KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

時をつなぐ航跡

2010-12-31 19:11:32 | 日記・雑感

 表題の「時をつなぐ航跡」は、井上文夫作の小説のタイトル(新日本出版社)。帯には「もうひとつのN航空を描く長編 新たな連帯を広げようとする航空労働者のたたかいと希望」とあります。作者は元日本航空の労働者です。

 日本航空の労働者は1985年8月12日の123便の事故の教訓から、空の安全を守ることを第一にしてきたそうです。私たちが旅客機を利用するとき、一番身近にいてくれるのが客室乗務員です。一見、華やかにみえる職業ですが、過酷な労働実態のなかで私たち乗客の安全を第一にしなければならないという重責を担っています。これはパイロットや機関士など、すべての乗務員に当てはまるでしょう。

 その「空の安全」を守ってきた労働者を、今日付けで整理解雇しようとしているのが日本航空です。ヨーロッパ諸国に比べ労働者の権利が守られていない日本にあっても、「整理解雇の4要件」を満たさない解雇は無効というルールがあります。いま日航が行なおうとしている整理解雇は、この4要件(1解雇による人員削減がどうしても必要であること、2希望退職や一時帰休など解雇回避の努力がつくされたこと、3解雇者の人選が客観的、合理的であること、4解雇手続きが妥当であること)の全てを満たしていない違法な解雇です(「しんぶん赤旗」12月23日付)。日航の労働者はもちろん、国内外から日航に対して批判があるのは当然でしょう(「しんぶん赤旗」12月27日付12月28日付)。

 この間、日航の労働者のたたかいを毎日のように報道で目にしてきたこともあり、本書を購入。来年のお正月は、ゆっくりと読書をしようと思います。

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