉しかったし、また会えて本当によかった。

「覚えてないかもしれませんが、昔よくフォームを教わっていました。」

挨拶をしに近づいて、そう伝えると、すぐに首を振って答えてくれた。

「覚えていますよ。見違えましたね。肩幅とか全然違いますよ。」

そりゃあ10kg近く増えれば変わるだろうな。これも、今のトレーナーさん、ひいては目の前にいるスタッフさんのおかげだ。

「ずっと感謝していました。」

「嬉しいです、そう言ってもらえると。」

本当にいい人だなあって思った。3年前も今も。この人に教わって新しい一歩を踏み出す会員は何人いるのだろうか、と、話している最中にふと思った。

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小さな恋

2009-04-23 23:32:39 | 男の生き様

会うまで1週間ほどメールのやり取りをしていた。メールをいつもちゃんと送ってくれるので、その1週間は常に携帯をチェックして、オレからも積極的にメールを送った。返事がちょっと遅いと心配になり、送信済みのメールを読み返して失礼がなかったどうかを入念に確認する毎日だった。長文メールが来ると嬉しかったし、短いメールだと少し寂しかった。仕事の帰りにメールを打ちこみながら、ふと思った。

「恋人でもないのに、オレ、どうかしちゃったのかな?」

会う前から好きになっていた。会ってもしダメでも友達として永久に仲良くしていけばいい。そんな、ゲイ初心者みたいな恋ができたことに感謝していた。

「なぜ、好きになったのだろう。会ってもいない相手に。」

彼からのメールが好きだった。さり気なく優しくて、どこか抜けてて、一生懸命オレにメールをしてくれているのが文章を通して伝わってくる。しつこくないし、自然にメールをいっぱい送ってくれる。どんどん好きになっていくのが分かった。

「好きな人なんて最初からいない。縁があった人を、段々好きになっていくものだから。」

待ち合わせ場所に現れたのは、笑顔が可愛いマッチョな年下の坊主だった。それが今の彼だ。

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トークショー

2009-04-21 12:01:59 | 男の生き様

ゲイであることを、悪いことだと、マイノリティだと思っていない?男が好きか女が好きかなんて、紅茶が好きかコーヒーが好きかぐらいの違い。決まったことなのだから、胸を張って生きていこう。そう自分は以前言われて前に進んだ。

「ノーマルの男だってホモみたいなもんよ?男同士で抱き合ったりしてるじゃない!」

今何かに悩んでいる人は、色々な人と出会うことをお勧めします。自分の主張は捨てて、トークショーに来たつもりで話を聞いてみて下さい。きっと明日はもっと晴れやかな気分で迎えられる気がします。

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恋愛相談するならば・・・

2009-04-21 01:10:22 | 男の生き様

恋愛の相談が、「なかなか上手くいかない。」というものなら助かるが、「出会いがない」的な趣旨のものだと辟易する。例えオレが出会いをセッティングしたとしても恐らく上手くいかないのではないか。掲示板やWANTEDを見ての通り、「出会い」を求めている人口は多い。無数、といってもいいかもしれないほどだ。なのに出会えない。それは自分が対象とはされていないからだ。

自分がそうだったから言えるのだが、要領が悪いからモテないのだと思う。「モテ」のポイントなど決まりきっているのだから、そこだけ押さえておけばいいのに、それができていない。体質とか体型とか、ああだこうだと言う人に対しては、かなりキツいがこういう言い方をしている。「じゃあ、学生時代は運動をしていたけど今は仕事が忙しくてジムになんか行ってられないっていう男性をあなたは好きになるの?」と。

こういう男性がいた。仕事が本当に忙しいのでジムには行かず、深夜に近所を20分ほど走っていたそう。別に走りたくない日は走らなかったし、20分っていうのも特に意味はなく、15分でやめる日もあったそうだ。「何もしていない」というのもストレスだ。自己嫌悪の1つかもしれない。それを回避するために、とりあえず、「何もしていなくはない」という状態を作り上げた。自尊心がくすぐられたそう。やばい、オレ、ジョギングしてますって言えちゃうじゃん!現在彼は週2ジム、週5ジョギングという生活を送っている。

