旨!音が旨い!空間が旨い!
そしてなにやら漠然と「極まっている」感。
、、、しかしやや気難しい。
この盤はこんな第一印象。それからいったん距離を置いてから急に合いたくなったら今日はこんな印象に。
GonzaloはCharlie HadenのLand of the Sunで聴いて以来大好きで、自分の中で頂点の一人。ただ速いだけだと思っていたらとんでもなくて、歌うし音は奥行き感あるしフレーズはオリジナリティーあるし。欠点なんてありゃしない。
Chris Potterはそれほど聴いてこなくて、John Patitucciの作品でBreckerかと思ったら誰だお前は、というのが最初の印象。
無名(私が無知なんですね)でこんなのがゴロゴロいるのかとちょっと戸惑ったものでした。
Eric Harlandもクレジット買いしたことは無いし,気に留めたことは特にないです。
Dave Hollandはいろいろありますが、特に意識したのはJoe HendersonのSo Near, So Farです(これはいつか改めて必ず書きます)。John Patitucciと並んで一番好きなベーシストですね。
というわけでワンホーンでのGonzaloのアプローチに関心が強かった感じでの買いでしたが、うーん、、、みんなすごい。
特に誰がって、挙げていくといつの間にか全員。強いていえばDave Hollandが置いていかれるくらいか。ある意味自然。
Gonzaloは要所で速弾きしながらも、基本ジェントル、インテリジェンス、そして何それってリズムとフレーズ。
こういうフレーズやリズムはとても3次元的。
こうやって書くとPotterもある意味似ている気がして、音を立体というか彫刻的に捉えているような感覚も両者に共通している気がする。音の空間に投げ込み斬り込むセンスがすんばらしい。
Eric Harland。すごい。この人まで上の二人とおんなじ。誰に似てるんだろう。音から受ける気持ち良さはVinnie Colaiutaっぽい。密、ソリッド、しなやか。でももっと空間が綺麗。もういいってならない。
それとはじめは曲が複雑すぎて、こんなにだまし絵みたいなキメとか作ってアドリブ上どういう意味があるんだろうとか、譜面で作り過ぎ,遊び過ぎじゃないかって思って一旦放置していたんですが、全体の音の旨さが欲しくてチョイチョイ聴いているうちにパッと開けました。
これはアドリブのための曲であり,アレンジでありキメでした。
こう思えたのは自分にとって大きな進歩です。
なぜなら難解なアレンジやキメ、拍数なんかはやり尽くしたジャズ界での産物みたいに感じていた部分がどこかにあったからです。
でもこの作品を聴いていると、そんなわだかまりはスッと消化されていきます。
こういうコンポジションはただただ奇をてらったものではなくて、彼らの彫刻的な感覚を活かすための題材では。
逆にこういう曲をちゃんと演れるのは彼らのようなごく一部のプロなのかもとも思いました。
音が旨いのはオーディオ的にも大きく関係していると思いますが、楽器が鳴りまくっているのは60年代のレコードでも何故か分かるものです。この盤の気持ち良さは明らかに鳴っているもの。これはすごい作品でした。まだまだ聴きたいし、もっと良くなるでしょう。
お好み度:●●●●● ●●●●○
The Monterey Quartet/Live at the 2007 Jazz Festival
1. Treachery (7:46)
2. Minatour (11:36)
3. Otra Mirada (5:16)
4. Step To It (10:11)
5. Maiden (10:34)
6. 50 (9:59)
7. Veil Of Tears (10:48)
8. Spoken Introduction (:38)
9. Ask My Why (11:20)
Dave Holland-bass
Gonzalo Rubalcaba-piano
Chris Potter-tenor sax
Eric Harland-drums
2009年作品(2007年録音)
そしてなにやら漠然と「極まっている」感。
、、、しかしやや気難しい。
この盤はこんな第一印象。それからいったん距離を置いてから急に合いたくなったら今日はこんな印象に。
GonzaloはCharlie HadenのLand of the Sunで聴いて以来大好きで、自分の中で頂点の一人。ただ速いだけだと思っていたらとんでもなくて、歌うし音は奥行き感あるしフレーズはオリジナリティーあるし。欠点なんてありゃしない。
Chris Potterはそれほど聴いてこなくて、John Patitucciの作品でBreckerかと思ったら誰だお前は、というのが最初の印象。
無名(私が無知なんですね)でこんなのがゴロゴロいるのかとちょっと戸惑ったものでした。
Eric Harlandもクレジット買いしたことは無いし,気に留めたことは特にないです。
Dave Hollandはいろいろありますが、特に意識したのはJoe HendersonのSo Near, So Farです(これはいつか改めて必ず書きます)。John Patitucciと並んで一番好きなベーシストですね。
というわけでワンホーンでのGonzaloのアプローチに関心が強かった感じでの買いでしたが、うーん、、、みんなすごい。
特に誰がって、挙げていくといつの間にか全員。強いていえばDave Hollandが置いていかれるくらいか。ある意味自然。
Gonzaloは要所で速弾きしながらも、基本ジェントル、インテリジェンス、そして何それってリズムとフレーズ。
こういうフレーズやリズムはとても3次元的。
こうやって書くとPotterもある意味似ている気がして、音を立体というか彫刻的に捉えているような感覚も両者に共通している気がする。音の空間に投げ込み斬り込むセンスがすんばらしい。
Eric Harland。すごい。この人まで上の二人とおんなじ。誰に似てるんだろう。音から受ける気持ち良さはVinnie Colaiutaっぽい。密、ソリッド、しなやか。でももっと空間が綺麗。もういいってならない。
それとはじめは曲が複雑すぎて、こんなにだまし絵みたいなキメとか作ってアドリブ上どういう意味があるんだろうとか、譜面で作り過ぎ,遊び過ぎじゃないかって思って一旦放置していたんですが、全体の音の旨さが欲しくてチョイチョイ聴いているうちにパッと開けました。
これはアドリブのための曲であり,アレンジでありキメでした。
こう思えたのは自分にとって大きな進歩です。
なぜなら難解なアレンジやキメ、拍数なんかはやり尽くしたジャズ界での産物みたいに感じていた部分がどこかにあったからです。
でもこの作品を聴いていると、そんなわだかまりはスッと消化されていきます。
こういうコンポジションはただただ奇をてらったものではなくて、彼らの彫刻的な感覚を活かすための題材では。
逆にこういう曲をちゃんと演れるのは彼らのようなごく一部のプロなのかもとも思いました。
音が旨いのはオーディオ的にも大きく関係していると思いますが、楽器が鳴りまくっているのは60年代のレコードでも何故か分かるものです。この盤の気持ち良さは明らかに鳴っているもの。これはすごい作品でした。まだまだ聴きたいし、もっと良くなるでしょう。
お好み度:●●●●● ●●●●○
The Monterey Quartet/Live at the 2007 Jazz Festival
1. Treachery (7:46)
2. Minatour (11:36)
3. Otra Mirada (5:16)
4. Step To It (10:11)
5. Maiden (10:34)
6. 50 (9:59)
7. Veil Of Tears (10:48)
8. Spoken Introduction (:38)
9. Ask My Why (11:20)
Dave Holland-bass
Gonzalo Rubalcaba-piano
Chris Potter-tenor sax
Eric Harland-drums
2009年作品(2007年録音)