長女が産まれて半年後の6月、妻の嫁入り道具のオンボロダイハツミラの
クーラーが突然壊れた。
走行中送風口からいきなり水が吹き出してきたのだった。
「雨盛りか!?」と、天井を見上げた妻と私。
そんなはずはない・・・外はカンカン照りの良い天気。
我が家の笑い種の一つであり、今でも思い出すたびに大笑いする。
しかし暑い暑い夏の埼玉、クーラーなしでは車内はとんでもない温度になる。
後部のチャイルドシートに座る長女の、暑さに耐えきれない真っ赤な顔。
「これはまずい。」と、急遽車の買い替えを決意。
当時はヴィッツ、マーチ、フィットの空前のコンパクトカーブームで、我が家も
軽よりはちょっと広く、普通車の中では維持費も安く、遠出の高速にも
苦がないということで、このコンパクトカー3種に絞った。
検討した結果、このクラスには珍しいデジタルメーターにも惹かれVitzに決定。
あれから12年・・・走行距離14万3千Kmあまり。
エンジン、マフラー、足回りからの異音。
ドアミラー、補助ランプ等電気系統の故障。
老朽化に伴い他にも不具合が次から次へと出るようになった。
おまけにナビなし、TVなし、聞ける音楽はFM、AM、CDのみ。
しかもCDは音飛び必須・・・。
子供達は、友達の家の車と比較し容赦なく不満をぶちまける。
(こういう時って・・・親も辛い・・・。)
車検の度に、「もう1年・・・もう1年・・・」とだましだまし乗ってきたが、さすがに
この辺が潮時か。
いよいよ手放すことにした。
年月、走行距離と共にたくさんの思い出を我が家にもたらしてくれたVitz。
長い間ありがとう・・・。
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