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「世界の超一流どころ」の技を盗んで?KO勝利の亀田一家

2007年05月23日 | えとせとら

(今日の亀田が技を盗んだ?「吸血鬼」フレッド・ブラッシー)

   このところの疑惑・凡戦、不祥事続きで、自分たちに浴びせられる世間の厳しい視線がよほど身にこたえたのだろう。故郷・大阪での「凱旋マッチ」で、亀田興毅とトレーナーの父・史郎は、「世界の超一流どころ」の技を見事に盗んだコンビネーションで、久々のKO勝利を収めた。
 親子が技を盗んだ「超一流」の顔ぶれたるやすごい。ボボ・ブラジル大木金太郎フレッド・ブラッシーリック・フレアーザ・ロックスタン・ハンセンハルク・ホーガンと、綺羅星のごときリングのスーパースターばかりである……って、ボクサーじゃなく、それってプロレスラーじゃないの? その通り、今日の亀田興はまさに「プロレス」の必殺技を次々と繰り出し、KO勝ちをもぎ取ったのである。
  試合の序盤から最後まで、ブラジルや大木でもこれほどは続かなかったと思えるほどのヘッドバットじゃなかった、バッティングの連続! さらに顔面へのフックと見せかけて、ザ・ロック様のピープルズエルボーならぬ「タートルズエルボー」も炸裂する。もしかして、三沢光晴にも特訓を受けたのでは?
 さらにクリンチの際には相手の肩に「吸血鬼」ブラッシーも真っ青の噛み付き攻撃! よくぞ流血でショック死する老人が出なかったものだ。マイク・タイソンみたいに相手の耳を噛み切らなかっただけ、まだ人間に近かったというわけか。
 それでも相手がへばらないと見るや、中盤まではカゲを潜めていたフレアー直伝?の急所攻撃じゃなかったローブローもついに連発! やっぱりこれが出なきゃ亀田一家じゃない!って感じだね。しかもレフェリーの目をごまかす悪知恵もますます冴えてきたゾ。今日のレフェリーも、力道山時代のメインレフェリー沖識名ばりに、100回に1回は注意を与えていましたけどね。 最後は必殺のストレート……ではなく、ハンセンのウエスタンラリアットかホーガンのアックスボンバーを思わせるクローズライン! おまけに相撲のけたぐりまで使って無理やり相手をマットに倒した。 レフェリーもいくらこの試合が「筋書きのある茶番劇」で、相手がかませ犬とは言っても、にさすがリングで殺されちゃ気の毒だっていうんで、無理やり試合を止めましたけどね。
 また、試合以上に面白かったのが、テレビ中継での元世界王者・鬼塚勝也の解説ぶり。言葉の端々に、(まあ、よくも次から次へとこんな汚い手を思いつくよ)という本音が見え隠れしていましたからね。
 まあ、今後亀田一家がボクシング界でますます悪名を高めていくのは間違いないが、今日の試合ぶりなら、二階級制覇どころか、「世界三大タイトル」の獲得だって夢ではないだろう。そう、WWEヘビー級、(旧WCW)世界ヘビー級ECW世界ヘビー級のビッグタイトルだ。 個人的には、ビンス・マクマホンと亀田父のマッチアップも見てみたいけどね!

 

殴られる男

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