ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-142 普通の人が普通の人をなぜ虐殺?

2023年12月01日 | 日記
ドキュメンタリー映画「福田村事件」
19239月1日の関東大震災では死者数10万人。しかしその後。
朝鮮人が井戸に毒を入れた、とか放火した等というデマが飛び交い
それに官警や自警団が朝鮮人や社会主義者を虐殺。その数4000~6000人ともいわれる。

映画の後半。
行商人が福田村に到着。この人たちは被差別部落出身という設定だった。。
薬はなんやらインチキらしい。それを農民たちに売って歩く。その中にはハンセン病患者もいる。
朝鮮人も物売りでいた。弱者をだまし、売りさばく。
社会の中でそれぞれの立場を重層的に描かれている。
地震が発生。都内から逃げた人々。デマの錯綜。自警団が村を守ろうと竹やりを持って集まる。
あの行商人も自警団に囲まれる。「15円50銭」と言ってみろ。
朝鮮人ははっきり言えないのだ。それで「鮮人」と選別され、
怪しいとおもわれるとこん棒などで殴られ撲殺される。
讃岐の人々の言葉を理解できず怪しむ。日本人だと言っても疑われるのだ。
「日本人を殺してはならない」と村長。沈黙。
親方が「ならば朝鮮人なら殺していいのか。」と叫んだ直後、取り囲んだ中の
若い赤ん坊を背負った女性が親方の頭に刃物を振り下ろすのだ。
それを口火に一斉に狂気に駆られた人と化す。
その中に居合わせたら怖いものだ。悪人ではない。普通の人たちなのだ。
集団心理とは怖い。豹変するし、誰も抑えられない。
行商人たちは逃げるが自警団に追い詰められ自警団に次々と虐殺されていく。

15人中妊婦を含めて9人が虐殺される。という資料が残っている。




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