明日はGW恒例行事の一つである、大学時代の友人たちとの飲み会の日。
だが耳の具合がまだ芳しくないことに加え禁酒中でもある私。
酒を飲みながら友たちと語らいたかったが、今の状態ではそれも躊躇われる。
メニエール病は程度によるだろうが、めまいさえなければ普通の生活はおくれる。
低音域の聞こえが悪い、と言っても生活に支障はないレベルだ。
ただ耳鳴りと閉塞感が解消されないことには、やはり気持ちの面ですっきりしない。
「友たちよ・・・申し訳ない。」
次回は笑顔で会えるよう今は治癒に専念するよ。
話変わって・・・禁酒の話をしよう。
禁酒も早いもので半年(約200日)が経過した。
冷蔵庫の中には義父からいただいたエビスビールが入っているが、飲みたい誘惑に
負けることなく続けることができている。
ここ2ヶ月近くはメニエールの薬を飲んでいるので、さすがにお酒は飲めない。
禁酒を試みる最初のきっかけは、肝機能のγーGTPの数値が100を超えたことだったが
実は一つ言ってなかった大きな要因が別にある。
それは「ブラックアウト」である。
ブラックアウトとは、「記憶喪失」のこと。
お酒を飲む人なら一度や二度は経験があるのではないだろうか。
飲みすぎてどうやって帰ってきたのか覚えてなかったり
翌日に「お前・・・昨日の飲み会でのこと覚えてないのか(謝っておけよ!)?」と言われ
実はとんでもないことを仕出かした事を知り、自己嫌悪に陥ったりと。
「酔った上でのこと・・・」と、笑い流してくれる程度なら良いが、暴言を吐いたり手を出したり
器物破損行為をしたりと、許容範囲を超えてしまっては大問題だ。
飲酒歴20年、これまでにも何年かに一度はブラックアウトはあった。
しかし昨年の夏、短期間のうちに連続して三度もなった。
そのうちの二回は、サッカー観戦がらみでの出来事。
観戦中にお酒を飲み、試合後も祝勝会や反省会と称してさらに飲んだ。
そして結構酔ったところで途中からの記憶が一切途切れ、きづくと翌朝布団の中。
飲み屋で自分の分を支払ったかどうか、ラーメン屋に寄ったことも覚えていない。
帰りの電車の記憶もまったくなし・・・。
私の態度が豹変して甥っ子に何かを言ったのかしてしまったらしい。
暴力ではないようだが、「おじちゃんは怖かった・・・」と言われてしまった。
しかもそれをだいぶん経ってから、おふくろから聞きづてで知ったのだ。
これには正直かなりショックを受けた。
実はこのことこそが、禁酒に踏み切った一番大きい要因なのだ。
それまでは酒の席での出来事に対して、後になってとやかく言う輩を毛嫌いしていた。
「楽しい酒の席でのことぐらい許せよな。」
「酔ったんだからしょうがないだろ!。」と・・・。
しかし禁酒後の飲み会で、何度も同じことを言ったり、暴言を吐いたり、「飲め!」と絡んできたり
足元がおぼつかないほど酩酊状態の人などを見るにつけ、自分自身の過去を省みて
今更ながら言いようのない後悔、羞恥、そして嫌悪に襲われた。
「ブラックアウト・・・」
記憶喪失によって、事故にあったり自殺をするなど命の危険に晒されもする。
また何度も繰り返すうちに、認知症のリスクを高めることもわかってきた。
「単なる飲みすぎによる一時の記憶喪失・・・」と、軽く考えるのはやめたほうがよさそうだ。