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WAVEが日頃気付いたこと、
現状報告その他

巧言令色鮮なし仁

2015-01-10 11:28:18 | Weblog
言葉は大事だとは思いますが、言葉だけ達者で実行力の伴わない口先ばかりでは何事もなすことは出来ません。面の皮ばかり厚くてプライドや高飛車な態度ばかり先行したりして物事の本質を見抜けないようではいけないと思うのです。

先日動画サイトでとある番組の紹介をやっていました。「群衆」というのがテーマでした。群衆は時に暴走したり頭の悪い行動に走ってしまったり、個人単位では決してしないような非常識な行いも平然と手を下してしまったり。独裁者の思うがままに動いてしまったりします。

集団の中にいたとき、人間がどのように行動するかの実験が行われました。10人の人々が集められ、ホワイトボードに2枚の紙があるのを見させます。Aの紙には棒が一本。Bの紙には棒が三本書いてあります。Bには明らかにAの棒の長さとは違う棒①、Aと同じ長さの棒②、Aより短い棒③の3種類です。

被験者が端から「Aと同じ棒はどれか」に答えていくのですが、9人は全て全くAとは違うであろうとすぐに分かる③と答えるのです。10人目の被験者はなんと答えるのか。迷いながら③だと答えるのです。

みなさん御察しの通り、前9人は さくら で、実験はその10人目の人に対して行われました。いかに人が集団に流されやすいか。

私は果たして②と答えるかどうか。③と答える確率はその実験では6割程度だそうです。番組では今の世の中「空気を読む」とか、人の顔色ばかり読んで集団と化すのが悪いのでは、と言っていました。

でも私は逆だと思います。本当に空気を読める人は、9人が同じ答えの時点で「何かおかしい」と感じるはずです。集団の答えに依存し、考える力が鈍く、流されてしまう人。それこそが「気の読めない人」なのではないでしょうか。また、独立した考えができないと行動に移せません。実行力が伴わないのは他人にその判断を委ねている証拠です。

何かおかしい、何か手を打たなくては、と察したら口ばかりではなくまずはそれを行動に移すこと。それしかありません。

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