道の駅ならはにもどってきた。雨がぱらついていて寒い。シャツの上に冬用のジャケットを着ていたが、セーターもかさねる。空の色が悪くなった。
車中泊をさせてもらっているので、道の駅のレストランで昼食をとることにする。えらんだのは土日限定5食という、ならは御膳定食980円だ。
元サッカー日本代表監督のトルシェが、ママのつくったようにやさしい味だと言ったからその名のついた、マミーすいとん。たしかにやさしい。平凡な味なのだが、野菜たっぷりでとてもよかった。
木戸川でとれた鮭とイクラの腹子めし。
福島タマネギ入りのふくタマメンチ。観光客のたべたいものがすべて入っていて、グッド! しかも安い。
午後は北にある乙次郎林道にむかうが、雨が降りだしてしまった。雨宿りをするが、やまないので道の駅にもどることにする。
雷がなり、強い雨の降るなか、道の駅ならはにもどってきた。バイクを車に積み込んで今日の走行は終了することにする。
北にある天神岬にいって温泉にはいることにした。天神岬は北海道ツーリング仲間と何度も宴会キャンプをしたところで、たくさんの思い出がある。キャンプ場があるから、車中泊もできるかもしれないと考えていた。
天神岬に到着した。まず何度も野営宴会をしたキャンプ場を見にゆく。
雨だがGWということもありたくさんのテントがたっている。
私たちが宴会をしていたころは2・3組しかキャンプ客はいなかったが、たいへんな数のキャンパーがいた。世はキャンプ・ブームなのだ。
当時は閑散としていたオートキャンプ場も大盛況だった。
しおかぜ荘の温泉につかる。料金は700円だ。湯は道の駅ならはの温泉とおなじく黒い泉質だ。露天風呂からは海が見える。とても気持ちのよい施設だが、温泉に入らずに帰ったことが何度もある。それは仲間と会うと語り合うのが楽しくて、温泉にはいりにゆく時間が惜しいほどだったからなのだ。
3階の休憩所からは海やキャンプ場が見わたせた。
天神岬はキャンパーが多すぎるし、トイレが弱いから、今夜も道の駅ならはで泊まることにした。夜は冷えるので寝床を入念に準備する。ビールを飲みながら、車の外に出て車内をととのえていると、61才だと言う男性に話しかけられた。トランポ・ツーリングがやりたいのだそうだ。どこで寝るんですか、とたずねるので、ここです、と毛布をかさねたベットを示す。ラダーでバイクを載せることなども説明した。男性はセロー225とスズキVストーム250を所有しているそうだ。車とバイクを買ったばかりだから、その支払いのためにまだまだ働かなければならない、と語っていた。今回のツーリングで会話らしいものをしたのはこの方だけだった。ほんとうはたくさんのライダーなどと交流したいのだが、コロナでそれができないのが残念である。男性とは距離をとって、短い時間で話をした。
夜はイオンで買ってきた餃子とアスパラのおひたしで一杯である。
車内では洗濯バサミにランタンをぶらさけですごす。バイクの横で焼酎の水割りをやる。私もしばらく仕事をつづけるつもりだ。若いころは一刻も早くリタイヤしたいと思っていた。それが定年が近づくと、仕事人生が終わってしまうのがさみしくなって、もっと続けたいと感じるようになったのだ。人間の感情は勝手なものである。働くのをやめることが嫌になるなんて、若いころには想像もつかなかった。
5日目。5月3日。月曜日。道の駅ならはの朝。7時に起床した。天候は快晴だ。冷えていて寒い。
8時に昨日ゆけなかった乙次郎林道にむかって出発する。2021年版のTMには乙次郎林道しか紹介さていないが、手元にある2007年版には、乙次郎林道に接続する井出川林道、滝谷林道、小田代林道が記載されていて、私も2009年に走行している。それらの林道は荒れ果てて通れなくなってしまったのだろうかと考えたりした。
県道35号線沿いの乙次郎林道の入口についた。しかし通行止めの看板がたっている。
それでも林道に入ってみるとすぐにダートになった。きれいに舗装された路面もある。
しかし3キロで道路上を川の堆積物でおおわれたところにでた。大水がでて道路が冠水し、そのままになっているのだ。
歩いて先を見にいってみる。道路の一部だけ、線のように石をのぞいたところがある。
とめてあるバイクを見ている。これでは走れないから引き返すことにした。
上は乙次郎林道の舗装部分である
今日はツーリングの最終日で、林道もここがラストの予定だ。そこですぐ北にある道からもアプローチできないか探索することにした。大谷、山岸、と看板がたっている地点である。
県道から折れて左手方向にすすむとダートになる。
しかしすぐに小川にでた。
道はまだつづいているが、廃道の雰囲気だ。
ここで引き返すことにした。
道の駅ならはに帰ってきた。これで今回のツーリングは終了だ。
この地域はまだたくさんの林道や美味しいものがあるから、定期的に通いたいと思う。
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