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夢を生きる方々に学生がインタビュー

プリムイソベン株式会社 小林 一茂 社長

2010-04-03 07:00:00 | インタビュー記事

●日時 2010年3月2日 10:00~11:00 
●場所 プリムイソベン株式会社 社長室
●プリムイソベン株式会社のホームページは こちら
●インタビュアー 起業家育成塾 水谷 翔
  
●小林一茂(こばやし かずしげ)氏 プロフィール 

1960年、静岡県生まれ。
愛知学院大学卒業後、ミノルタ事務機
販売会社(現コニカミノルタホールディングス)
に入社。1990年に同社を退社後、プリムイソ
ベン株式会社へ入社。2004年に代表取締役
社長に就任し、現在に至る。
 
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「社長を作っていきたい」、こう語られたのは、創業30年
以上の歴史を誇るプリムイソベン株式会社の小林一茂
社長。小林社長には、事業内容から今後の事業ビジョン
に込められた思いを中心にお話を伺いました。

 
 
◆事業内容について教えてください
 
私達は、1974年の創業から各種弁当類の生産販売を手掛け、
コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの成長と共に発展
してきました。現在は主に、中部圏の約700店舗のファミリーマ
ート様に弁当やサンドイッチなどを卸させていただいています。
そして、事業発展に合わせて、店舗の経営も手掛けるようになり
現在、ファミリーマート様の店舗を11店舗経営させていただい
ています。
 
しかし、コンビニエンスストアは非常に大きなマーケットですが、
ここ10年くらいのうちに、市場競争が激化し、過渡期になりつつあ
ります。ですので、次の打つ手として、FCで飲食店経営を2001年
から開始しました。とんかつ専門店、回転寿司、そば屋など、全部
で10店舗経営しています。
 
よく言われることですが、やはり経営上、最も大切なことは、お客
様にご満足いただけるサービスや商品をご提供することです。
私達の事業は、それぞれお客様が異なっていますが、常に最後に
サービスや商品を買うお客様を向いて仕事をすることに力を注い
でいます。
 
 
◆御社の強みは何ですか?
 
自由度のある社風が強みですね。現在のような流れが速い時代に
あっては、これからどのような業態の会社ができていくか予想がつ
きにくいので、働く社員達のアイデアを積極的に取り入れ、どんどん
チャレンジしていってもらえる環境作りに力を入れています。
 
 
◆小林社長は創業者でいらっしゃいますか?
 
違います。私の叔父が創業者なんですが、早くに他界していまい
ました。それで、共同創業者のうちの一人が会社を継いで、その
次に、全く畑違いにいた私に白羽の矢が立ちまして、現在3代目
の社長をやらせていただいています。
 
 
◆昔から社長をやりたいという思いをお持ちでしたか?
 
ありましたね。ただ、ゼロから起業したいという程の思いはありま
せんでした。でも、叔父の影響もあって、昔から将来は社長になり
たいと思っていましたね。その叔父というのは、非常にカリスマ性
があって、親戚同士で集まった時は、一人だけ違うオーラを発し
ていたんです(笑)。だから、叔父が現れるとその場の雰囲気も
変わりました。それを見て、カッコイイなって憧れていました。
 
私が社長をやらさせていただくことになってから5年が経ちました。
大変なことも多いですが、非常に多くのことを学ばせていただき、
良かったと思っています。そして、実は今、社長をたくさん作って
いきたいと思っているんですよ。
 
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◆その理由を聞かせていただけませんか?
   
前社長は非常に優秀な社長で、私が継がせていただく時、会社
の業績がとても好調だったのです。そこでホールディングスを作ら
なければ株譲渡が出来なかったのです。そのような経験から、
今は複数ある子会社を発展させていけるような社長を作って
いきたいと考えています。
 
1つの会社を大きくしていくよりも、個性的な中規模の会社が
いくつかあった方が、社会のお役にも立てるのではないかと
思っています。そして、従業員が安定して幸せな暮らしができる
ような体質の会社にすることが一番大事なことだと思っています。
 
    
◆学生時代はどういったことをされていましたか?
 
自慢できるようなことは一つもないですよ(笑)。でも、たくさんの種
類のアルバイトをやっていたので、広い見識を得ることができたと
思います。普段学生生活をしていたら入れないようなお店や場所
にいくこともありました。あとは、スポーツが好きで、いろいろやり
ましたね。お酒も大好きだったので、よく友人達と飲んでましたよ
(笑)。大学生活は本当に充実していて面白かったです。ただ当時
から、働くようになったらたとえどんな小さい会社であっても長たる
ポストに就きたいと思っていました。
 
  
◆影響のあったことは何ですか?
 
叔父の影響がやはり大きいでしょうね。生き方にしても、経営に
関しても。特に尊敬している経営者は京セラの創業者である稲盛
和夫さんですが、稲盛さんがおっしゃる「利他」という言葉と経営に
対する姿勢から影響を受けています。
 
それから、会社での話ですが、7年前、前社長の吉田が末期手前
の胃癌であることがわかり、ある日突然、「小林君、もうダメかも
しれない」という電話を受けました。この時は身震いましたね。どう
すればいいのか?、何度も自問しました。本当に突然の出来事
だったのですが、悩み抜いた結果、社長をさせていただくことに
しました。この一連の流れは、非常に大きな衝撃と影響を受けま
した。やはり、こういったことが大きな学びに繋がると思います。
で、肝心の前社長の吉田は今は回復してピンピンしていますけ
ど(笑)。
 
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◆会社の今後のビジョンについて聞かせてください
 
先ほどお話させていただきましたように、たくさんの社長を作って
いくことが目標です。強い会社を作っていきたいですね。到達点
はありません。何社できるかが勝負だと思っています。お客様に
喜んでいただける様々な可能性を追求していきたいです。
 
それと、中国でのビジネスの展開を考えています。私達の工場
に中国の研修生が来ていますが、中国に帰ってもなかなか働く
場所が無いのが現状です。それを何とかしたい。だから、研修生
が中国で働ける場所を作りたいのです。
 
また、先日、中国の広州に行きましたが、とんでもない大きさの
都市でした。まだまだこれから中国経済が発展していく気運を
感じましたし、進出していきたいですね。
 
 
◆小林社長の夢は何ですか?
 
理想は死ぬまで仕事に携わっていたいと思っています。でも、老後
に、ゆっくり暮らす選択をすることになった時は、奥さんと温かい
南の島で暮らしたいです。スポーツなど、やりたいことも一杯あり
ますが、そこそこできる環境があれば嬉しいですね。
 
  
◆最後に夢に向かって頑張っている人達に一言お願いします
 
一番大事なことは諦めないことでしょうね。優しい言葉や体験ばか
りでは夢を達成することはできないと思います。それと、いつも夢を
頭に強く思い、描くこと。信じれば全てが必ず報われるとは思いま
せんが、信じなければ何も報われないと思います。是非、頑張って
ください。
 
 
◆素晴らしいお話を聞かせていただきありがとうございました
  

 
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社長の育成と今後中国展開を考えられているとお話いただいた
時の小林社長は非常に情熱的であり、お話を伺っている私も楽し
い気持ちになりました。お話いただいたことが、実現するように
願って止みません。インタビューにお答えいただき本当にありが
とうございました。
 
記事作成 水谷 翔 (起業家育成塾)
   
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ご紹介者様へ
  
小林様をご紹介いただいた
セレンディップ・コンサルティング株式会社の
高村社長 にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
   
起業家育成塾 三潴 克彦(みつまかつひこ)
  
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