3日放送のNHKドラマ「開拓者たち」。ラスト5分だけを見て「しまった!!」と思った作品です。明日、第2回の放送なので、NHKオンデマンドで購入して視聴しました。
時は昭和11年、満州国・千振の満蒙開拓義勇軍の若者と、「大陸の花嫁」として大陸へ渡った娘たちのドラマです。「第1回」では、主人公・ハツ(満島ひかり)らが大陸へ渡るシーンにはじまり、ハツの夫・速男(新井浩文)らが現地徴集されるところで終わります。
すでに関東軍は開拓地のはるか後方に最終防衛線を敷き、ソ連軍との対決に備えていました。速男ら現地徴集された若者たちをはじめ、開拓団の人々は、国からも軍からも見棄てられ、ソ連軍の矢面に立たされることになります。速男やハツの運命は・・・? これは第2回以後に描かれるのでしょうが、それが言語を絶するものであったことは歴史が教えてくれます。
さて、物語はハツの目線で進んでいきますが、見過ごせないのがハツの弟・史郎(石田卓也)と中国人少年・春岐(石田法嗣)の物語です。少年時代、ともに遊び、成長した彼らは、開拓団の一員、抗日軍の一員と敵対する立場になってしまいます。
ある夜、偶然であった二人。
「俺たちを襲うつもりなのか」という史郎に対して春岐は、「ここ 俺たちの国だ」と訴えます。
彼らの友情がどのように進展していくのかも見物です。
「銃を持ったら人は変わる」と速男に諭されながら、関東軍へと志願したハツの弟・金次(綾野剛)、看護婦を志し旅立った妹・富枝(山下リオ)は、どうなるのか? 今後の展開に目が離せないと同時に、久しぶりに見ごたえのあるドラマに出会った気がします。
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