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小5の授業に出てきた「鍾乳洞」の説明の中で、東京にも鍾乳洞があることを生徒に話しました。すると「先生、連れて行ってください!」という反応。かつて私の教室では、数人の教師が引率して、多くの生徒たちを山歩きに度々連れて行きました。けれども最近は、山歩きに連れていくことを約束しながら、反故にしてしまったことが数回ありました。
「百聞は一見に如かず」・・・そんな理由で、奥多摩の日原にある鍾乳洞へ小5の子どもたちを連れていくことにしました。日原鍾乳洞は、単独・夫婦・上の子どもたち…など、私自身は数回訪れています。また、この周辺の山歩きに出かけることもあり、私にとって日原は馴染みのある場所です。
私と生徒たちのスケジュールを調整すると、11月1日(日曜日)が都合が合いました。前日の降水確率が50%を越えていたら中止と話していました。その日が近づくと、子どもたちは天気予報が気になるようで、大丈夫かと度々聞いてきます。そんな状況から、子どもたちはこの小旅行を待ち遠しく思っているようでした。鍾乳洞見学を期待しているのか、みんなで出かけることを楽しみにしているのかは分かりませんが・・・。
当日、浜町駅改札に集合。地下鉄新宿線で新宿まで行き、JRに乗り換え、8:19発のホリデー快速奥多摩に乗車しました。全員がPASMOを持っていましたので、切符を買う手間や、切符をなくす生徒がいないので、とても楽な時代になったと感じました。
奥多摩駅に、9時51分着。日原方面のバスは11時発ですので、1時間ほどの合間がありました。その時間を利用して、奥多摩駅から15分ほど行った所にある登計園地のふれあい広場で遊ぶ計画でした。車道から階段を登り山道に入ります。ここは、その先にある愛宕神社参道にもなっています。その程度の山道でも、慣れない子どもたちは、大変な道を歩き出したといった印象です。クモの巣にビビるなど、情けなし!あまりに自然に触れ合う機会が少ない印象を受けました。
園地と言っても、林の中に幾つかのベンチと東屋が一つ設置された、自然のままの環境です。子どもたちは、そうした林の中を、走り回って遊んでいました。自然の中に入り込んだら、既設の用具ではなく、遊びや興味の対象を自ら見つけるのが子どものはずです。もしも、こうした自然に親しむことができないようであれば、それこそ問題です。しばらく遊んだ後、駅前のバス停までの帰りは、多摩川と日原川をまたぐ二つのつり橋を渡るルートで戻りました。つり橋を渡る時の景色が、めっちゃ綺麗!と言う反応でした。
11時、定刻にバスは出発。休日は、鍾乳洞の手前の東日原でバスは折り返します。東日原から日原鍾乳洞までは、徒歩25分となっていますが、子どもと一緒なら10分オーバーの35分程度をみた方が良いでしょう。
下の画像の突き出した岩場は、稲村岩です。二十代の頃には毎年登っていた急勾配の登山路が続く鷹ノ巣山への途中にある特徴的な岩峰です。東日原のバス停を降りてから、子どもたちは周囲のそうした里山の景色を、「綺麗!」と言いながら写真を撮っていました。
12時ちょっと前、日原鍾乳洞入り口に到着。大人700円・子ども400円の入場料を払い、入口で「騒がない・大声を出さない・危険なことをしない」などの注意を与え、早速地底探検を開始しました。
「わあー暗い!・岩が濡れている!水滴が落ちてきた!・下が濡れている!・わあーすっげえ!」・・・反応は様々ですが、非日常的空間に興奮気味でした。
人が一人通るのがやっとな狭い場所・行き止まりの場所・突然現れる大きな空間・仏教的な名称が付けられた神秘的な場所など、子どもたちは飽きることがありません。最新のLEDでライトアップされた最奥の、岩穴の神殿のような大空間には、全員が圧倒されているようでした。
最奥からの戻りは、設置された階段の上り下りがきつい新ルートを通りました。上下動が大きく岩の割れ目を縫うように続くルートは、いかにも地底を探検している気分になります。高齢者には、無理なルートかもしれません。感度の良いコンデジで撮っていますので、画像では実際よりも洞窟内が明るく写っています。
