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本日は改姓なり!

うだうだな日記ですがどうぞよろしく

シブナシガヤ

2017-11-29 22:30:07 | 天然記念物
先日、またもや‘文化財巡り’に1人で行って来まして、今回向かったのは、10/26付けのブログで紹介した初めて建造物が国宝に指定される事が決まった三重県です。
と言っても今回、訪れたのは、その建造物ではなくて、まず最初に訪れたのが、伊賀市にあります高倉神社で、この神社は本殿の他、3棟が国の重要文化財に指定されているんですが、今回の私の目的はそれではなくて、神社の境内内にあり、国の天然記念物に指定されていますシブナシガヤです。
シブナシガヤというのは、普通のカヤと同種類だそうなんですが、種子の胚乳についている渋皮が全くないか、あっても取れやすい特徴を持っているそうで、非常に稀少な植物なんだそうです。
ただ、今回、高倉神社に行ってみてわかった事なんですが、これまで行った事がある国の天然記念物に指定されている植物は、説明板のようなものが必ずあるものなんですが、境内内を見まわしてみても、それらしい樹木もなく、説明板のようなものもなかったので、神社の方に場所を聞いたところ、境内内といっても参道から外れた竹やぶの中にあるそうで、スマホで写真を見ながら竹やぶに入り、少々、探してしまいました。
竹やぶの中ですので上記に書いたとおり、当然ながら説明板等もなく、こんなひっそりと国の天然記念物に指定されている樹木もあるんだと驚いてしまいましたけどね。
次に向かったのが、同じく伊賀市にあり、高倉神社から1kmほどの果号寺という寺院で、ここも、目的は国の天然記念物に指定されています同じくシブナシガヤです。
果号寺のシブナシガヤは上記写真を見て頂いてもわかるように、非常に見晴らしのいい場所にあり、説明板もちゃんとあって、同じ国の天然記念物に指定されていますシブナシガヤでもえらい違いだなと思ってしまいました。
また、説明板によれば、果号寺のシブナシガヤは、上記で書いたようにシブナシガヤ自体が珍しい特徴を持っていたので、江戸時代にはすでに知られていたそうです。

さて、この日は、2ヶ所のシブナシガヤを見た後、また別の場所に向かったんですが、どこへ向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

菩提寺のイチョウ

2017-11-11 20:27:12 | 天然記念物
前回のブログの終わりでも書きましたが、先週の3連休の最終日も‘文化財巡り’に出掛けまして、当日、まず最初に訪れたのが、岡山県勝田郡奈義町にあり、国の天然記念物に指定されています菩提寺のイチョウです。
菩提寺という寺は、浄土宗の開祖である法然上人(詳しくはインターネット等でお調べ下さい)が、幼少時代に最初に仏門の修業を行った寺だそうで、この寺の麓にあります阿弥陀堂のイチョウの枝を、学業成就の願いをこめて挿したところ、根付いたのが菩提寺のイチョウだと言われているそうです。
推定樹齢900年と言われる岡山県では最大の巨樹で、私も見た時には、これほどまでのイチョウの木があるんだと、その大きさに圧倒されまして、木を見上げながら、写真もかなり撮りました。
ただ、さすがにこの時期にはまだ紅葉は始まっていなくて、葉が黄色くなる見ごろは11月中旬から下旬あたりだそうで、次の機会があれば、ぜひとも紅葉の時期に再度、訪れてみたいものです。

さて、菩提寺のイチョウを後にして向かった先は、同じく岡山県内にあります今度は建造物の文化財だったんですが、どこに向かったかは明日以降のブログにて紹介したいと思います。

常神のソテツ

2017-10-09 21:43:43 | 天然記念物
今回は前回からの続きで、荻野家住宅があります熊川宿を出て向かった先は、同じく三方上中郡若狭町にあり、国の天然記念物に指定されています常神のソテツです。
日本海に面する常神半島の先端近く、半島名にもあります常神と呼ばれる集落にあるんですが、この集落はほとんどが民宿で、今回見てきた常神のソテツも、民宿の裏庭にあります。
現地にありました説明板によると、樹齢は1,000年以上だそうで、自生したソテツであれば、日本海側での北限なんだそう(自然分布の北限は鹿児島県となっているそうです)ですが、言い伝えによると漂着したインド人が植栽したものと言われており、自生したものか植栽したものかは定かになっていないそうです。
国の天然記念物に指定されているソテツでは、今年の4/11付けのブログで紹介した妙国寺のソテツがあり、それに比べると少々、小振りではありましたが、民宿の裏庭という、狭い空間にありましたので、より迫力があるような感じがしました。
この日は、常神のソテツを見た後、帰路に着いたんですが、帰路の途中で若狭湾国定公園に属し、国の名勝にも指定されています三方五湖があり、わざわざマイカーを停めて三方五湖を眺めていました。
というのも、三方五湖には、個人的に非常に思い入れがありまして、本ブログではお馴染みの、母方の田舎の伯父伯母夫婦(伯父は既に亡くなってますが)にそれこそ30年以上前に、母と私と共に連れて行ってもらった事がありまして、風景自体の記憶はかすかなんですが、三方五湖に連れて行ってもらったという記憶は、強く残っており、今回、それ以来の三方五湖でしたので‘昔、伯父に車に乗せてもらって連れて来てもらった時の風景もこんなだったのかな’と思いながら、感慨にふけってしまいました。
伯父との思い出の場所というのは、結構あって、その時の風景等はそれほど覚えていないんですが、連れて行ってもらった場所は、ほとんど記憶にあるので、今、遠出等をよくするようになって、そういった場所にも機会があれば立ち寄ってみたいと思っており、今回の‘文化財巡り’は、昔を懐かしみながら、良い気分で帰路に着くことが出来ました。