「出会い」というのはライフスタイルの審査でもあると思う。顔、体が悪ければスタートラインにもつけないと思っていたが、顔・体がよくてもライフスタイルそのものに尊敬できないような人物であれば、やはりつまずく。では全て100点でなければならないのかと言うと、そこは要領の良さが必要となってくる。自分が白であれば、赤や青に対抗するのではなく、美しい白を目指すべきなのだ。では、どうすれば美しい白になれるのか。それは、目立つ欠点をいかに減らすかだと思う。いい男はとにかくアラが目立つので、自分はあまり上手くいかない事が多い。イライラするわけ(笑)。だから、顔=普通、体=平均以上の男が待ち合わせに遅れずやってきて、ドアを開けてくれたり席を譲ってくれたり、タバコ吸ってもいいかな?と聞いてくれたり、以下妄想続く(笑)、と、まあ、そういう男がいいワケ。自分がそういう男がいいなら、自分がまずそういう男にならなければ、という考えなので、とりあえず自分はそういう感じにはなっています。多分(笑)。簡単でしょ。顔=普通で、体=平均以上だよ?ジム行ってて「体=平均以上」になれなかったら失格だし。

それくらい「出会い」は簡単だと思っています。

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完璧な恋愛

2009-04-07 12:43:30 | 男の生き様

顔が100点だったとしても、中身が0点だったら、顔は50点になると思っている。それぐらい、顔は無力だ。出会って、何度も会っていくうちに、会話力やマナー、社会性など次々と「科目」が増えていけば、顔の良し悪しなど、もうどうでもよくなってくるのではないか。そう思えば、”顔か体か”といった2択は無意味な論議だと思う。


男子校時代

2009-03-23 14:04:13 | 男の生き様

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その男性は男子校出身だった。ゲイだと分かってはいたが、ゲイとして認めないまま大学に進学した。大学生活は都会生活でもあった。地方の進学校に通っていた時とは全く違う、娯楽に溢れた毎日が楽しかった。色々な女性が彼の部屋に泊まり、色々な友人に囲まれ、ひとつの幸せがここにあるのではないかとさえ思ってしまうほど、先の人生は目に入らなかった。

大学3年になり、女性との恋愛が楽しくなくなってきた。男友達といる方が楽しかった。もっと言うと、男の方が好きになっていた。嘘はつけない、自分にだけは。どんなに偽っても、真実の方へと物事は進んでいくのかもしれない。彼は自分がゲイだということを、この時初めて認めることにした。

「見て、これ。オレの学生時代(笑)!!」

彼の部屋に初めて行ったとき、なぜか卒業アルバムを見せてくれた。

「この人のこと、ちょっと好きだったんだよね。」

彼が恥ずかしそうに話す顔が可愛かった。

皆、ゲイなら誰もが通った道なのかもしれない。好きな人に「好きだ。」と言えないこうした時代は。オレは新入社員時代がそうだったが、彼は男子校の時だったのだろう。自分はゲイだと認めていなかったとしても。

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Verso

2009-03-23 01:18:24 | 男の生き様
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一つの道をずっと歩んでいる人に憧れた。全くレールから逸れずに真っ直ぐ歩いていくことなど、到底自分にはできなかった生き方だ。そういう方が幸せだとずっと信じて疑わなかった。


回り道をして、ひとつだけ分かったことがある。人は皆、自分が好きではないのだということを。多くの人は自分を好きになる努力をしてはいない。他人から愛されることばかりに力を注いでいるようにみえる。好きな人から愛されることと自分を好きでいることは違う。自分が好きだということは、全ての心の支えになる。嫌なことばかりの一日だったけど、明日も頑張ろうと思えるのは自分自身なのだから。


一つの道をずっと歩んでいる人に憧れない。それは一つの生き方に過ぎないのだから。
(mixi日記2009年03月12日より抜粋)

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