どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

骨折・骨休め

2011-07-26 20:21:29 | インポート
先週からかなり活発に松葉杖一本で歩き回るようにしている。リハビリの一環なのだが、どうも右足の筋肉と骨の強度のバランスが悪いらしい。特に先週は足の裏の筋肉が衰えているのを実感した。
なので変な感覚なのだが、骨が疲れる。
体重は骨と筋肉で支えるものなのだが、まだ折れているという感覚から自由じゃないので筋肉を甘やかして骨に負荷がかかっているようなのだ。筋肉は意図的にコントロールできるが骨はコントロールできない。やっぱり骨に負荷がかかるようだ。
でも負荷をかけないと、筋力は落ちる一方だ。ちょこちょこ努力しているうちに太ももの太さは最大の6センチ差から3センチ差まで縮まった。また骨は運動刺激が無いと成長しない。とはいっても骨はそんなに簡単に回復しない。
ということで、昨日・今日は骨休めをした。骨に負担のかからないように、生活した。かなり調子がいい。
明日あさってはもうちょっと無理をしてみよう。その後骨休み。
今週末までには、脚立に上る目標がある。コントロールをうまくしなければ。


中国高速鉄道事故

2011-07-26 13:55:10 | インポート
gooニュース一覧を見ていると、各社の出稿量がわかる。この中で目を引くのが産経新聞だ。
この新聞社、日本の極右新聞としてよく知られている。全国紙の割には社員数が少なく、結果調査が甘く、社主の右翼思想が反映しやすい新聞社だ。
しかしセシウム牛の場合もそうだが、広く浅く情報を集めるのが苦手な反面、深く継続的な事をしたりする。あんまり深すぎて極右になる場合もしばしばだが、今回は面白い状態になっている。
まず極右なので共産主義が嫌い。その中で中国の事は特に嫌い。特に日本の新幹線技術をパックた上に、アメリカで特許を取ろうという中国は更に嫌い。なのでここでバッシングを展開するのか?
嫌いな分だけ熱く注目しているのか、もの凄い量の出稿量なのだ。そして以外と客観的なのだ。バッシングは他誌よりしていない。それでいて他社の情報収集能力を軽く上回っている。
そのなかで注目記事。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110724/chn11072423590013-n1.htm
時間的にも他社より早いまとめ記事で、独自情報が入っている。それが以下。

 最大のナゾは、時刻表上は先に温州を通過していなければならないはずの列車が追突した点だ。自動車の追い越し運転や割り込みが目に余る中国とはいえ、鉄路上に“追い越し車線”があるはずもない。
 中国では各地の鉄道管理当局の管轄地域が複雑に入り組んでいる。運行ダイヤに乱れが生じながら、情報が共有されていなかったとすれば、あまりにもずさんだ。“国産”とうたう新幹線の実態は、日本や欧州、カナダから導入した車両や地上設備、運行管理システムの寄せ集めで、系統だった運用の可否が懸念されていた。

これは他社が書いていないので何とも言えないし、産経らしい誤認かもしれないが、とんでもない運行状況だった事がよくわかる。天災かもしれないが、いずれ起きる事故だった。
1月17日に、母の手術に立ち会うために新幹線に乗った。このとき新幹線の運行システムダウンが起きて、緊急停止し1時間以上遅れてしまった。でも事故は起きなかった。今回の震災でも起きなかった。新幹線のシステムは何か起きた場合は、安全のためにいったん全部止めるのが基本だ。17日の事故は融通効かないシステム(理論上私の乗った新幹線の前に車両はいなかった)にハラが立ったが、今ではよくわかる。
なんで最新のはずの中国の運行システムがダメだったのだろうか。根本的に、なぜ運行システムが必要かを理解していなかったからなのではないかと思う。自動ダイヤ調整器程度だったのだろう。
なお最新の運行システムといってもGPSは使っていないはずだ。多分軍のせいだと思うがGPSに制限がかかっており、1キロほど誤差が出るらしい。スマートフォンの位置情報サービスはこれで使えない。
まあ謎だらけの事故だが、一番謎なのは事故車両を埋めてしまった事。世界が注目する中、メンツ丸つぶしをしてしまった。これで外国人が乗りたがらなくなるのはたしか。


