かじかざわ、という落語がある。江戸から身延山参りに来た旅人が道に迷い、山の中で夜になってしまい、民家に一夜の宿を請う。その家の女主人に玉子酒をふるまわれるが、女は旅人の金をねらい、酒に毒をいれていた。旅人の体はしびれてしまうが、直前に立ち寄っていた、鰍沢(かじかざわ)の妙法寺というお寺のお守りの毒消しの札を飲むと楽になり、逃げられたという噺だ。その落語の舞台となった鰍沢にやってきた。
鰍沢は落語の山深い場所というイメージとちがい開けた町だった。そして落語にちなんだ施設はなく、噺にでてくる妙法寺をたずねることにする。鰍沢の町から山に4キロほど上ったところにお寺はあった。
寺からのながめ。
趣のある石段で境内にすすむ。
あじさいの名所でもあり、花がきれいだった。
本堂にお参りする。落語のことは何も書かれていない。
庫裏にすすむ。
本堂と庫裏は渡り廊下でつながっている。大きなお寺だ。
庫裏の天井には駕籠がぶらさげられていた。
建物が立派なのがよくわかる。
落語にでてくる妙法寺の毒消しのお守り、500円を25個大人買いした。落語ファンの家内が噺家や友人、知人にくばるためである。
妙法寺を出て食事処をさがすと道の駅があった。
道の駅富士川である。
ここで耳のほうとうセット880円をたべた。ほうとうが耳の形になっているのだが、それがこの土地の習慣なのだろう。
山梨ではほうとうをたべたいと思っていた。ほうとうは美味しくて、量もたっぷりとあった。
私だけおにぎりをつけた。120円。
セットにはこんにゃくと甘いものがつく。
空は晴れ上がり、暑くなってきた。こうなると車中泊はできない。道の駅にはかっこよく決めたZⅡもいた。
15時をすぎたので帰ることにする。甲府南ICから中央道にのると、相模湖で2キロ渋滞とでている。これなら大したことはないと思ってすすむと、小仏トンネルで渋滞2キロ、八王子までで5キロとふえてゆく。談合坂SAに入りたいが混んでいるのでパスし、次の藤野PAで休憩した。この後、混雑をかいくぐって帰宅した。
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