野神の大センダン

2017-09-27 20:14:49 | 天然記念物
今週の日曜日は、またもや‘文化財巡り’に1人で行って来まして、今回向かったのは、徳島県・・・と言う事で、今回から3回は、徳島県での‘文化財巡り’について書いていこうと思います。

まず最初に向かったのが、阿波市にあり、国の天然記念物に指定されています野神の大センダンです。
センダンというのは、日本では四国、九州、沖縄に分布する落葉樹で、果実を人や犬が食べると中毒を起こす有毒植物なんですが‘栴檀は双葉より芳し’ということわざ(ただ、このことわざにある栴檀は白檀の事を指すらしいですが)にあるように、白檀というのは香木で、二葉の頃から非常に良い香りを放つ事から、すぐれた人物は幼少の頃から他人よりも逸した才能を持っているという意味があります。
国の天然記念物に指定されているセンダンは、野神の大センダンと、香川県仲多度郡琴平町にある‘琴平町の大センダン’の2本だけだそうで、そばにあった立派な石碑の説明によると、この野神の大センダンは、江戸時代の地図には既に掲載されていて、香川県方面(当時は讃岐国ですね)から徳島県の最高峰である剣山に登る修験者達の目標になっていたそうです。
樹齢300年程との事ですが、幹には空洞があったり、枝には治療跡が何ヶ所かあり、私の目には樹勢が極めて良いという風には見えませんでしたが、これからも大事にして頂きたいですね。

さて、野神の大センダンを後にして向かった先は、国の重要文化財に指定されています住宅なんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

ハナノキ

2017-08-02 21:55:15 | 天然記念物
先日の土曜日は、この暑い中、毎度ながらの‘文化財巡り’に行っておりまして、今回、まず最初に訪れたのは、滋賀県東近江市にあり、国の天然記念物に指定されています北花沢のハナノキと南花沢のハナノキです。
ハナノキと言うのはカエデの仲間なんですが、長野県や岐阜県、愛知県のごく限られた場所にしか自生していないそうで、これらの自生地も国の天然記念物に指定されていて、今回、訪れた北花沢と南花沢のハナノキは、いつの時代かはわかりませんが、いずれかの自生地から移植されたものだろうと考えられているそうです。
2つのハナノキは別々の場所にあり、ただ、その距離は1kmも離れていないんですが、どちらのハナノキも樹齢は300年程だそうで、伝承では聖徳太子(知らない方は少ないと思いますが、詳しい事はインターネット等でお調べ下さい)が、百済寺を建立した際に‘仏法が末永く隆盛していくなら、この木も成長していくであろう’と言って、自ら供養の箸を北花沢、南花沢のハナノキに各々1本ずつさされたところ、お誓いの通り繁茂したという信仰があるそうで、江戸時代には既に献納や献上が行われ、当時から名木として知られていたようです。
今回、私は北花沢のハナノキから見て回ったんですが、ハナノキの周辺は小さい公園のようになっていて、しかも車を止めるためのスペースまで作ってあり、整備が行き届いていて、いかに地元の方に愛されている名木かがわかります。
一方、南花沢のハナノキは、八幡神社という神社の境内にありまして、元々はハナノキとしては日本一の幹周りを誇った主幹(いつの時代からかはわかりませんが落雷の影響で空洞になっていたそうです)が、7年前に自然倒壊し、現在は側枝のみとなっていますが、倒壊した主幹は御神木として、八幡神社の拝殿の横に安置され、南花沢のハナノキ同様、大切に祀られています。
どちらのハナノキも巨木と言う樹木ではないので迫力という意味ではそれほどあるような感じはしないんですが、昔から大切にされ崇められてきたからなのか、ある種の神々しさみたいなものを個人的に感じまして、写真を撮りつつ、どちらのハナノキもまじまじと見つめていました。

さて、北花沢、南花沢のハナノキを見た後は、滋賀県内を出て別の都道府県の文化財に向かった(今回の‘文化財巡り’はそちらがメインです)んですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。