アメリカ自爆

2011-07-24 14:37:21 | インポート
やっちゃった。国債限度額引き上げ失敗!
もうすごい駆け引きだったな。相手を助ける代わりに毒を飲めと迫る交渉、共和党はメディケアなどの福祉政策の削減を突きつけ、民主党は高額所得者への増税を突きつけた。包括的交渉と言いつつ、互いに絶対飲めないポイントを忍ばせてくる。互いに財政の均衡については同意しているのに、互いの政策の譲れない点を攻撃し合って自爆してしまった。
途中参加の格付け会社の警告、FRBの最後通牒としか言いようの無い勧告も消えてしまった。いまFRBは対策を練っているようだ。突然アメリカ国債を大量に購入すると言い出している。明日の市場をにらんだ対策だ。
一番唖然としているのは、大半のアメリカ人ではないだろうか。特に海外にいるアメリカ人にとってはドルの暴落の可能性におびえているだろう。大声の人種差別論者や無邪気な自由経済主義者、能天気なネオ・コン2世代目、来年の大統領選の準備で舞い上がっているお祭りやと違い、サイレント・マジョリティはアメリカが画期的な方法で、この困難を解決出来ると信じていただろう。
21日に飲み屋であったアメリカ人に、明日どうなるんだと質問した所サッと表情が変わり「アメリカは大丈夫だ、きっと解決する」といったが、次に弱く同じ言葉をつぶやいた。
アメリカの財政は、8/9まで持つという話しがある。しかしそれでも日本時間で7/25未明まで解決出来ないと本当にデフォルトが起きてしまう。
これは他山の石ではない。日本でも菅直人が悪いという側面が大きいから目立たないが、自民党と民主党が互いに妥協出来ない点でいがみ合って、政策論争すらまともに出来なくなっている。そして口では被災者の気持ちを唱えながら、震災復興にストップをかけている。
それも明日までだ。日本の国会が明日もいがみ合っているようなら、この津波の直撃を食らうだろう。
そして、日本は直撃を受けると私は予想している。
7/26追記
市場は以外と落ち着いている。円高が進行しているのが気になるが、ドルは暴落に至っていない。ありがたい事だ。
8/6追記
S&Pがアメリカ国債の格付けを下げた。円高も激しくなっている。


地熱発電

2011-07-24 13:01:34 | インポート
大学のときに地熱発電の講義があった。メインは温泉の話しなのだが、この地熱発電の時は妙に歯切れが悪かったのを思い出す。教授は将来性の無い技術と捉えていたようだ。
そのせいか脱原発で注目を浴びている地熱発電、私も少し疑問がある。
まず地熱発電のプラントを日本が輸出しているという事で、すぐにでも国内に作れるのではないのかという議論だ。これが実はちょっとなのだ。地熱発電のためには地下1000メートル以上から温泉蒸気を取り出さなければいけない。地盤沈下や有害物質の放出を防ぐため、冷やした蒸気をまた地下深く戻さなければいけない。戻す地盤も安定しているところで、地下水脈に流れ出さない場所が必要だ。
しかも大深度の井戸なので出来るだけ一発で掘り当てないとコストがすごい事になる。また井戸の寿命もある。永遠に井戸から蒸気が出続けるかと言えばそうではない。10年程度と言われている。そこで井戸は常にどこかで掘り続けられなければいけない。地下探査技術が進んでいても、未だもってバクチ要素は残っている。
実はこの井戸を掘る技術が、地熱発電のカギなのだ。地下探査技術こそが地熱発電を支えている。日本もこの技術は進んでいるが、複雑な地下構造を持つ日本では一筋縄ではいかない事が多いのだ。
地下の熱源に水を送って蒸気を取り出す完全循環システムも研究されているが、地下探査の化け物なので実用化されていない。とにかく地下探査、特に大深度地下探査は難しいのだ。
プラントを作るのとは違う技術だ。
次がもっと大変な事。蒸気を冷やすのに冷却水が必要なのだが、内陸部に多い温泉ではこの冷却水が足りなくなる。これがあって冷却棟を小さく作れない。そして廃熱の問題。原子力発電所が海に面しているのは、冷却水の問題もあるが、温排水の問題もある。海だと影響を少なく出来るからだ。それが地熱発電は川に流す事になる。冷却水を多くとって温排水を川に流すと自然環境を壊してしまう。バランスが難しい。あと下流域の水利権もある。
この廃熱をビニールハウスに使っている例があるが、どうしても山奥に発電所があるので、そこまでパイプラインを引く経費と維持管理が利用者にコストとして重くかかってしまう。
そんなこんなで、ポコポコ作れるものではない。無邪気な議論が多いと感じている。
ただ、あるとすれば温泉地で源泉の温度が100度とか高く、沢水で埋めたりしている場合はバイナリ型の地熱発電が使える。温泉でフロンなどの低沸点の液体を沸騰させ蒸気を作り、タービンをまわすシステムだ。この間に源泉の温度を風呂に最適な温度に下げれる。これはポコポコ作れるだろうが、あくまでも地域発電程度の出力しかない。
地熱発電の可能性とポテンシャルは高いが、景観の問題や硫化水素やヒ素などを排出する可能性、地滑りを起こす可能性、近隣の温泉地との問題をクリアしても、高いハードルがある。


