9万冊の蔵書がある東京都議会の図書館が、ほとんど利用されていない。
9万冊の蔵書がある東京都議会の図書館が、ほとんど利用されていない。
貸し出しは759冊で、毎年1千冊以上の本を購入しても一般図書館の100分の1程度の水準。
都議からも「広く開放するべきだ」との声が出るが、今のところ具体的な動きはない。
東京・新宿の都議会棟2階にある図書館。575平方メートルの館内には本が整然と並び、村上春樹のベストセラー「1Q84」もある。
雑誌約70種類の最新号もそろえてあるが、平日の午後も利用者はほとんどいない。
議会図書館は地方自治法で「議員の調査研究に資するため」として設置が義務づけられている。その中でも、都議会図書館の充実ぶりは全国トップクラスだ。
全国都道府県議会議長会が2007年、都道府県議会の状況を調べたところ、図書購入費は都議会が415万円で1位。
2位の兵庫県議会(210万円)の2倍近い。面積も最大。
蔵書は沖縄県議会の12万8710冊に次いで2位の8万7780冊だ。
蔵書は行政関係中心だが、文学や歴史、芸術分野もある。
毎月、職員が選定会議を開き、都議の要望や新刊情報を参考に購入書籍を決める。
購入額は05年度以降毎年度415万円だ。
都議は専用の閲覧室を使える。パソコン付きの3室を含む個室10室(計62平方メートル)のほか、共用スペース(40平方メートル)もある。
職員は非常勤4人を含む7人が勤務する。
ところが、都心の真ん中にあるこの施設が実際には満足に活用されていない。
同法では議会図書館の利用者を制限していないが、都議会では規定で貸し出すのは都議、都議会会派職員、都職員らに限定。
さらに本を庁外に持ち出せるのは都議だけで、一般向けには閲覧しか認めていない。
都議会局は「議員の調査研究に役立てるのが図書館の目的のため、議員の利用を最優先にした」と説明する。
蔵書9万冊、でも入館者1日12人だけ 都議会図書館
asahi.com(朝日新聞社):社会
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意外と知らない人が多いのかも・・・。
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