いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<目次> 第1話 から 16話までのリンク / ガンダム外伝

2007-08-31 09:34:42 | [小説]ガンダム外伝

「いちごわさび の ガンダム外伝」

<目次> 第1話 から 16話まで!  (^O^)/

「<第1話>宇宙暦0079年 12月11日・・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5a747c41d00b1628eb0c8e21e849a9e6
「<第2話>ソロモン海戦まであと13日」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/3657079adce925aa852a122ddf8467dc
「<第3話>敵襲!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/febb0ea54cab1eec8a5e43ef3c1fc04e
「<第4話>ESFSグリフィン 発進!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/442a20813586f90d0374f30ede983102
「<第5話>訓練開始!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/69b4168945e2ac0387709862e531bf2d
「<第6話>MS戦闘論」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/8c95957df215b12e4eb73b298b0bc0f5
「<第7話>索敵!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/261f46ba13114524daf67b7b59e8b46a
「<第8話>初めての戦闘!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/2735929407d935b8ffe65adba543f819
「<第9話>捜索・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/b0d54d30299ac0b2dd3cbc2f50ff1da2
「<第10話>地獄耳?」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/fce28cf5b960fc78bf7e731c7ea0714b
「<第11話>連邦軍の内情・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/4ceb149cd5bc66d3b05140f580d79a39
「<第12話>艦隊戦!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5eb7d34311a4712d15ee730d4f493f8c
「<第13話>防衛戦!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/4a661111cb22be7e9be5de0507a92b06
「<第14話>軍法会議か?・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/a36a64d8648ab658f376df17dfe7ba33
「<第15-1話>ミルクで乾杯♪(1)」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/1f38217a78c9d455e2bb733d9d36650f
「<第15-2話>ミルクで乾杯♪(2)」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5ba12ddc048e622954d6182f88797360
「<第16話>お誘い?」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/8c475f90edc1dccae1c3870586d15f11

・・・

<補講>
「ガンダム外伝を楽しむための補講(1)ラグランジュポイント」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5568bd9e6a727ee790bc1ebec0e0042c
「ガンダム外伝を楽しむための補講(2)MS運用艦グリフィン」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/6db85f7b1fcf391b3f6bfc42d339cbc1
「ガンダム外伝を楽しむための補講(3)MS小隊の構成と運用」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/f1a12da2cbb09456acce246711ca2997
・・・・・


<第16話>お誘い? / ガンダム外伝

2007-08-31 09:33:12 | [小説]ガンダム外伝

<ここまでの話>
「<第1話> から <第12話>までのリンク」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/682baa0483aeeb72a8318be2f14ef424
「<第13話>防衛戦!」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/4a661111cb22be7e9be5de0507a92b06
「<第14話>軍法会議か?・・」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/a36a64d8648ab658f376df17dfe7ba33
「<第15-1話>ミルクで乾杯♪(1)」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/1f38217a78c9d455e2bb733d9d36650f
「<第15-2話>ミルクで乾杯♪(2)」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/5ba12ddc048e622954d6182f88797360


私は、マスミン特務大尉の部屋の前にたどり着いた・・
通路には人影もなく、階も異なる事から食堂でのにぎやかな声も聞こえない・・
何の話だろう? 全く予想もつかないが、参謀に対しまだまだ話しておかねばならない
事も沢山あることは事実だ・・

大きく深呼吸して、参謀の部屋をノックした・・

「だれだ?」

「ワサビィです・・」

「ロックは解除した・・ 入って来ていいぞ・・」

IDカードをセンサーにかざし、ドアを開け中に入る・・
軍艦の中の部屋でもあるので、殺風景ではあるが、やはり女性の部屋だ・・
いい香りがする♪

「遅くなって、申し訳ない・・ 確か、呼んでいましたよね・・」

「ああ・・ 一度、話をして置かねばと思っていた・・」

やはり、待っていたようだ・・ もう少しで忘れるところだった・・
危ない危ない・・
自分の部屋の中でもあるため、マスミン大尉はリラックスした格好だ、
上着を脱いだ白のアンダーシャツ姿に新鮮さを感じる。

「まぁ・・ そこにでも・・」とベッドを指差した・・
彼女は作業机の椅子に座ったまま、椅子を回転させ私の方向に向き合った・・
まぁ座るという表現ではあるが無重力であるので、椅子に吸い付くという
イメージと考えればよい・・・