セシウム牛

2011-07-23 22:34:41 | インポート
非常に面倒な事件が起きたと思っている。実は調べてもよくわからない。憶測で述べる。
まず稲藁がなぜ必要なのかといえば、畜舎での敷き藁と飼料混合用だ。産經新聞で飼料用の稲藁はさし肉を作るための飼料とかいているが、ちょっと違うはずだ。乾燥牧草より食い付きがいいからが理由だ。牛は4つの胃袋で餌を発酵させながら栄養を吸収するため、大きくて荒い食物繊維が必要になっている。このため牧草や乾燥牧草や稲藁が使われている。食い付きがよければそれだけ多く食べて太るので、青草の少ない期間に利用されている。
牛の生理にあわせて必要なのであって、肉質を柔らかくする効果は根本的には無い。
昨年生育した稲の稲藁になぜセシウムが大量にあるのかが問題になる。これは野ざらしにしていた稲藁を使用したのが原因だ。特に宮城県では昨年秋に長雨が続いていたので、よく乾燥出来ずに春に集めたようだ。この冬を越した稲藁は栄養が足りないので本来はあまり使われないもののようだ。
福島や、宮城、岩手から出荷されたセシウム牛については、流通が壊れていたので飼料が足りなくなり、使ってしまったフシがある。規制は無かったし、甘かったかもしれない。更に青草が出る季節で、牧草からセシウムが検出されて飼料の予定が狂った農家は多かったと思う。焦った農家は多かったろう。これが汚染稲藁の流通に拍車をかけたのだろう。
また昨年の口蹄疫騒動で、韓国からの輸入稲藁からの汚染が疑われ、国産稲藁の需要が増えた事が大きいかもしれない。これで国内の稲藁需要が逼迫していたと考えれば、栄養の抜けた春藁に需要があったのだと考えられる。
実はその稲藁に高濃度でセシウムが濃縮していたのかがよくわからない。乾燥していた稲藁にセシウムを含む雨が降りかなり稲藁が吸収し、その後に乾燥したというストーリーが考えられるが、宮城県の業者が出荷した稲藁の3万6千ベクレル/キロはかなり大きい。ホットスポット説もあるが岩手で観測されている降下物データ(福島・宮城のデータがまとまっていないのが気になる)と比べても無い値だ。
もしかすると降下物の計測方法に問題があるのかもしれない。
もう少し情報があれば今回のセシウム牛は個人で判断出来るのだが、稲藁の保管状況から牛に与える稲藁の量や期間も解らない。ただ解っているのは、ここから先が解らないという事だ。
解っているだけでいいかもしれない。

PS。産經新聞の記事

2011年7月17日(日)08:00
 ■「今秋分、与えるべきでない」
 次々に高濃度の放射性セシウムが検出される飼料の稲わら。16日には、福島県郡山市の農家の稲わらから1キロ当たり50万ベクレルもの放射性セシウムが検出された。相馬市の農家や、宮城県大崎市から納入された稲わらからも高い値が検出されたという。なぜ、これほど広範囲で、稲わらから放射性物質が見つかるのか。
 農林水産省によると、稲わらは「肉質を霜降りにするため」、配合飼料とともに牛に与える。通常、秋のコメの収穫時に乾燥させて倉庫にしまっておくが、今回、高い値が検出された稲わらは収穫時から水田に野ざらしになっており、3月の原発事故後に集められていた。
 「雨にさらされた稲わらは、栄養分が抜けカビが生えるため、飼料用としては勧められないやり方だ」と農水省担当者。しかし、収穫期に雨が続くなど乾燥が進まない場合は、まれに水田に置いたまま冬を越すこともあるという。

霜降りにすると言っているが、その後の記事では柔らかくするためと言い直している。農林水産省のプレスリリースを確認したが、同一のさし肉の表現は見当たらない。質問等であったのかもしれないが、ほぼ間違っている。
ただ3/11日以降の記事は以外と産経は悪くない。むしろ飼料問題を追いかけたのは正しい。

7/26追記
宮城県産の稲藁についてだが、36000Bq/Kgという値が出ていた。宮城県については放射性降下物を測定する器械が故障しているため、降下物がどの程度か解らない。福島市については5108Bq/㎡という数字が発表されている。盛岡市は971Bq/㎡なので5.26倍の放射性降下物が降った訳だ。とはいえ福島のデータは3/28日から5/19日であり、盛岡市は現在までの積算値だ。福島市のデータはこれでも実際より小さい。
福島市のデータとこの宮城県北の稲藁の値を単純に比べると、6倍の値になる。実際地域と単位が違うので比較は出来ないのだが、放射性降下物以上に稲藁にセシウムが蓄積しているのが解る。
だが本来なら放射性降下物の量より稲藁の量の方が小さくなるのが普通だ。雨に当たり乾燥する事で濃縮したとしても、そうなる。ましてや死んだ植物体なので、生理的な濃縮は無い。あるとすれば大気中にあるセシウムを稲藁が吸着したとなるのだが、考えにくい。ホットスポット説が有力なのだが、これ以上考えたくない何かを感じる。
セシウム牛を食べたとしても、毎日食べる訳ではない。しかも1キロなんて食べれない。それよりも大気汚染の方が凄まじいようだ。
なおセシウムを含んでいなかったとしても、飼料として不適格な稲藁を出荷した業者がいたのは、後々問題になるだろう。