ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2018-105  華氏119を見て

2018年12月09日 | 日記
前回に記したが文士劇を観劇したあと
出口でNHKのインタビューを受けたのだった。脚本の平谷さんが良かったこと。
南部藩の戊辰戦争のスタンスが良く分かった事を伝えた。
その後、ニュースで放送されたのを見て10人近い知り合いから
「文士劇見たんだってね」と反応が返ってきた。思いがけないことだった。

さて今週は雪と寒さの連続。一気に冬がやってきた日々だった。
白菜や大根も冬越しの準備を終えた。
今日はマイケルムアー監督の「華氏119」を見に行った。

丁度、2年前の2016年11月9日
大統領選で勝利したトランプとその後の横暴によってアメリカが混迷していく内容であった。

ムーア監督曰く
誰もが予想しなかった事が起こった。
しかし敗れた要因にはオバマ大統領の
ある州の鉛に汚染された水道水の対処にも問題があったことをドキュメンタリー風に映像で紹介。

またクリント候補もある会社の講演で7500万もらっていたことに想定の金額だったこと。
と釈明し市民感覚との乖離とズレが明らかになった。
それらが敗れた複合的要因にもつながっていったこと。

それにしてもその後の社会的混乱はひどいものだ。
国民総保険制度が成り立っていないアメリカの実態。
銃規制では大半が銃をもっているわけでなく、数パーセントであること。
学校の教師は弱者でストライキをせざるをえない状況まで追い込まれ
ようやく待遇改善をしたいったこと。など等

しかし希望は高校生のスピーチだった。
銃乱射の高校で仲間を射殺された高校生が立ちあがって銃規制を世論に訴えた言葉は迫力があった。
12月末まで上映予定。一見の価値あり。

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2018-104 今年の文士劇 ついに登場、家老楢山佐渡

2018年12月02日 | 日記
12月1日
恒例の文士劇を観劇。
今年は「柳は萌ゆる」そして脚本は勿論、作家の平谷美樹。

ようやく南部藩の家老、楢山佐渡に焦点があたったのだ。
ずっと楽しみにしていた。

なぜか。
今年の大河ドラマ「西郷どん」にもあったが戊辰戦争に敗れた奥羽越列藩同盟。
なぜ東北の諸藩が薩長の官軍に敵対していったのか。その結果敗れて20万石から7万石に。
その南部藩を指揮した家老の楢山佐渡はどんな人物か
以前から疑問が多々持っていたのだった。

楢山佐渡という人物描写が良く表れていた。
会津藩を見殺しにはできないという東北諸藩。そして官軍の傍若無人な横暴なふるまい。

薩長と幕府の関係は関ヶ原の戦いに遡る。
ここで冷遇されたのが薩長。
それらのおもいが会津を叩き戊辰戦争で逆の立場になる。という筋だった。
 楢山佐渡については
南部藩は一揆が最も多い藩であったが佐渡は力で抑えても解決にならない。
民の声を聴いて政をしなくてはと説く、好人物像なのだ。

原敬の若きかりし頃として佐渡を慕っている子ども役の健次郎が登場。
ドラマの最初と最後をこの原健次郎がおさえている。
これは
日報に連載されていた「柳 萌ゆる」と同じ設定だ。

原敬は戊辰戦争50年後に式典で官軍と賊軍の二者ではない。
だれもが反乱を起こそうとしたのではない。その時の政治によるものだ。
と式典で述べている。 (日記の資料から)
今回はそういう意味で
南部藩の幕末の謎が解明された貴重な文士劇だった。
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