「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教育:訴訟「大声の叱責で5歳児がPTSD」が逆転敗訴確定

2018年10月02日 | 教育

 最近ネットで報道されたことを読んで感じたことを、今日は綴ります。その報道とは、以下の内容です。『埼玉県深谷市が管理する施設で開かれた秋祭りでボランティアに怒られ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、女児(9)が市に約190万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(戸倉三郎裁判長)は、女児の上告を受理しない決定をした。女児の逆転敗訴とした2審東京高裁判決が確定した。決定は25日付。4裁判官全員一致の結論。』

 『1審東京地裁判決は「男性に大声で注意され、口論を見たためにPTSDを発症した」として男性の過失を認め、使用者責任に基づいて市に約20万円の支払いを命じた。一方、2審は「景品の駄菓子を勝手に取ろうとした女児を注意したのは社会通念上、全く正当」と指摘。「親として謝罪すべきなのに、道理に反して男性に謝罪を求め、警察に通報するなどした」とし、女児の請求を退けた。』

 簡単に言うと、秋祭りのボランティアの老人が、問題行動をした女児(5歳児)を大声で叱ったことに対して、その親が女児がPTSDを発症したとして損害賠償を求めた訴訟に対して、逆転敗訴を最高裁が確定したということです。多くの方は、妥当な判決だと感じたことでしょう。なぜなら、判決理由と同様な感想を持った方が多いと予想されるからです。

 地域社会の子どもたちに対する見守りや教育力の低減が、社会問題として語られている現状を考えれば、この訴訟が勝訴という決定になったなら、そうした風潮を増長することになると考えられます。そうした意味でも、妥当な判決だったといえるでしょう。
子どもの権利・子供の安全という理由で、地域社会があえて子どもに対する接点を減らしていると考えられます。後から問題が生じないように、見て見ぬふりをするということでしょう。


 ただし、子どもに対するしかり方には、注意が必要であるという教訓も、この出来事は示しています。一般の老人が、子どもに対する的確な接し方を理解しているかと言えば、それは無理なことかもしれません。ただ、常に子供と接する親や教育者は、しっかりと認識する必要があります。今の社会状況を反映した新たな親と子の関係が未だに確立されていないと私は感じています。同様に、子どもと教師の関係も模索状態だと思われます。パワハラが問題になっている現状を考えれば、一層慎重な対応が必要でしょう。

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1 コメント

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題名に惹かれ (tsuguo-kodera)
2018-10-04 09:01:46
 管理人様に相応しそうな題名があり、久しぶりにアクセスしました。内容もお人柄が現れていると思いました。
 このニュースは知りませんでした、と言うより、巷のニュースにほとんど興味がわかない老人なのです。
 記事の感想です。おじいさんは熱い人ですね。ボランティアでアホな親子を叱るとは。お母さんも熱いですね。怒られてPTSDになる子を育てているのだから。
 私は12歳まで怒られるのが商売、苛められるのも毎日、同級生を泣かせるのも毎日のガキでした。
 今はすべて自業自得の言葉で済ませます。おじいさんもあ母さんも自業自得。子供に自業自得をどのように学ばせるか、難しい課題です。
 なお、家の子供も、孫も自業自得だけは良く悟ったようです。お蔭で何事も淡々と我が道を行っています。中学生でも、大学受験を失敗しても大丈夫だと私は思います。
 ダメだったら、自業自得の認識が足りなかっただけですから。
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