「幾つか聞いておきたい事と話しておかねばならない事がある・・
 まず・・ 要員の話なのだが・・ MS小隊は要員的に十分か?」

「要員ですか?・・ 現在の5名でメンバーとしては申し分ないですね
 不足かどうかは、今後のミッションの内容によるので・・」

「そうだな・・ ただ、今後のミッションは、ドンドン過酷になると考えてくれ・・
 そう考えると・・どうだ?」

「このグルフィンは1小隊の運用が過不足なく実施できるって設計ですよね・・
 それを前提とした場合、小隊を増やす事は難しいでしょう・・
 ただ・・ カーゴデッキを上手く利用すれば・・
 でも、そうなると・・ 整備の人手が足りなくなります・・
 まぁ、そのような前提が全て解決するのであれば、MSをあと2機追加して・・
 ・・・
 あっ! そういうことか!」

「察しが良いな・・ そういうことだ・・ ルナ2に要望を出す予定だ・・」

「それは良い!、まぁ彼らの希望もあるかもしれませんが、クマ軍曹はグリフィン
 勤務を希望していますよ♪
 なんと言っても、ベテランの下士官が増えるのは、非常に嬉しいことです。」

「まぁ・・サドとマウイの生存者約30名も、現状では補給艦とのコンタクトが
 無い間は、グリフィン勤務とし、整備班など不足部署に配置する。
 何時までも、ただ飯を食わせる訳にもいかんからな・・
 というか、彼らも何時までも医務室にいるのも辛いだろう・・」

「そうですね・・ ボールの若いパイロットも生存者にいるそうです!
 彼女も戦力になりますね♪」

「何? 彼女? 若い? ・・ もう手を着けたのか!!」

「いや・・ 先ほどお話だけはしておこうと思ったのですが、
 その前に、ここに来る予定があったので・・  まだお話も出来ずで・・ 」

「命拾いしたな♪ もし、その若いパイロットちゃんと色々あって、
 ここに来るのを忘れていたら・・ 良かったなぁ・・ 大尉ぃ・・ ♪
 ・・・
 そもそも貴様は、実力と技術はあるのに、口も軽けりゃケツも軽い!
 艦長狙いのようだか・・これは女の勘だ・・ 貴様は艦長の眼中には無いぞ・・
 そして! 副長だが・・ 彼女のほうが貴様より上手だ!
 『おことの教室』を『おとこの教室』と勘違いし、入会した逸話もある♪
 貴様など、彼女にかかれば一捻りだ!
 あと、貴様の隊には、若く可愛い部下達が一杯いるが・・
 隊長として『部下には手を出すなよ!』規律が乱れる!! 許さんからな!」

「わ・・ 解った・・ 解ったから・・」

ふぅ・・ 貴様呼ばわりか・・
というか、マスミン大尉の目が据わっている・・怒らせないようにしないと・・

「まぁ、要員の話はここまでだ・・
 MS隊の編成も変更するかも知れんぞ!そのときは、対処してくれ!
 で・・ すまないが・・
 本日中に、本日の戦闘記録報告書を出してほしい・・ 解ったな・・
 こちらもルナ2に報告しなければならぬ・・ 頼むぞ!
 ルウムまで来るとフォン・ブラウンとの交信が可能になるからな・・」

