ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

「未来のミライ」を観る。

2018-08-08 22:00:00 | エンタメ

前後の主題歌を担当している、我が尊敬してやまない「歌う人間国宝」山下達郎が
「是非とも、劇場で、ご覧下さい。一つよしなに」
と言うので(笑)、行ってきたのである。

これからご覧になる方も多いのでネタバレは避けるが、早い話がタイムスリップもののファンタジーだ。
主人公のくんちゃんに、未来ちゃんという妹が生まれてくんちゃんを取り巻く環境が激変し、スネて赤ちゃん返りを繰り返すのだがその都度くんちゃんだけがタイムスリップして登場人物の過去や未来の姿に会い、それぞれの立場を理解するようになって大人になっていくという物語だ(コレぐらいはいいだろう)。

まず何と言っても、達郎の主題歌が2曲とも素晴らしい。
オープニングの「ミライのテーマ」はシュガーベイブのテイスト、エンディングテーマの「うたのきしゃ」はここ四半世紀ほどめっきり減った16ビートのファンクテイストで、共に「サンデー・ソングブック」でさんざんかかっているが良い曲だと思う。
さすがに「サマーウォーズ」以来9年ぶりに細田守監督とタッグを組んだだけあって、気合いが入っている様子だ。
またどちらの曲も存分に楽しめる映像構成となっており、しかる後にTVで放映される事があれば「サマーウォーズ」のように曲をカットした日には日テレのスタッフに切腹を申し付けたい(笑)。

前半のくんちゃんの赤ちゃん返りのくどさと、建築家である父の設計した階段ばかりの家には本当にイライラするが、後半見られる近未来の東京駅のカッコ良さは必見だ。
声優陣も星野源、福山雅治、黒木華ら役者が揃っておりクオリティは高い。

そもそもアニメーションを劇場で観る事に否定的な向きには決して薦めないが、私はシネコンの大音響で達郎の声を聴きたかっただけなので(苦笑)…