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気づく力

2014-08-05 08:21:01 | Weblog
四国の方で大きな被害をもたらした台風12号のニュースが今朝もトップニュースになっています。被害に遭われた地域では復旧作業が続いていると思いますがまだ11号も日本へ向かってくる状況だそうで、お見舞いを申し上げますと共に是非今後もお気を付けいただきたいと思います。

非常にまれな、とか、史上最大級の、とか、いう文句がニュースから流されて久しいですが、そもそも自然というのは人智を超えたものであってこれまでの自然災害に関してもそれは言えるわけです。同じような威力の台風にしたってその年の状況によって全く同じことになるとは決して言えない。

その中で自分の命を守ったり家族を守ったりするには危険が迫っている、これ以上ここにいては危ない、などの危機的状況に「気づく力」なんじゃないでしょうか。危機管理能力、察知力という事なんですがそれが無い為に防げたような事故も多い気がします。アウトドアで家族で出かけ、中洲を抜けようと車で走ろうとしたら逆に川の流れに負けて横転してしまうとかのニュースもありました。もちろん施設の管理側にも問題はあるとは思うのですが、小さい子供たちをアウトドアに連れ出す大人は是非とも大人の判断一つでその生死を左右するんだ、という覚悟で行っていただきたいと思います。

川遊び、海遊びするのにライフジャケット一つないとか、川の水の色・匂い・雲の流れ・風の強弱・空気の重い軽いなど、自然に対して敏感にならずに、街にいるのと同じ雰囲気のまま「自然を楽しむ」という軽い気持ちでアウトドアをしてはいけません。それが出来ないのであれば緑が窓から見ええる軽井沢のペンションでも泊まっていたほうがより良いと思います。

「危険な状況」というのは普段それに遭わない方が良いのは当たり前なのですが、人生というのは真っ平らで危険が一切無い状態で一生を終えることは恐らくないと思います。大なり小なりその人の危機というものがあり、それを避けたり乗り越えたり察知して翻ったりしながら生きていくと思います。真正面から危機にぶち当たり、最悪の場合死に至る訳ですがその最悪の事態にならないよう様々なことに気をつけていかなければならない。

そのためには「危機的状況」を「知る」ということが何より重要です。そして更にその「危機」を早く感知して対処する。このレスポンスの速さが生き死にを分ける究極の違いな訳です。

現代において、特に今の子供に対して大人は出来るだけ「危機」を排除しようとしています。もちろん子供を育てるということにおいて「安全」であることは良いことなのですが、子供が将来大人になり、自分の子供を守る親として生きて行かせようとするとき、「危機感知」能力が欠如していることは大変危ないことだと思います。

「危機感知」ができない大人、というのはとどのつまりその人の幼少期に「危機」を知る為の教育がされていなかった何よりの証だと思います。危ない目に遭わせろということではありませんが、夏休みの今、家庭の中でこういう水の事故や災害について話をする、ということも大事なのではないでしょうか。なぜこういう事故が起きたのか、もしそれが自分の身に起きたことだとしたら、どういう事に気をつければ未然に防げたか、普段から何に気をつければいいのか、旅行に行った際は特にどんなことを考えながら過ごすべきなのか。単にダラダラと過ごすだけでなく、親子の対話・教育の良い機会だと思ってこういった事を是非家で話し合って欲しいなと思います。

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