入ってから40分ほどで、出口に着きました。結構な運動にもなりましたので、全員お腹がペコペコ。鍾乳洞からちょっと歩いた所にある日原の管理釣り場まで行き、そこのベンチで昼食をとりました。昼食後は、河原の散策と考えていましたが、管理釣り場であることと、陽が差さないので気温が低く、ストーブが点火された休憩施設内で談笑しました。
14時50分東日原発のバス時刻までは、だいぶ間がありましたので、管理釣り場を少し早めに出て、バス停から少し手前にある「森林館」という学習施設を訪れました。巨木を中心に、樹木の解説や動物のはく製、そして解説用の映写などを見学しました。帰りに入口に置いてあったドングリや松ぼっくりなどの様々な木の実をお土産にもらい、バス停まで戻りました。
こうした団体ではなく子ども連れの家族のお出かけの場合、鍾乳洞を見学の後に、もう少し時期が早ければ、管理釣り場で魚釣りなどの川遊びをした後、森林館で動植物を学習して帰るというスケジュールはベターな選択です。
私の貴重な休日を費やして、子どもたちを鍾乳洞へ連れて行った労力は、「鍾乳洞の感想を原稿用紙3枚くらいはすぐ書けそうだ」という子どもたちの感想で報われたように感じた一日でした。
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子供ができて、奈良や柏に住み、東京の西は都心を通るため家族で西への遠足は不向きと考え、温泉に箱根などに行くだけになりました。富士山の見学だけになりました。
奈良が子育ての中心時代でしたので飛鳥や斑鳩や春日の寺や神社が遠足代わりの名所になりました。奈良の周辺には甲賀や伊賀の施設もあり、子供たちも勉強になりました。
柏時代は鬼怒川や日光や塩原、また津波被害があった茨木や福島や宮城の海岸や名所に家族一緒に良く遊びにゆきました。またもや寺や神社見物の多い所で子育てになりました。
塾の生徒さんを複数連れて鍾乳洞見学とは恐れ入谷の鬼子母神です。今の私は遠足には孫さえ連れて行けません。足腰が弱って、管理人様も心配している様に階段は満足に歩けません。体育館がせいぜいなのです。
でも不思議なのです。キャッチボールはできるのです。結構速い球を投げられますし痛くありません。バッティングセンターでもまあまあ普通の中学野球部生並みに打てるのです。
何でも、勉強も見学もスポーツも、子供の時にした方が良いのだとつくづく身に染みている毎日です。本当に今も若い生徒さんと一緒に活動できる管理人様を尊敬しています。
子どもは、日常をちょっと超えた体験が好きです。もっと言うなら、安全地帯をちょっと踏み越えた場所が好きです。しかし、今の時代、そうはさせない様々な条件があります。アトピー性の皮膚炎などは、そうした過保護が一つの原因となっているとも言われています。
最近の子どもたちは、クモの巣や小さな昆虫にもビビることが多いのですが、自然と触れ合う機会が少ないことが原因と思われます。自然や動物が汚いものといった感覚があるようです。
koderaさんは以前から寺社仏閣を訪れることがあるようですが、最近の藤村さんのブログを拝見していると、武蔵野に散在する神社仏閣を訪れているようですが、何か思うところがあったのでしょうか。
山登りに出かけて、ふもとの山里にある神社や寺を通る時、秋が深まり紅葉や落葉した時期はいっそうのこと、心に染みる景色を目にすることがあります。
長い年月、村人たちに崇拝され守られてきた寺の境内に、大きなイチョウの木が黄色に色づいて凛として立っている景色などが思い浮かびます。自然と手を合わせたくなる一瞬があります。
妄想癖+老婆心で、近いところの神社とお寺に大いに惹かれているこのごろです。
鎌倉・室町時代の所沢を考えながら出かけたりしています。
なにせ、午後にちょっとそこまで、という感じで閑静なお寺に行けるのですからありがたいです。
西武池袋線、西武新宿線は地味ながらおススメな場所があちこちにあります。
武蔵七党の人たちが見た景色を眺めてみる、っていう感覚はけっこう新鮮なものに思われます。