力の湧く方向

この状況下で語れることは何も無いのですが、
書いても書いてもどうしょうもないと思えてしまうのですが、
沈黙していてもまた無意味と思え。

初めて命の危険についてひしひしと感じつつ、
同時に心待ちにしていることがひとつ。

この大きな困難を日本が乗り越えた時、
間違いなく今まで以上に毎日の当たり前を慈しんで暮らせるようになるだろうということ。

今のただただ物だけがあふれている日本は、精神的にも本当に豊かな国になるのではないかということ。

そう思うのは非常時に表れる人の深層心理。自分より圧倒的に厳しい状況に置かれている人々のそれは自分の想像より遥かに素晴らしく、そのことに励まされています。

被災している人々に励まされるなんて自分が嫌にもなりますが、世界中の人々にも影響を与えているようで改めて外から日本人の民族性を知らされています。



正直、原発をはじめ明日以降どうなるかわからない状況ですが、そして起きた災害は消えるものではないですが、ひとつひとつの大きな困難を乗り越えていくイメージが人に大きな力を与えてくれるんだろうと感じています。人はどうでもいいような些細なことで悩むわりには、これほどの大きな敵にはめっぽう強いのは不思議であり、また大きな希望。任務だからというだけで原発に向かえる訳ではないはずです。


今後の怖い展開を想像すればきりがないですが、力の湧く方向が正しい心の持ち方だと。そんなことを感じています。