「ああ・・艦長にも言われている、了解だ・・
 でも本当に今日は色々あった・・ 一つ間違えば生きてないからな・・」

「ああ・・ それも武運だ! 運も実力のうちだ・・非科学的であろうとな・・
 ところで・・ ワサビィのお守りは、誰のだ?♪」

なんだ・・ 今度は呼び捨てかよぉ・・ で・・ いきなりお守りって・・オイオイ・・

「いや・・ 今はお守りは持っていない・・ 昔は持っていたが・・」

「ふうぅ~ん・・ そうなんだぁ・・ お守りを持って無いのか・・ 
 ・・ では・・ 誰の物が欲しい? フフフ・・♪」

「いや・・ 特には・・ ご利益がある人の物であれば・・」

「そうか・・ ・・きっとご利益はあるぞ!♪・・」

「えっ? 何が?・・」

「ふぅ・・  ほんとに種馬ワサビィなのかぁ? にぶちんだなぁ・・ 
 まぁ良いか・・」

「ああっ!大尉! その呼び名!!・・ 誰から聞いたんだ!!」

「誰でもいいさねぇ・・ で・・ マスミンでいいぞ♪
 ・・・
 でな・・ 本題なのだが・・ 作戦の話だ・・ 軍機だぞ・・良いな!」

ん?・・なに?・・今度は軍機(軍の機密事項)ときたか・・
噂の侵攻作戦のことか?・・ 


「実はな・・本日、星1号作戦が発動された。」

「何? ついに発動されたのか・・ それじゃあクリスマスは無くなっちまうな・・」

「何を悠長な事を言っているのか!」

「そうだな・・ サイド6では、クリスマス準備で浮かれ気分になっていたが・・
 ここは戦場だからな・・ ただ・・ 部下達には少しの休息もあげたいものだが・・」

「無い物ねだりは、後にしろ!
 その星1号作戦だが、ジャブローから100隻を越える連邦軍艦隊が打ち上げられる・・
 というか打ち上げが順次開始された・・
 彼らが終結ポイントに集合するまで、衛星軌道上を出来るだけクリアにし制空権を
 保持せよ・・との通達だ・・
 星1号作戦の最初の標的は・・・ 噂とおり、ソロモンだ・・
 ・・・
 レビル閣下(大将)の指揮する第1連合艦隊を始め、ティアンム中将率いる第4艦隊を
 中核とした第2連合艦隊、さらにルナ2からもワッケイン司令の第3艦隊がソロモンに
 向かう計画だ、ルウム戦役を上回る大海戦になるだろう・・
 この戦争を終らせるためにも、星1号作戦は絶対に失敗できない作戦になる・・
 そのため、ソーラシステムとかいう新兵器も投入されるらしい・・
 いよいよ本気という事だ、解るなワサビィ・・ 」

「ああ・・ で・・大尉・・いや・ マスミン・・
 我らグリフィンの任務は? 特命司令を受けていると聞くが・・なんなのだ?」

「最初に会った時に言ったはずだ・・『ソロモン海域ジオン軍の物資航路の切断
 と、第13独立部隊との連携』とな・・しかし、第13独立部隊も特命で動いている
 あちら側からの支援要求が出ない限り、ジオン軍物資航路の切断が主任務だ・・」

「物資航路なんて沢山あるが・・ グリフィンはグラナダとソロモンの航路担当と
 いう訳か?」

「ああ・・表向きはな・・・」

「ん? 表向きとは?」

「星1号作戦が発令されたら、準備をしているのを悟られないよう、
 ジオンの目を引きつけるのが役目さ・・
 グラナダ近辺で、ドンパチやってくれ!・・と言うことさ・・」

「なんだ・・また囮じゃないか!」
 
「しかしな・・ 他にもあるのだ・・」

「他に・・とは?・・」

「・・・ すまん・・ まだ言えぬ・・ ただ、それも重要な特命なのだ・・
 それに対し、協力して欲しい事がある・・」

「それは虫が良すぎるだろ・・ 理由は言えずに無条件で協力しろ・・ってか?」

「理由無しでは、行動できぬか?」

「そりゃ・・ 誰だってそうだろう・・」

「では・・ ここに若い女の子がいて、貴様の好みだ・・ その子が誘ったら?
 理由は不明だぞ?」

「そりゃ・・ 『据え膳食わぬは男の恥』って、爺さんの遺言だ! 家訓でもあるぞ♪」

「ほら!・・ 理由無く行動できるではないか?」

「いや・・理由はしっかりとあるぞ! この私の!、ワサビィの中にな ♪」

「そうだろ・・ だから・・ 
 ワサビィの心の中で、自分で理由を付けてくれれば良いだけではないか・・」

上手い・・ さすが特務大尉だ 伊達ではない・・ 
迂闊にも納得してしまいそうになった・・
おねぇちゃんは棚に上げておかねば・・ 危ない、危ない・・

「いや・・ おねぇちゃんと、今回の協力とは種類が違うだろ? きな臭いしな・・」

「軍機だからな・・ ただ特務の職務として命令する事はできるが、
 出来れば命令ではなく自発的に行動して欲しいと願っての話だ・・
 どうだ? 協力してはくれないか?」

命令になると記録が残る・・ 記録に残したくないから・・自発的な協力か?・・

「・・・ 難しいが・・ そこまで言うのか・・ 協力の内容によるな・・」

「やはり貴様は良い奴だ♪ 協力して欲しい事は・・
 月を一周でよい 月衛星軌道上の巡回を艦長に進言してくれないか?」

「なんだって? 月の裏に回れと言うのか? グラナダにはジオンの月基地が
 あるんだぞ!」

「ああ・・ 解っている・・ 軸は外しても良い・・ 月の裏に回ればそれで良い
 最大船速で突っ走るだけで良いのだ・・ 何か良い案はないか?」

「それはマスミンが艦長に伝えれば良いではないか・・」

「それが出来れば苦労はせん! 艦長の考えはグラナダを出航するジオンの艦船も
 月の引力を利用したスイングバイ航法を取る・・ 
 そのため、フォンブラウン(月の表)側でも、十分に把握する事ができるとの考えだ・・
 グリフィンのクルーを守る事も考えると一番良い方法だと、私も判断する・・
 ・・・
 しかしな・・ グラナダ(月の裏)側に本艦が行かないとと駄目なんだ!!
 ワサビィ・・ 貴様の優れた口先の技術で、なんとか艦長に月の裏にまわるプランを
 進言してくれないか・・」

