テレビ放送の完全デジタル移行まで、今月２４日で残り１年。
アナログ放送は５日から、ＮＨＫと民放のすべての番組が、画面の上下に黒い帯が入った「レターボックス」画面に切り替わる。
前日４日には、全局で地デジをＰＲするミニ番組を放送する。
レターボックス画面は、デジタルの画面比率１６対９で放送するため、画面比率４対３のアナログテレビでは画面の上下に黒い帯が入る。
アナログでは、今年四月の番組改編から一部番組がレターボックス画面になっているが、今月五日から全局の全番組が原則常時レターボックス化される。
画面の黒い帯部分には各局ごとに各番組の冒頭、アナログ放送の終了や地デジ移行を促すスーパーを流す。
スーパーの文面は各局判断で、関東地区では地デジを受信するＵＨＦアンテナの設置や集合住宅・ビル陰共聴施設の対応など地域の課題に応じた内容になる。
総務省の調査によると、デジタル対応受信機の世帯普及率は、三月時点で８３・８％と初めて目標値を上回った。
だが、対応受信機を持っていてもアンテナの未対応や共聴施設の未改修などでデジタル放送を受信できない世帯もまだ５・３％ある。
特に南関東では、ＵＨＦアンテナが設置されていない集合住宅が多く、デジタル対応済みの集合住宅は半分程度にとどまっている。
レターボックス化やＰＲスポットなどを放送することで、視聴者に地デジ対応を促す。
日本テレビの舛方勝宏専務は会見で「こうした取り組みで、視聴者の方々にもかなり認識していただけるのではないか」と強調。
ＮＨＫの福地茂雄会長は会見で「引き続き各地域での取り組みを強化していくと同時に、民放や総務省と協力してデジタル移行の周知広報に全力を挙げていく」と述べた。
ＮＨＫ民放一緒に啓発ラストスパート テレビの完全デジタル移行、２４日で残り１年
東京新聞 放送芸能 (TOKYO Web)
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