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感涙の連続

2013-12-22 23:47:12 | Weblog
本日の全日本フィギュアを見ながら、涙の連続でした!とにかく、結果はどうあれ、選手たちのスケート人生の大きな節目をそれぞれが迎えているのをこの目で見れたことがとても感動でした。高橋選手はやはりケガとそれからの調整が難しかったな、という結果でしたがその中で必死にもがいた、今の高橋選手が出来る物を出し切った演技だったでしょう。だがしかし、やはりフィギュアファンとしては・・・最高の状態で最高のオリンピックシーズンの演技を観たかったっっ!!それに尽きます。また、織田選手が演技終了後、キス&クライから立ち去る間際、次の滑走の為リンクにいる高橋選手に「大輔さんがんばっ・・・!!」と声をマイクが拾ったのを聞いてもうすでに泣けてきてしまう始末・・・(笑)織田選手もこれで最後の演技、選手としての舞台としては本当に最高のプログラムだったのではないでしょうか。

羽生選手はもう圧巻ですね、GPファイナルと同じく最初の4回転サルコウを失敗しても全く見劣りしないプログラム構成とそれを滑り切る気力・体力。個人的にはSPの出来が素晴らし過ぎて、オリンピックまでに息切れしないで欲しいと思うのですが、彼ならまた更に成長してしまうのだと思うとそれがまた末恐ろしい・・・。

そしてそして、女子のSP。おんなは強い!!(笑)という一言に尽きますね。皆それぞれが持ち味を発揮し、その想いのたけを吐き出し、その情熱の炎がほとばしる!!そんな戦いだったと思います。浅田選手はもう誰にも止められない、何者にも恐れないオーラが漂っています。このまま全力で行って欲しい、そしてその演技を食い入るように見続けたいと思います。

宮原選手の「戦場のメリークリスマス」は美しかったし、彼女の良さが引き立つ良いプログラムでした。そして村上選手が何故この時期にSPを昨シーズンのものに変えたか。GPロシア大会で、SPの滑走が始まるまさのその瞬間、間違って違う選手の曲がかかり滑走のタイミングが滅茶苦茶にされてしまった。これは彼女でなくてもトラウマになってしまうのではないでしょうか。選手は滑走が始まるその瞬間からすべてを最高に持っていくために集中力を限界まで研ぎ澄ましているのですから、これは単なるミスで済まされてはいけないのですが・・・。

今回の村上選手SPでは、そのトラウマを見事に打ち破る勇敢な彼女がリンクを飛び回っていましたね。

さあそして私の大好きな鈴木明子選手の「愛の讃歌」は、曲が始まると泣けてくるので滑り終える頃には私はもうボロボロなんですが(笑)これはフィギュアスケートの評価に文句を言うつもりはないのですがやはりフィギュアは若く、力があって難しいジャンプを多く飛ぶ、それも素晴らしいのですが選手その人の人間性や様々な紆余曲折が氷の上に現れるスポーツだと思うのです。その意味で年齢を重ねた現役の選手のプログラムからにじみ出る「人間ドラマ」が見る人の心を打つのです。
鈴木選手のエッジワーク一つ、手の動作一つ、眼差しや笑顔からそれらが伝わってくる、と言うと大げさかもしれませんが少なくとも私はSP1位でもおかしくないぐらいの演技だったと思います。もちろん誰が1位になってもおかしくないぐらい、には違い無いのですが・・・。

フィギュアが好きなのは、人それぞれの人生と短い時間の中での演技が重なり合うような気がするからです。辛いことも悲しいことも、嬉しいことも楽しいことも織り交ぜながら人は生きています。私は観るばっかりでスケートをしたことはありませんが、こんな難しいスポーツを小さい頃からずーっとやってきた選手たちとそれを支える多くの人たちの思いを載せて滑っている選手たちに思いを馳せると短いプログラムの中に色々な表情を感じ取る事ができると思うのです。

みんなオリンピックに行ければいいのに・・・(;_;)という訳には参りませんが、明日のフリーは本当にそれぞれの選手が最高の演技になるよう心から祈っています。