「即答しかねるな・・ グリフィンクルーを危険に晒す可能性が非常に高いからな・・」

「頼む・・ もう・・悪夢を見るのは嫌なのだ! 解ってくれワサビィ!!」

マスミン大尉の顔は真剣そのものである・・ よほどの事があるのだろう・・
ただ・・ 気にかかる言葉が出た・・ 悪夢とは? なんだ?

「マスミン・・ 今、悪夢と言ったな・・ 悪夢って1週間戦争と関係あるのか?」

「ああ・・ さすがザーン(サイド1)出身だな・・ 察しが良い・・
 私はな、ムーア(サイド4)の出身だ・・ ムーアと言うだけで解るだろ・・」

「まさか・・ グラナダには南極条約で封印された・・」

「皆まで言うな・・ オデッサ作戦の時にジオンはそれを使用した・・
 何らかの方法で、それは阻止できたとの報告だが・・
 この敗戦続きでジオンも後がない。
 2度あることは3度あるのだ・・ 奴らがそれを使う可能性がある・・」

マスミンから聞かされた話は、サイド1やサイド4出身の者には、絶対に
許す事が出来ない事項なのだ・・ 核兵器でのコロニーの破壊・・
民間人に対する大量殺人兵器の使用・・ それは戦争ではない・・
単なる人殺しに過ぎない!

現在、サイド1とサイド4があるラグランジュポイント5(L5)には、ジオンが
アステロイドベルトから運んできた小惑星ソロモンが浮かんでいる・・
私達の故郷でもある空域を、ジオンの奴らがソロモン海域と変えてしまったのだ・・
コロニーに対する核攻撃で・・

「最後に聞きたいことがある・・ なぜ、私なのだ?・・」

「悪いがな、貴様のProfileを見させてもらった・・
 ワサビィって・・ 私の旦那と同い年なんだな ♪」

へぇっ・・ なんだ・・ マスミンは人妻だったのかぁ・・
まぁ良い ♪ 対処可能!! ・・
ん?・・ 待てよ、サイド4出身と言っていたなぁ・・ そうだとしたら・・

「それを知ったら・・・ 急に話しやすいと思ってな・・
 実は私は・・、 人と話をするのが、ホントは苦手なんだ・・
 周りの人がどのように見ているか・・なんてのも気になるんだ・・」

マスミンは話しながら、椅子を立ち、ベットの私の横に並ぶように位置づいた・・
 
「いや、そんな風には見えなかったが・・?
 でも、そんな事、気にしなくていいじゃないか・・
 人は人・・マスミンはマスミンさ、私がワサビィであるように♪」

「そうだな・・
 ワサビィは・・ やさしいな・・
 どうだ? ちょっとぐらいなら ♪・・」

うっ・・ なんだ・・ この展開は・・ 落ち着けワサビィ!!


・・・ ブー! ブー! ブー! ・・
・・・ 艦内通達!、艦内通達!、現在本艦はルウム(サイド5)空域に入りました。
・・・ このまま、慣性航行を継続します。以上・・・

突然艦内放送が流れた・・ タイミングが良いのか悪いのか・・
混乱した頭が、勝手に言葉を作り、口から出る・・

「あっ・・ そうだ! 報告書を書かなくっちゃぁ・・
 忙しいなぁ じゃあマスミン!  第2戦闘配備だが・・オヤスミ♪・・」

私は部屋のドアを開け、あわてて外に出た・・
私の背中にマスミンの声が突き刺さる・・


   「根性無し・・ 」


どうした、ワサビィ、調子が悪いぞ・・ なにやってんの・・ ほんとにもう・・
混乱した頭のまま、私は自分の部屋に入った・・

とにかく、何らかの必要性があって、月の裏に回らねばならないのか・・
最大戦速でも良い・・ と言っていたな・・ 

そうか・・コンタクトか・・ スパイとのコンタクトだ!・・
必要なのはジオン内部の動きか・・ やはりきな臭い・・
記録には残せん訳だ・・

仕方がないか・・ ここはマスミン大尉のためではなく、コロニーに住む
我らスペースノイドのために・・ 一肌脱ぐしかないか・・
と、私は自分なりの理由を見つけ、納得してしまっていた・・

