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記憶ふたたび

2013-08-09 10:13:08 | Weblog
昨日携帯に届いた地震速報にどきっとした方もいたんではないでしょうか。
緊急地震速報の誤報がその後報道されるまで落ち着かない気分でニュースを検索したりしていました。誤報で本当によかったです。東北・関東の次は関西か・・・と一瞬恐ろしい考えが浮かんでしまいました。

最近、自宅の避難グッズを点検しました。震災後急いで自分なりにリュックを用意し物を詰めて安心していましたが、時間が経ってからチェックしてみると備えが少なかったり、避難用の食料の期限が迫っていたりしました。自宅の避難グッズの点検もしてみるというのも大事なことだなと思いました。一人暮らしならまだしも、家族のいる家庭であれば絶対に備えをしていたほうがいいと思います。また、職場と自宅が離れているなら職場に運動靴を用意したり、徒歩で帰る場合の地図を用意したりするのも有効だと聞きました。人間として「もしも」の場合を考えることはとても重要なことのように思います。

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最近向上心ということについて思うことがあります。
その一番の弊害は頭が固い、ということだと思います。頭が固いというのは百害あって一利なしです。新しいモノの見方や価値観を否定し、前例や先入観だけを指標にするのはとても危険だと思います。また、年齢が上だからという理由で意固地になったり歳下の人の意見を受け入れたりできないようではその人の人間的器の小ささを露呈するようなものです。

私も仕事先で自分より若い人と接する機会があります。彼ら・彼女らはゆとり世代と言われています。確かに、仕事をする上でちょっと頼りないなあと思う部分もあるんですが、一度話をしてみるとその考え方の自由さや先入観にとらわれない柔軟な発想に驚きと、素直に「すごいな」と感心することがあります。

先頃行われた参議院選挙を見て思ったことは、衆議院に立候補して落選した人が参議院選挙に立候補して当選したり、どうも衆議院と参議院の候補者の違いが無いように思いました。衆議院議員選挙に落ちた人たちの受け皿であり、ただ議員という立場になりたい人たちの温床になってしまってはだめだと思うのです。
任期や役割など、衆議院と参議院にはれっきとした違いがあり、であればこそ参議院は「良識の府」とよばれているわけなのに、その違いが全然出てこない。しかも衆参共に与党が過半数となった今、衆議院の意見を冷静に参議院で議論することは可能なのでしょうか?
私は衆議院と参議院の2院制であることは意義的には確かに有効な政治のあり方だと思います。意見を対立させて、違う意見の中で最も良い方向に議論を持っていく。でもこれは、良識と信念とを併せ持った常識のある人たちの間であればとても有効なんだと思います。
自分の立場を優先させるがために、その問題や議論の矛先を自分が所属する組織に利益のある方へ導こうとするようでは、そもそも対立があるだけ時間の無駄です。

これは個人でも言えることです。
意見の相違というのは、1という問題に対してAという解決策とBという解決策があり、どちらがより有益かを議論するべきなわけです。家族間、恋人感、友人間、会社間、それぞれの人間関係の上においてそういう折衝、衝突は数え切れないほどあるでしょう。
ただ、「私のほうが経験が上(あるいは年上)だから何もかも正しい」とか、「こいつの意見が通るとしゃくだから」などと主観的な思いで反論し、物事の進行がすすまないでいるのは愚の骨頂です。とても頭のいい人のすることではありません。気に入らないから吠える、のであれば道端の犬と一緒です。

どうしても自分の意見が正しい、と思うのであればそれを口で説明できなきゃ嘘だと思うのです。口下手だから、とかはお話になりません。じゃあ本を読めよ、新聞を読みなさいよ、国語の勉強しなさいよ、と思うのです。ただ、口だけ達者で中身が伴わない人もいるかと思います。説得上手、話上手な人の方が有利です。でもそれはその人の武器であり、武器を身につけたければ自分で磨けばいいのです。スポーツやなんかと一緒です。あいつの方が足が速くてずるい、なんてオリンピック選手が文句いいますか?そんなこと言っている暇があるなら練習しろよ、で終始するでしょう。ただ、口だけ達者な喋ってばかりいて自分では何もしない、なんて人は見ててわかるものですけどね。

自分の意見をちゃんと納得できるように説明できず、相手の方が納得できるようなものであれば、潔くそれを認めるべきなのです。それが良識です。それがディベートであり、話し合うということの根本です。日本人は本当にそういうのが苦手ですね。すぐ前例や何かに頼ろうとする。自分の正当性を認めさせるのにつまらない意地や年功序列などで解決しようとする、悪い癖です。

家庭のお話や、家内工業的な範囲なら可愛いものですが、国の方針を決めるのにそれでは困ります。より活発な意見と健全な判断がこれから常に求められてくることは間違いありません。

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