お伝えしたいことはあるのに、さすがに新しいお便りを作成する時間は作れませんでした。
そこで、この場にて書かせていただくことにしました。
その1 学習のこと
今は時間差で学習時間を設けています。与えられた時間内に、その日やりたいこと・やるべきことが終わらなければ、2回目の学習時間を設けます。午前と午後合わせて3〜4時間を学習にあてている子もいます。みな一様にまじめに、熱心に取り組んでくれています。
なぜ、こんなに時間が必要なのかというと、思いのほか課題が多かったことが一因。もう一つは、未学習の内容を自習しなければならないことが理由です。
1年生は、ひらがな、数字を書く練習が丸ごと一冊分出ています。私だけでなく、2年生を含めて総動員で、正しい書き順とバランスのよい字を教えました。プラス絵日記4枚…。夏休みの2枚でさえ大変なのに…。みんなの協力に、1年生もしっかり応えてくれ、やるべきことはすべて今日までに終わらせることができました。
2年生の新出漢字もくせ者です! いきなり画数の多い字、バランスの難しい字がたくさん! しかも量が多い。休日にお家で学習してきた子もいましたが、私にたくさんダメ出しされました。私の求める最低限のレベルに達していなければ、書けるまで直してもらいます。
3年生、4年生、6年生はプリントと新出漢字。算数は復習でしたが、量がかなりありました。
お家でこれらの課題に取り組んだなら、これほどの集中力と完成度ではなかなかできないと思います。子どもが、答えが合うまで自分でやり直したりするとすると思います? 人間はみな自分に甘いのですよ〜。
その2 お休みの日は子どもも遊ぶべき!
休日にのんびりしていたら「暇なら仕事でもしたら?」と家族に言われたらどうですか? 嫌な気持ちになりませんか? 子どもだって同じ。宿題は全部終わってるのに「勉強したら」って言われるのは嫌なのよ。ほっと★スペースの子どもたちは、それはそれは熱心に丁寧に勉強をさせられてますから(笑)。高学年になって、自分で「毎日欠かさず自主学習をしよう」と決めたなら、それはがんばってみたらよいと思います。本読みだけ頑張ろう、でもよいと思います。
しかし、平日にはできないこと、その子が今すごく好きなこと、興味を持っていること、そういったものに没頭できる時間を持てるなら、嫌々させられる勉強よりもたくさんの得るものがあると、私は思います。そんな風に休日を過ごしてほしいから、金曜日にがんばって(普段より多めの)宿題に取り組ませています。GWはお休みなんです!
その3 子どもたちが遊びたい相手は「友だち」
幼児との決定的な違いはこれです。以前、「連休に何をしたい?」と聞いたら、一番に出た言葉が「友だちと遊びたい!」でした。家族と遊びに行くのはもちろん楽しいですが、子どもたちの多くは何より友だちと遊びたいと思っています。人間は社会的な生き物ですから。
以上のことを踏まえ、外出自粛の今こそ、長い休日に子どもたちが学び遊べる機会を作ってあげたいと考えました。「観光地や遊園地に遊びに行くのはもちろん、外食もショッピングも、おじいちゃん・おばあちゃんの家に行くのも今はしないでね」とお願いしています。
普段はできない遊びをしない? 工作や手芸をしてみない? 宿題が少し残っているなら、それをしてもいいよ。終わっている人は、特別な教材を準備するので、一緒にやってみようよ。
そんな呼びかけを子どもたちにしています。寺子屋GW版です。参加は自由! 特別なお金はいりません。
タイトルの画像はジャガの花。野山に咲く蘭の一種です。