そうだ・・戦闘報告書だ・・忘れんうちに記載しておかねば・・・


<MS戦闘報告書:No.001>
宇宙暦0079年 12月14日
サイド6-フォン・ブラウン、ライン ポイント21530にて、
<概要>
サラミス級巡洋艦「サド」&「マウイ」の2艦がジオン軍MS隊と交戦。
211号機(搭乗:ワサビィ)、214号機(搭乗:ミィ少尉)の2機が戦闘区域に到着時には
既に2艦は大破(撃沈)。
「サド」残兵力RGM-79が1機、敵3機のMSと交戦中。(後述:サド所属のクマ軍曹機)
上記211号機、214号機は戦闘に参加し敵MS2機を撃破。
1機は逃走。推進剤エンプティのため追跡中止。
<小隊の損傷>
ビーム・ガン1丁、シールド1枚、紛失。(のち回収)
<敵兵力>
ザクⅡ(MS-06Fまたはアンテナが無いMS-06Sの可能性あり)肩部にドクロの
   パーソナルマーク、逃走。
ザクⅡ(MS-06R1-A) クマ軍曹のバルカンによるスラスター&機関部の破壊、
   稼動停止。(撃墜確認)
ゲルググ(MS-14A) ミィ少尉のビームガン狙撃で稼動停止。(撃墜確認)
<特記事項>
巡洋艦「サド」所属のパイロット2名(オーリン曹長、クマ軍曹)を救助、2名とも
生命の危険なし。
同時に上記2名搭乗のMS(RGM-79)2機回収、1機は中破、1機は電気系統の故障。
尚、「マウイ」より、2機のボール(RB-79)を回収。 1機は小破、1機は稼動状態。


<MS戦闘報告書:No.002>
宇宙暦0079年 12月14日
サイド5-サイド6ライン ポイント10400にて、
<概要>
索敵機212号機(ヒロ中尉)、211号機(ユカ少尉)の2機での索敵ミッション中に
ポイント707・・ルウムから25000の距離でガトル型宇宙戦闘機と遭遇し戦闘。
     宇宙戦闘機ガトル型1機撃墜(211号機:ユカ少尉ビームガン使用)
ミィ少尉214号機をエマージェンシー発進。
パプア型輸送船を発見。
敵MS3機(ザクⅡ/F型3機)と交戦に、214号機(ミィ少尉)と合流
     ザクⅡ/F型(MS-06F)1機撃墜(211号機:ユカ少尉ビームガン使用)
(補足:パプア型輸送船とグリフィンは同時期に艦隊戦に突入)
敵MS2機増援(ザクⅡ/F型1機、リックドム(MS-09)1機)
リン少尉213号機をエマージェンシー発進。
MS隊4機対、ジオンMS4機でMS戦。
<小隊の損傷>
212号機、右脚部損傷、スラスターノズルの不調
213号機、胸部、左腕部、左脚部の関節部分の損傷
<特記事項>
戦闘報告書:No.001に記載の肩部にドクロのパーソナルマークと今回も対戦。


<MS戦闘報告書:No.003>
宇宙暦0079年 12月14日
サイド5-サイド6ライン ポイント8620にて、
<概要>
戦闘報告書:No.002に記載の補足:
      パプア型輸送船とグリフィンとの艦隊戦に関与した戦闘報告
グリフィンMS隊の全機の出撃中に、太陽位置からの奇襲。
「マウイ」所属の2機のボール(RB-79:2号機サミー曹長、3号機ワサビィ)を
艦の防衛のため出撃。敵MS1機(MS-09)と戦闘。
「サド」所属のジム(RGM-79:2号機クマ軍曹)、基盤修理中、修理終了後、出撃
<敵兵力>
艦のタイプ不明、戦闘艦1隻:退散
リックドム(MS-09):対艦船型、クマ軍曹ビームスプレーガンで撃墜。(確認)
<小隊の損傷>
「マウイ」所属ボール(RB-79)3号機、稼動停止(小破)
<特記事項>
グリフィン所属外機材の使用とMS隊員以外の要員への命令は、有事判断として
ワサビィ大尉が直接命令をくだした。(マメハ艦長へは報告済み)

          以上、記録 グリフィンMS隊ベリー小隊 小隊長 ワサビィ大尉

ふぅ・・ 報告書はキライだ・・ 
しかし・・今日は長い一日だった・・
机の前で目をつぶるだけで、急激な睡魔に襲われた・・

「<第17話>重力発生装置」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/3d6bb92df8da3656451e713dc79d4c6cに続く・・・

(2007/08/31 09:33)